概要

人の姿をした魔神、あるいは人の姿になれる魔神と恋に落ちた人間との間に生まれる半魔人の者たち。
稀に生まれる存在がハーフデーモンである。
世界に混乱を齎す事を是とする魔神の中にも、おおよそ稀にだが愛に目覚める者も居ると言われており。
そう言った存在と恋に落ちる者も少なからずとも存在はする。
しかし、異界よりその身を投影しているに過ぎない存在である魔神との間に生まれる子は色々と多難な人生を送ることとなるだろう。

種族

人族

初期習得言語

「魔神語」と「交易共通語」

選択不可能技能

マギテック

穢れ

0点

"種族特徴"

暗視

暗いところであっても視界ペナルティが発生しない。

不老（異界）

不死ではないがラクシアの時間軸では寿命による死がない。
ただし、死亡した後はその魂の特殊性故か異界に送還されるため、蘇生は受けられない。

呪い、病気無効

ラクシアの呪い、病気効果を無効化する。この効果は無効化または無視されない。

アナザーモード

補助動作で半魔神状態に変身する。解除は主動作を必要とする。
なお変身時に、キャラクターにかかっている「自身が持続的に受けている効果」を全て失ってしまう。
1日に6R（1分）の間、翼による「○飛行」と「生来武器:角、刃尾」を得る。
角『武器ランク:格闘/B 1H（特殊） 威力:15 C:10』
刃尾『武器ランク:格闘/B 2H（特殊） 威力:20 C:9』

混沌の遣い

「魔法の媒体」を装備していなくても、全ての魔法技能を使用可能となる
この時、「魔力-2」のペナルティ修正を受ける。
また、魔神の使役にて、自分の「冒険者lv」以下の魔神であれば、「暴走表（2.5では魔神行動表）」を無視する。

種族特徴強化

Lv6

アナザーモードが強化される。
翼が4枚になり、飛行可能時間が合計12R（2分）になる。
そして、生来武器の威力が5点増加する。

Lv11

アナザーモードと呪い、病気無効が強化される。
翼が6枚になり、《○飛行》が《○飛行Ⅱ》に置き換えられ、アナザーモードの飛行可能時間に制限がなくなる。
そして、生来武器の威力+5（累計+10）と、生来武器を「魔法の武器」として扱える。
また、自身の望まない「呪い、病気属性」の効果を無効化するようになる。

常に最大HP「+15」と防護点「+2」のボーナス修正を受ける。

『リスク:「冒険者lv×2」分 HPをコストとして消費』
近接攻撃時に任意で発動される。《□なぎ払い》を使用していない時のみ起動できる。
2hcのコマンドで条件がランダム発生する。 どんな条件下でも１Rに１度、1体にしか発動できない。

使用

スラッジ・ブレイバー

概要

手に持った武器で連続した攻撃を行う。

リスク

なし

効果　

主動作による自身の近接攻撃が命中するたびにもう一度近接攻撃を行える（最大2回まで）。
ただし命中させるたびに「命中力-4(最大-8)」のペナルティ修正を与える。
このペナルティ修正はその近接攻撃中のみ、累積する。

使用

スラッジ・ブレイバー

概要

盾を武器として転用する技術。

リスク

なし

効果　

そのR中「使用時の自身の防護点」分で「武器による物理ダメージ」にボーナス修正を得る。

使用

スラッジ・ブレイバー

概要

動きに合わせ盾を押し込むことで、相手の体勢を崩す

リスク

なし

効果　

《○カウンター》の効果を得ているものとして、盾による攻撃を行える。
また、このカウンターの命中力が対象よりも「4」以上高い場合。
カウンター成功時に対象の次の手番開始まで「命中力、回避力-2」のペナルティ修正を与える。

