容姿・経歴・その他メモ

《容姿》
身長185ｃｍ程、体重80ｋｇ程度、小麦色の肌、短いブロンドの頭髪、薄青色の瞳、テンガロンハットに赤いスカーフ、茶色いレザーコートに白いシャツ、チャップス付きのズボンを穿いて腰のアルケミーベルトにガンのホルスターを下げ、ライフルを背負い、タバコを咥えたカウボーイ然とした男
無精髭を生やし30代半ば程度の見た目に見えるが25歳であり老け顔なことを本人は気にしている

《性格・行動・概要》
粗野な口調でタフでクールな男を自称し品の無いジョークを飛ばし斜に構えた言動を行うが実態は生真面目な青年
タフでクールな男は酒と煙草を楽しむものと考え口にしているが実際は苦くて不味いなと思っている、最近になって少しだけ慣れた
ミリツァ信徒であり朝と晩にミリツァの聖句を唱えることを日課としている

元はとある海辺の国の水兵で故郷と家族を魔神を従える吸血鬼に滅ぼされ、逃げ延びた先でギルド付き冒険者として生活していた。
しかし、故郷と家族の記憶が徐々に日常に埋もれていく事に怯え、復讐を成し遂げる方法を手に入れるために、家族の声をまた思い出すためにフロンティアを目指してギルド付きの身分を捨て飛び出した。
耳にこびり付いた故郷を滅ぼした吸血鬼の言葉から、他者、特に女性にさん付けで呼ばれることを嫌う

飛び出した先、依頼を受けた村で捕まっているマリと出会い村内部の協力もあり脱走を手伝い、過去客として関係があったコーラルと合流、共にフロンティアを目指すこととなる。

なお、マリの脱走に手を貸した理由は彼女に妹の面影を見たからである

【信念１】
愛/肯定
アロウは故郷と家族を愛していると証明したい

【信念２】
復讐/肯定
アロウは故郷と家族を愛していたと証明したい

【矜持/執着】
家族を優先する
アロウはその為にフロンティアを目指した



《設定》
酒場で安酒を煽って下品なジョークで笑うアロウと呼ばれている男、アロガンツ・ニルヴァンダは町のどこにでもいるような冒険者だ。
アロウは海辺の大きな都市国家ダラニアで冒険者を引退した父親と父親が身請けした娼婦の母親の元に生まれ、母はアロウが３歳の頃にナイトメアの妹を生んで死んだ。
少年時代を父と一緒に妹の世話をしながら過ごし、成人になれば家に金を入れるために父の伝手でダラニア王立海軍に入った。
ダラニア王立海軍での時間はアロウの過ごした時間の中で最も輝かしい一時だった
尊敬できる上司、荒くれ者だが頼りになる同僚、慕ってくれる後輩、そして家に帰れば無愛想な父と笑顔の妹が好物のタラのシチューで出迎えてくれる。
妹と後輩の結婚が決まった時は（もちろん、妹をとられる兄として拳の一つを後輩にプレゼントしたが）間違いなくアロウの人生の絶頂だった。
それらは一夜で全て消え去った

『ヒト族さん、ごきげんよう、さようなら』

年端もいかないか、或いは妙に艶めかしい女の声が街の全てに響き、吸血鬼とそれに従う魔神達で溢れかえった
街は血の海に沈んだ、良き隣人達も、尊敬する上司も、頼れる同僚も、弟になるはずだった後輩も、父も、妹も、みな死んだ。
ダラニアは奈落の魔城へと変わった

記憶すら曖昧になる地獄を抜け出して、アロウは同じ様な僅かな生き残りと共に隣国にたどり着いた
アロウと生き残り達は全てを奪った吸血鬼と魔神共への復讐と、故郷を取り戻すことを誓いダラニア同胞団を立ち上げた


それから５年
アロウはたどり着いた隣国で中堅冒険者として認められるようになった。
日除け雨避けに潮風ですぐに飛ばされそうなでかい帽子をかぶるようになった。
水兵服を脱いで海の上なら飛沫ですぐ駄目になるような硬革のコートを着込む用になった。
船の上ならロープに巻き込まれて死ぬようなチャップスの付いた藪避けズボンを穿くようになった。
ウンザリする程嗅いだ潮の匂いがしないことに違和感を感じなくなった。
冒険者仲間が吸血鬼と魔神で品のないジョークを飛ばしても笑えるようになった。
尊敬した上司の、生死を共にした同僚達の、義弟と呼びたかった後輩の、背中を見続けてきた父親の、なによりも大事だった妹の声が思い出せなくなった。
かつてダラニアだった場所に存在する奈落の魔城は5年前と変わらず存在していた

同胞団の中では結婚をして子供をつくった者まで出てきた
彼らの人生にはもう復讐が必要なくなった

アロウの人生には復讐が必要だ
アロウが故郷と家族を愛した証の為に、アロウには復讐が必要だ。
だから【フロンティア】の与太話を聞いた時、アロウは気づけば街を飛び出していた

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