容姿・経歴・その他メモ

B1-2　C2-1　A6-5

蛮族に掃討された商人グループの生き残り。赤子の頃の事なので本人は良く覚えていない。
近隣の街の教会で神官の弟子となり、敬虔な生活を送ってきた。
その生活は清貧極まりなかった。一日に一切れのパンとスープがあれば良い方だ。
孤児院も兼ねていた教会からは、殆どの子供が成人間もなく飛び出すことを選ぶくらいだった。

カインがそうしなかったのは、外の世界が怖かったからだ。
自分で道を見つけて、歩まなければならないなんて、怖くてしょうがなかった。
だから、本来道を決めなければならない成人を越えても教会に居座った。
それはもう、ダブルスコア目前になるまで素知らぬ顔で居続けた。

その彼を叱咤し、教会から放りだしたのは彼の師でもある神官だ。

「いい加減自立しろ！！」
「ｲﾔｧｧｧｧ！！嫌です！もう少し！！もう少し！！もう二年ばかり！！」
「ダブルスコア決める気満々じゃないか！！」
「働いてるから迷惑じゃないでしょ！？ね！？あと五年ばかり！！」
「増やすな！！」

……論争の妥協案として、出されたのが冒険者試験に行くことだ。
受かれば冒険者として働き、純粋に実力不足で落ちたのなら戻ってきてよい。
その条件を満たすためだけに冒険者試験にカインは足を運んだが……。

結果として、怖い目に遭う道を選ぼうとしてしまっていることは、彼だけが気づいていない。

セッション履歴

収支履歴