（その時の盾は以下のデータを当てはめる）

使用

魔法使い系Lv3以上

概要

才牙(サイガ)に過負荷を与える事になるが、魔法の威力を底上げする技術。

リスク

3Rの間才牙(サイガ)を顕現させることができなくなる。

効果

威力表を用いる魔法限定でその威力を2倍にし、C値をに「-1」の修正を受けて威力表を振ることができる。

使用

魔法使い系Lv3以上

概要

魔法の威力を底上げする技術。ただし精神的な消耗で魔法やブレスに弱くなる。

リスク

行使する魔法の消費MPが2倍になる。
次の手番開始時まで精神抵抗力に「-2」のペナルティ修正を受ける。

効果

魔法の行使時に、威力表を用いる魔法限定で「その威力」に「+15」の修正を受けて威力表を振ることができる。

使用

なし

概要

巨大な敵に対して「乗り状態」になれる。

リスク

なし

効果　

この効果は戦闘中、3部位以上の対象に対してのみ効果を発動できる。
「武器:格闘」による命中力判定に成功時、威力表を放棄することで相手にしがみつく事が可能になる。
対象の「生命抵抗力判定」に対して「戦士系技能lv+筋力B」の達成値比べ合い
勝利すると「乗り状態」に移行するが、失敗すると5m吹っ飛ばされて落下ダメージ+転倒状態になる。

乗り状態

対象の全ての部位が☑及び▽、▼の特殊能力を使用できなくなり、「範囲攻撃」に属する特殊能力以外で対象に選ばれなくなる。
この状態で手番を迎えた発動者は再度判定を行い、成功した場合は「乗り状態」の維持を行うか、主動作で「乗り状態」を解除するか選べる。補助動作でも解除は可能だが転倒する。
3R継続した時、「乗り状態」が強制的に解除される。対象は転倒した上で、そのR中「部位/2」個の部位が行動不能になる。

概要

自身の才牙、その出力を最大にすることができる力。

リスク

3Rの間、才牙(サイガ)の装備が出来なくなる。
現在HPが「半減」する

効果

2R目以降に発動できる。
発動後、判定に1度だけ「冒険者レベル」分と、そのR中「追加ダメージ（もしくは防護点）+10」のボーナス修正を与える。
この時、2H武器、もしくは魔法を使用していた時、防御ファンブルを1度適用する。
姿の変化などはご自由に。

使用

なし

概要

武器あるいは防具に才牙の能力の一部を付与する

リスク

手番終了にHPを20点失う

効果　

顕現した才牙の物質化を補助動作で解除し、その能力を自身の装備している武器あるいは防具に与えることで
「「『武器』、『防具』ベース系強化」、判定系、ステータス系、能力付与系」の発生させる全ての修正をその装備に与え疑似的な才牙として扱うことができる。
この効果の起動後の手番終了にHPを20点失い、解除は次の手番開始時に行う。
加えて、以下の効果からいずれか一つを得る。

黄金の黄昏亭。《最先端の街 アスナイ》の冒険者の宿の屋根の上で一人の吸血鬼がだらしなく座っていた。
手には黄金の蜂蜜酒。村長の家からこっそり持ち出したお酒の最後の一本だ。
「なんか久しぶりだね？こうしてると昔を思い出しちゃうね？過去回想？哀愁漂う？ホームシック？ホームはここだけどね？」
今の自分の家である黄昏亭を見てため息を零す。全ての光が消え、人の気配もない。
「寂しいね？ボッチだね？この感じも久しぶりだね？何年振り？5年？もうそんなに経ったんだ？そろそろ小学校卒業だね？」
宿の主であるアッシュや他の仲間たちは、過去の冒険で関わったどこかの祭りに招待され出掛けている。
自分も同行してはどうかと言われたが、あまり気乗りせずに断ったのだ。
「知らない話をしても困るしね？積み重ねにはついてけないし？あっちも知らない人が来ても嫌だろうし？……でも、ついてけばよかったかなぁ」
手の中の最後のお酒を一気に呷る。こんな事してもどうせ酔えないのだが、一時的にでも寂しさが紛れればそれでいい。
お酒を飲み干し、そのまま屋根の上に寝転がる。視界には満天の星がただキラキラと浮かんでいた。
「はぁ……星はどこでも変わらないね。いつまで経っても奇麗だね。なんかこのまま落ちてきそ──っ！？」

