容姿・経歴・その他メモ

【経歴】
窃盗罪で投獄されること７回
釈放後に斡旋された仕事も、他にできることがないとやらされた冒険者も、全てをすぐに辞めて、すぐに窃盗を繰り返した。
幼い頃から繰り返していたソレは「軽犯罪で投獄されれば最低限の食事が提供される」という事を理解していた。
自身の名前すら覚束ない少年は、いつしか衛兵から「トル（盗る）」と呼ばれていた。

そんな少年に転機が訪れる。
何度も繰り返す少年の更生が、とある冒険者への依頼として任される。
『牢の飯で満足するからこうなるんだ。ひとまずとびっきり美味しい飯をたらふく食べさせてみよう』
これが功を奏した。少年は目がチカチカする思いをしながら、今まで感じた事がない味覚に翻弄されながら、飛びついた。
冒険者は次々と美味い物の成り立ち、食材の産地、調理法、一般的な食事から珍味まで朗々と語った。
冒険者が去った後、近所で一番の食通となった。
美味しい物を自分でも作ろうと農場に勤め始めた少年は、適正のあった妖精の手伝いもあり、立派な農家になった。
衛兵たちからは変わらず「トルー」と呼ばれながらも、一緒に酒場の飯に舌鼓をうち、楽しく過ごしていた。

蛮族に農場が奪われた。
農場を拠点にした蛮族に町を奪われた。

新鮮な食材を提供する農場も
街一番と評判の美味しい飯屋も、
楽しく一緒にご飯を食べた衛兵も、

大規模な蛮族の襲撃に街の奪還は不可能と判断された。


なるほど、世界が俺達を邪魔をするならば、俺が世界から盗り返してやる。
ああ、世界中の美味なる食事と芳醇な酒を集めて、名付け親達の墓前に供えてやろう。
そうだ、俺達がこれから食べるはずだった一生分を用意して、いつの日か、いつかの日と同じように宴をやろう。

必ず盗り戻す、必ずだ。

【経歴表】
投獄されたことがある（1-4-1）
近所では一番の物知りだった（4-3-3）
のめり込む趣味がある（1-5-4）

【冒険に出た理由】
失われた場所を取り戻す（2-5）

セッション履歴

収支履歴