[通じ合う意識]

　10m以内の見えているか、互いをよく知っている任意のキャラクター一体を指定し、意志疎通ができます。
　共通の言語を取得している必要はありませんが、会話と同程度の時間がかかります。
　動物、幻獣に使用している場合、前記の効果に加え、騎獣を鼓舞し、命中・回避判定に+1します。
　鼓舞の効果は連続した1分(6ラウンド)の間、有効で6時間に一度だけ有効です。
　
レベル6強化
　使用できるキャラクターとの距離が30mになります。
　
レベル11強化
　騎獣を鼓舞するときに与える命中・回避判定にさらに+1(合計+2)します。

　ライダー+器用
　　応急手当判定
　ライダー+運動
　　受け身判定
　　騎乗判定
　ライダー+知識
　　弱点隠蔽判定
　　地図製作判定
　　魔物知識判定
　ライダー知識(習得:探索指令、騎獣要)
　　足跡追跡判定
　　異常感知判定
　　危機感知判定
　　探索判定
　　罠回避判定

💬《魔法拡大/数》

《ターゲッティング》

レベル1

【サニティ】

【フィールド・プロテクション】

†【バニッシュ】

レベル2

【アウェイクン】

【キュア・ウーンズ】

【ディテクト・フェイス】

【フォレスト・パス】

レベル3

【キュア・ブラインドネス】

【キュア・ポイズン】

【フィールド・レジスト】

【フォース】

レベル4

【フェイス・インジケイト】

†【セイクリッド・ウェポン】

†【セイクリッド・シールド】

【バインティング・ソーン】

△【陣率：軍師の知略】

>>【鉄壁の防陣Ⅰ】

>>△【バークメイル】

「テイマー技能(調教師)」は、家畜や野生動物を躾け、家畜であれば詳細な命令に従わせ、野生動物であればある程度の単純な命令に従わせることができます。
　この技能を持ち、生業とする者は「調教師」と呼ばれます。

家畜の調教

多くの調教師は、騎乗や荷車の牽引をさせるための家畜の調教と、狩猟や護衛の補助を行うための家畜の調教に、テイマー技能を用います。
　騎乗や荷車の牽引をさせるための家畜は、ウシ類、ウマ類、ラクダ類が一般的です。
　狩猟や護衛の補助を行うための家畜は、イヌ類が一般的です。
　調教師に調教された家畜は躾けられた以降ならば、調教師がいなくても、簡単な指示や命令ならば理解し実行できるようになります。
　こうした調教済みの家畜は、調教師でなくとも自身へ優しく友愛の念をもって接してくれる騎手や飼い主に対しては、身を挺して働いてくれるようになるでしょう(GM判断で決定)。

野生動物の調教

　一部の調教師は、見世物や大道芸を行う際の出し物として、野生動物を調教するためにテイマー技能を用います。
　テイマー技能における野生動物とは、家畜を除いた「分類:動物」の魔物のことを示します。
　調教師に調教された野生動物は、調教師が近くにいる状況であれば、暴力的な行動を抑制され、おとなしく振る舞うことができます。
　ご褒美の餌などを与えれば、ごく簡単な指示や命令には従うようになるでしょう。

テイマー技能で行える判定

①異常感知判定[知力](⇒『I』113頁)
②調教判定[知力]
③魔物知識判定(動物限定)[知力]

②調教判定[知力]

　所要時間:1週間～6ヶ月
　解説:家畜または「分類:動物」の魔物を調教するための行為判定です。
　調教師が調教できる動物は、「魔物レベル:調教師のテイマー「技能レベル以下」に限られます。
　調教師は、一度に「テイマー技能レベル÷5(端数切り上げ)」頭までの動物を調教し、躾けることができます。
　調教に必要な目標値は、調教する動物の「魔物レベル+10」です。
　ここに、次の修正を加えます。

　調教判定に要する所要時間は、「魔物レベルの2乗+2日」程度です(GM判断で決定)。
　調教判定に成功した場合、調教されていた動物の躾が終了します。
　調教師が一度に複数の調教し終えた動物を従える場合、家畜であれば「テイマー技能レベル+1」頭が上限となり、野生動物であれば「テイマー技能レベル÷2(端数切り上げ)」頭が上限です。
　躾けられた家畜は、たとえ調教師がいない状態であっても、非戦闘時であれば人族の命令に従順に従うようになります。
　躾けられた野生動物は、調教師が30m以内にいるのであれば他の生き物に無断で襲いかかることはなくなり、非戦闘時であれば調教師が餌(1ガメル程度の価格)を与えれば6ラウンド程度は調教師の命令に従います。
　戦闘時には、躾けられた家畜は逃げ出そうとし、野生動物は逃げ出すか調教師以外に襲いかかります(1dして1~3なら逃げようとし、4~5なら敵に襲いかかり、6なら調教師の味方に襲いかかります)。
　戦闘が始まって以降、野生動物がどのように行動するのかは、調教師にもコントロールできません(GMが判断します)。
　つまりテイマー技能では、ライダー技能(⇒『II』84頁)で騎獣を扱うときとは異なり、自由自在で完全に命令に従わせることはできません。
　戦闘ではなくとも、火災や天変地異などの異常事態においては、テイマー技能で躾けた動物をコントロールすることは難しいでしょう。

