終律
- 10
- 【茉莉の祈祷】
- 消費
- ♡6
- 抵抗
- 任意
- 属性
- ―
- 概要
- ナナリィを唄った詩。彼女の苦悩と悲恋。そして一途な想いを表している。
- 効果
任意の5体を対象に、威力10[C無し]+奏力でHPとMPの両方を回復する。
ただしこの効果は1日に1回しか受けることができない。
由来・逸話など
ナーナレイネリアが最後に想ったのは何だったのか。
愛する者を死に駆り立て、それから後に引けなくなってしまった彼女は、自身を慕う多くの者すらも死地へと追いやった。
皆が己を恨んでいる。愛する者も、愛してくれる者も殺してしまった……しかし、それこそが幻想だった。
皆、ナナリィの苦しみを理解していた。そして、志も同じくしていた。故国の仇を取り、自分たちの姫を守るのだと。
事実、彼女の行いは多くを救った。犠牲を出しつつも多大な戦果を挙げ、多くの魔神を打ち取り、直接的間接的問わずに多くの命を救うことになった。犠牲になった者はそこに大義を持って、王族の下に死に場所を得られた事に意味を見出したのだ。
これは彼女の後悔と救いの歌。
最初から愛する人と離れず、己を愛してくれる者を守れていれば、守人としてのナーナレイネリアは生まれてこなかっただろう。
しかしそれは、散っていった者たちの冒涜でもある。無かったことになどはできない。
ならばこそ、彼女は共に逝った彼らと残った者を見守り続ける。悠久を生きる大樹となって。