容姿・経歴・その他メモ

生まれた環境：上流階級/支配層(都市)
ハプニング表
1：特に無し
2：事故→餓死しかけた
3：幸運→体質が改善され、以前より健康になった
旅に出た理由：探している物がある
信条
1：権力(勝利、支配)
2：闘争(勇気、強さ)
矜持
家族を優先する。

生まれはコルガナ地方の"奈落の壁(ウォールオブジアビス)"にほど近い街の貴族としてだ。その地の貴族の多分に漏れず、"壁の守人(ウォールガーディアン)"として代々領地を守る家柄で、ティエンスとして生を受けたロッドは周囲からの期待も厚かった。
しかし、彼は病弱だった。幼少の折は華奢と言っていいほどに細く、熱を出して寝込むなんていうのは日常茶飯事だ。
風邪をこじらせてあわや衰弱死しそうになったことさえある。
家族は早々に見切りをつけた。我が子は戦える身体ではなく、戦場に立つことは難しいだろうと。
しかしそれでもロッドを守り続けた。一緒にいられる時間は少ないものの、不自由ない暮らしと安楽な日々を送らせようと。魔神と戦い続けた。

10までは生きられないだろう。そう言われた彼が助かったのは、一重に強烈な家族への憧憬を抱いたからだ。
「不条理な存在に立ち向かい、民と自分を守り続けるヒーローになりたい。」そんな幼心に生まれた夢に向かって、ひたすらにもがき始める。
まず初めに身体を鍛えた。身体の不調も無視し、胃が食事を拒否しても食べ続け、強靭な肉体を得るのだと、死にかけの身体をとにかく虐めた。
両手では数え切れぬほど気絶し、食べるほどやせ細り餓死寸前にまでなったこともあった。しかしそれでも鍛え続けた結果、奇跡が起こる。
少しずつではあるものの、健康へと近づいていき、やがてはティエンスの男性としても恵まれていると言っていい体格にまで成長する。

ロッドは歓喜した。これで自身も戦士として家族と共に戦えると。
しかし、彼に戦士としての才能は無かった。人並以上の筋力は身に付いたが、悲しいかな武器の扱いは数年鍛えても新兵にも劣るほどだ。
しかし彼は腐らない。幼い頃に乗り越えた苦境に比べれば些細な事だ。自身にはまだできることがあり、武器が無ければ他者を守れないなどと言うことも無い。そしてそんな彼を救ったのは、これまでの彼自身の行いだ。

神へ祈ることは幼き頃からの日課であった故に神聖魔法を行使することができた。病気になった経験から薬品についての知識も人並み以上だ。鍛え続けた頑強な身体をもって味方を守ることもできる。
更には戦術についても学び、彼は従軍する聖職者として最前線へと立ち続けた。

魔神や魔物との闘いに半生を費やした。そんな風に言えるほどの歴戦の守人となった頃、コルガナで事件が起きる。
"奈落の大侵蝕(アビスイロージョン)"
コルガナ全体を奈落の大侵攻が襲う。幸い生き延びることができたが、全員が無事とはいかなかった。
領軍で挑んだ奈落の魔域。なんとか攻略することは叶ったが、自身の父や兄弟が何処かへと飛ばされてしまい家には戻って来なかったのだ。
戦いが終わった後、彼は悩んだ。家族を探しにいくか、領土を治めるか。結局のところ前者を選んだ。

領地を親族に引き継ぎ、今度は冒険者へと旅に出る。大恩ある家族を探して。
大都市に捜索依頼をだし、時折情報を確認しつつ、自身は辺境の土地に足を運び探す。
次の行先はウルシラ地方のアヴァルフ妖精諸王国連邦が一つ、人間の王国ウル・ヴァ・ドゥールにある、従業員全員が妖精という一風変わった冒険者ギルド「湖畔の風」
家族の情報を求めて向かった先で路銀が尽きた彼は、そのギルド支部で依頼を受けるのであった。

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