経歴

忍びの里

ヒサメの出身は、コロロポッカの森の北西にひっそりと存在するエルフの集落『ホウカ（報賀）』である。『ホウカ』は傭兵集団であり、その構成員は「忍者」あるいは「忍び」と呼ばれている。外部から『ホウカ』ち呼ばれることは稀で、専ら『忍びの里』と呼ばれる。何故なら、ブルライト地方において、『ホウカ』以外の忍者は存在しないからである。

忍者と妖精魔法

忍者は特別な精神修養により、妖精を介さずに大自然のマナとコネクトできる。肉体的修練を積んだり、極限環境で瞑想したりすることで、マナを体に馴染ませるのである。こういった修行を幼少期から絶えず継続することで、成人する頃には妖精魔法を行使できるようになり、さらに修練を積むことで、妖精とのコミュニケーションが可能となり、最終的には妖精を口寄せ（サモン・フェアリー）できるようになるのである。

賢明なGM/PLの諸君はお気付きだろう。妖精魔法の習得順序が通常と逆なのだ。彼らは隠密に特化した傭兵集団故の生真面目さと、エルフ特有の呑気な時間感覚のせいで、極めて非効率で迂遠な妖精魔法学習法を編み出してしまったのである。妖精たちはそんな彼らを見て「頑張ってるみたいだし、邪魔しちゃ悪いよね」と距離を置いている。

忍術

忍者は体術と妖精魔法を組み合わせた技術体系を「忍術」と呼称している。

ヒサメについて

忍びの里の中でも水・氷属性の妖精魔法の扱いに長けた一族である「スティルディープ家」の末裔。ヒサメとは古のエルフ語の方言で「チルレイン」という意味である。

ヒサメは最近妖精魔法を会得したばかりである。そんな彼女に、里長から直々に命令が下った。
里長「ヒサメよ。お主には里の未来がかかった重要な任務を与える。ユーシズ魔導公国へ行き、妖精魔法の秘技を持ち帰ってくるのじゃ」
ヒサメ「国を相手取って窃盗任務でござるか！？　拙者にそんな技量はないでござる！」
里長「早合点するでない。誰が盗んでこいと言った。お主の任務は魔法学園『七色のマナ』に入学し、6年間かけて妖精魔法の最新の技術体系を学んでくることじゃ。新風を取り込まねば里の未来は無い。頭の凝り固まった上忍どもには遂行不能な任務じゃ。お主にしかできぬ。既に入学手続きは済ませてある。入学式は3日後じゃ。急いで支度をせよ」
ヒサメ「！？！？！？！？！？」

荷物をまとめたヒサメは使命感とクエスチョンマークとエクスクラメーションマークを胸にユーシズへ発ったのだった。クソ真面目ござる忍者がちゃらんぽらんの天才肌ばかりの妖精魔法学科に驚愕するまで時間はかからないだろう。

セッション履歴

収支履歴