容姿・経歴・その他メモ

濡れ衣を着せられたことがある
自分にそっくりな人物を知っている
魔物を倒したことがある


そっくりな双子の姉がいた
姉は優秀で、両親も私よりも姉に期待していた
だけど、神官としての技量は私の方が高かったらしく、神の声を先に聞いたのは私の方が早く、神聖魔法が上達するのも私が早かった
これまで私に負けることなんてなかった姉は、悔しかったのかもしれない。もしかしたら、もともと私を見下していたのかもしれない
とにかく、プライドを傷つけられた姉は、私を装って患者に対して使えもしない神聖魔法を使ったふりをした。その結果、患者は対処が間に合わず後遺症を負った
何も知らない私はその罪を突き付けられ、故郷を追い出された

もう、あの故郷には帰れない
誰も信じてくれなかった
神の声を聴いてからは期待してくれた両親も、仲が良かったと思っていた幼馴染も、誰も私を信じてくれなくて
どうしてそんなことをしたのかと、私を責めた姉を慰めている家族も幼馴染も、村の人々も私からしたら敵でしかなかった

家を出るときに思わず持って出てしまった、家族みんなと撮った、たった一枚の写真
ただ捨てる、には少しだけ残った情が邪魔だった
だから、噂に縋った
写真だけじゃなく、この感情もすべて捨てる思いで、私は向かう

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