③魔物知識判定(動物限定)[知力]

所要時間:一瞬
解説:遭遇した魔物が「分類:動物」の場合、その魔物に関する知識を持っているかどうかの判定です。
有効な魔物の分類が限定されている以外は、通常の魔物知識判定(⇒『I』116頁)と同様に扱います。

テイマー技能レベルによるボーナス

「クレリック技能(聖職者)」は、神などの神聖な存在を信仰し、神殿などの日常の務めを果たすための一般技能です。
　この技能を習得し、日常的に神殿に勤める者を、「聖職者」と呼びます。
　神の声を聞き、プリースト技能を習得することができた者の多くは、聖職者となって神殿に勤めます。
　しかし逆に、聖職者だからといって、プリースト技能を習得しているとは限りません。
　クレリック技能は、神殿における聖なる儀式や祝祭、礼儀作法や日々の業務などについて滞りなく実行するために役立ちます。
　聖典などの神話や伝説、説話に精通し、人前でそれらを披露することも得意とします。
　信者の懺悔や悩みを聞くこともその仕事の一環であり、その精神的苦しみを解消する話術にも長けています。
　神殿内の政治的駆け引きによって、プリースト技能が低い(あるいは持たない)者が、クレリック技能の巧みさによって出世することもあります。
　それは組織として必要な場合も少なくありませんが、立場を悪用することで組織の腐敗を生む原因となることもあります。

聖職者の日常

　聖職者を生業とする者のほとんどが、神殿やそれに類する施設の中、あるいは周辺の宿舎で暮らしています。
　その生活はほぼ神殿と一体であり、ほとんどの時間を神への信仰と奉仕に捧げます。
　もちろん、信者に対して説法をしたり懺悔を聞いたりすることも、その奉仕の一環です。
　貧民への炊き出しといった施しも行っており、弱き者の味方であることが一般的です。
　そうした点からも、社会的に信用されており、腹黒い悪徳聖職者は、滅多に見られるものではありません(しかし、まったくいないとも言えません)。

クレリック技能で行える判定

①見識判定[知力](⇒『I』114頁)
②真偽判定[知力](⇒『I』119頁)
③文献判定[知力](⇒『I』115頁)
④神話知識判定[知力]
⑤神事知識判定[知力]
⑥説話判定[知力]

④神話知識判定[知力]

所要時間:一瞬
解説:さまざまな神話や神にまつわる伝承について、どれぐらい精通しているかの判定です。
　自身が信仰している神についての知識であれば、+4のボーナス修正を得ることができます。

⑤神事知識判定[知力]

所要時間:10秒(1ラウンド)
解説:神殿などで行われる祭事などの準備やその手順、神殿や信仰におけるマナーやタブーについて、どれぐらい知っているかの判定です。
　神殿内での役職やその就き方、階級を上げるために必要な資格やルール、駆け引きなどについても、知ることができます。

⑥説話判定[知力]

所要時間:10分(60ラウンド)
解説:神話や説話、物語などを語り聞かせるための判定です。
達成値が高いほど、よどみなく聞きやすい声で、多くの人に話を伝えることができます。
　内容によって、聞く者に感動を与えたり、沈んだ気持ちを笑顔に変えたり、悲しみを怒りに変えたりすることができます。
　声色を変えて、複数の登場人物を演じ分けることもできます。

クレリック技能レベルによるボーナス

「ペインター技能(絵師)」は、絵画を描くための一般技能です。
　この技能を習得し、生業としている者は、主に「絵師」と呼ばれています。
　絵師は工房を構え、自身で顔料やキャンバスを用意し、依頼人からの注文に応じた絵を描くことを生業としています。
　彩色画は一点物の芸術品であり、高級品であるため、絵師の商売相手は富裕層などの上流階級が主体です。
　彩色画を多用した書物は、大きな神殿に置かれている聖典くらいしかなく、こうした書物は極めて高価です。
　現在のラクシア世界では印刷技術がさほど発達していないため、一般市民が目にする彩色画は神殿の壁画など、限られたものしかありません。
　こうした壁画の制作を請け負うのは、熟練の絵師か、才能に溢れた一部の絵師に限られます。

ペインター技能で行える判定

①異常感知判定[知力](⇒『I』113頁)
②探索判定[知力](⇒『I』114頁)
③地図作製判定[知力](⇒『I』114頁)
④絵画制作判定[精神力]
④絵画制作判定[精神力]

所要時間:1日~6ヶ月
解説:商品としての彩色画を制作するための行為判定です。
　具体的なモデルや資料があれば目標値が下がり、参考になるものが少ないほど目標値が上がります。
　所要時間は、絵画のサイズが小さいほど短く、大きいほど長くなります。

ペインター技能レベルによるボーナス