ハルバードを振りかざす、全身鎧の上に赤いローブを纏った男。それは自らの出自(ダークドワーフ)を隠すためでもある。

　無骨・無愛想、ざっくばらんにつっけんどんな態度を取る。
　仕事人間であり、それ以外のことをしたがらない。

　武器鍛冶(ウェポンスミス)Lv6：火を拝する物としての最低限。腕利きの職人である。
　侍祭(クレリック)Lv5：火を拝する物としての最低限。敬虔な信徒である。

　薙ぎ払いはすべてを解決する

　経典によれば、蛮王の剣は"昏き炎"によって鍛造したとされている。
　それはかつては古の巨人の炎であり、あるいはイグニスから放たれた、原初の世界創造の折の残り火であった。
　その炎は現在ドワーフが鋼の秘密と共に巨人から盗み出した"黒炎"の礎となっている。
　──だが、足りない。
　更なる強靭(つよ)い鋼を鍛(う)つのなら、"昏き炎"が必要だ。

　彼はその教えと共に半生を過ごした。
　
　そのうえで、"火女巫子(ひめみこ)"と出会った。今回の"火女巫子"の世話係は彼だった。
　"火女巫子"とは火種であり、燃料だ。"昏き炎"は無垢なる乙女の中に眠り、その体を薪として燃えると伝えられている。
　無垢であるために目に覆いを取り付けられ、暗がりの中で一生を過ごす。
　外を知らず、宝石を磨くように育て上げられる。
　その女もその筈だった。

　しかし、この"火女巫子"はただ運が良かったか、あるいは悪かった。
　
　その体を使われることなく、蛮族の手先として"昏き炎"の信仰者は根絶やしにされた。
　穴倉を鎧姿の男どもが踏み荒らし、敵も味方も多くが死んだ。
　彼も武器を手に取り奮戦したが、負傷によって撤退を余儀なくされる。
　そして追い詰められ、その体が生を終えようとしたとき──。
　"火女巫子"が、その体の炎を炸裂させ、穴倉を崩落させた。

　その後。崩落から運よく生き残っていたのは彼と、その女だけだった。

　燃え尽きたはずの自らの人生はまだ残っていた。
　隣には、何故助けたのかもわからない"火女巫子"が力を出し切って眠っていた。
　わからない。なぜ生かされたのか。
　だが、生きている以上は未だ絶えることはない。
　炎とはそういうものだ。"火女巫子"さえ居れば"昏き炎"は何度も熱を放つ。
　ならば、オレはこの"火女巫子(ひだね)"を守らねばならぬ。
　炉の中の炎が絶えぬように。

・A-62 情に絆された。
・B-14 一族を滅ぼされた。
・C-45 武器の手入れは欠かさない
〜冒険者になった理由〜
・35 家族を養うため

"火女巫子"の恩寵
第零段階　■
第一段階　■■
第二段階　□□□
第三段階　□□□□□ □□
第四段階　□□□□□ □□□□□ □□□
第五段階　□□□□□ □□□□□ □□□□□

恩寵《昏き炎の恩寵》
セッション開始時、セッション終了時までそのキャラクターの能力値などを上昇させます。
第零段階　応援してもらえる。
第一段階　任意の能力値+2
第二段階　生死判定に+4のボーナス
第三段階　防護点+2
第四段階　最大HP+10
第五段階　最大MP+10

1冒険ごとに親密度+1
所持名誉点30点消費すると更に親密度+1
親密度が+1されるごとに上から、左から□が■に変化
□が右端まで埋まるとその段階の効果が発動[---]