聖印と神像

ジゴクダニィの聖印は、温泉とそこから立ち上る湯気を意匠化した形をしています（♨）。
神像は老いた裸のドワーフの男性として象られますが、股間は布で隠されることが一般的です。
また、ダークドワーフであるとの説もあるためか、その瞳は少し大きめに象られる傾向にあります。

神格と教義

ジゴクダニィは魔動機文明時代に現れたとされる、ごく狭い地域で信仰された小神です。
地下に埋蔵されている温泉を掘り当て、人々に湯治による癒しを与えたとされます。
掘り当てられた温泉を中心として街が栄え、その周囲で独自の文化が構成されることも少なくなかったといいます。
第三の剣の神に属していることからもわかる通り、ジゴクダニィはキルヒア及び第三の剣の大神によって神に引き上げられました。
しかし、彼のその特徴的な名前や、ドワーフにしては地下にあるものへの親和性が高いことなどから、ジゴクダニィの事をダークドワーフだと断定する説があります。
そして、その説を信じる者たちからは、第二の剣に連なる邪悪な神の一柱であると誤解されています。
その真相は定かではありませんが、ジゴクダニィへの信仰は温泉地以外での信仰は皆無に等しく、また徐々に誤解の説が広く流布されてしまった影響でその少ない信仰も急速に廃れつつあります。
ジゴクダニィはただ温泉を掘り当てるだけでなく、そこから花開く様々な文化や人々の交流こそが豊かな心を生むと説きました。
また、一糸纏わぬ姿で温泉に入ることで、互いに争わず、平和な世界を実現できるとも唱えています。

格言

「湯に入れ、さすれば心も体も癒され清められる」

「熱き湯が凝り固まった血流と思考をほぐし、健全な体と文化を築く」

「一糸纏わぬ姿で風呂に入ることでこそ、真に平和な世を実現できる」