夜空がぐにゃりと歪み、そして一瞬の閃光。カスミの元へと一筋の光が降りかかる。

「ななななにこれ？敵襲？天変地異？天上天下唯我独尊？神様舞い降りちゃった？あれ？神じゃないんだっけ？……じゃなくて」
辺りを見回す。何が起こったのか確認するために。
周囲はまるで何もなかったかのように静まり返っている。ただ一つの変化を除いて。
カスミの隣には15歳くらいの半透明な少女げ横たえていた。その表情は苦悶に満ちており、今にも消えてしまいそうな弱弱しさを感じる。
「えっと、なに？というか誰？……って大丈夫？なんでそんな消えかけ？消失演出？身体殆どエーテル体じゃん？魂だけじゃん？逆になんで形保ててるの？どれだけ生命力高いの？生きる意志なの──」
「わた……は死ねな……しにたく、ない……」
少女の小さな、それでも強い意思の籠った言葉にカスミの言葉が止まる。
「……そっか。生きたいんだね。生きたいから私の所に来たんだね。わかったよ。わからないけど、わかった。助けてあげる！」
少女へその手をかざし、マナで包み込む。その状態を知る為に、少女の存在が拡散しない為に。
「これって反魂術式で行ける？魂だけなのに？ほぼ実体が、って迷ってる暇ないね？…ねぇ、君の名前は？答えて？少しでも世界に繋がりを持って？」
「わた……なまえ……………かぁ…………ぐ………ぁ…」
必死に言葉を紡ぐ少女。ただその声にはもはや力がこもっておらず、空気が通り抜けるだけである。
「辛いよね？苦しよね？ごめんね？でもこれを楔に…殆ど聞き取れなかったけど！アキメ、力を貸して！サポートお願いね！」
今じゃすっかり喋ることのなくなった友人へ呼びかけ、反魂術式を発動させる。情報も道具も足りていない状況ながら、その膨大なマナを持って無理やり成立させていく。
「蜂蜜酒飲んでてよかったね？少しでもミスると危ないよ？でもこれじゃ足りないね？なんで魂だけなの？無から有を生み出すのは…
　…ん？この奥にある力…この世界のじゃない？どっちかというと遊動が使ってた……まぁいいかな。この力を起点に！変なことになったらごめんね！」
謎の力と少女の魂を結び付け、存在を再構成していく。それは無から有を生み出す生命創造。本来、たとえ魔法でも未踏の域だが────
「────元魔法王舐めないでよね！このくらいの理不尽、ひっくり返しちゃうんだから！こんなの、みんなが起こした奇跡に比べれば！！」
繊細な手順を強引にこなしていく。少しでも気を抜けば、少しでも戸惑えば消えてしまうかすかな奇跡を引き寄せる為に。

────────やがて術式は完成し、奇跡は成立する。
マナの全てを絞りつくしたカスミはその結果を確認し、安堵したように少女の隣へと倒れこむ。
「……できた？できちゃった？奇跡起こせた？頑張っちゃったね？」
満足そうに体を起こし、奇跡の結果を確認する。
「……あれ？」
そこに倒れているのは先ほどまでの半透明の少女とは違っていた。見た目は10歳くらいだろうか、よく見ればどこか面影があるが、しかし。
何よりも変わっているのがその存在。先ほどまでは人間であった。だが目の前の少女から感じるものは────
「────魔神？どうして？もしかしてあの力？あれを主軸にしたから存在が書き換わった？そんな事起こりえるの？」
混乱するカスミの声に反応するように、少女の身体がピクリと動き、その目を開く。
『んっ、んー…あれ？ここって…』
「えっと、おはよう？って今の魔神語？さっきまで共通語喋てなかった？えっとえっと…」『…これで通じる？言葉わかる？』
『ん。わかる』
『よかった？昔取った杵柄だね？カッコよさそうって覚えてよかったね？えっと、お名前聞いていいかな？あと何があったのか？』
『ん。私は…』
少女ははっとしたように辺りを見回し、不安の表情を浮かべる。
『私は………誰？』

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これが母から聞いた、私の始まりの物語。
この後、助けてくれた母に引き取られ何とか聞き取れた『カグヤ』という名前が与えられた。
『カグヤ』とは母の知る物語で、月から舞い降りた天女の名前らしい。
星の奇麗な夜に落ちてきた私にぴったりだとか。
母は今でも私の名前をしっかり聞き取れなかった事、そして記憶を失わてしまった事を後悔しているようだが。
私はそこまで気にしていない。なぜなら母と母の家族たちに囲まれながら、幸せに生きているのだから。