過去からやってきた小国の英雄。
アルフレイム大陸出身だが、大破局の戦いのさなか魔神の最後の抵抗でテラスティア大陸の地中深くに転移させらてしまう。一縷の望みに賭けて愛機とともに300年間休眠していたため、それ以降の歴史は知らない。

ティエンス(機解種)の機動外骨格乗り。魔動機が大好き()。
好きの方向性が異性に対するそれなので、道行く魔動機を口説く姿がよく見られる。

フルネームはケーレソミア・アマビスカ。愛称はケーレ、ケール、ケイ等。

性格は中立・善。
安心して魔動機の尻(？)を追いかけていられる平和な世界を愛しており戦闘にも積極的でないが、日常を害する者との戦いを躊躇するほどお人良しではない。

戦闘スタイルはバイク形態の機動外骨格で突撃し変形、物理攻撃を連打しながら自分と味方にバフ魔法を振り撒く。自分で殴るタイプのライダー。

時代は魔動機文明アル・メナスの末期、大破局の直前。
アルフレイム大陸の北部、奈落近くの小国で生を受ける。

彼自身は機解種のティエンスだが、両親は通常のティエンス(父)と人間(母)。
額に結晶はあるものの、生物とのテレパシーが使えなかったため、「人間の血が濃いんだろうな」ぐらいに思われていた。

あるとき、子供部屋から話声が聞こえるのを不審に思った両親が覗いてみると、そこにはお掃除魔動機を甘い言葉で口説く息子の姿があった。
「君の優雅な動きに思わず見とれてしまう僕を許しておくれ……。僕がこんなにも美しい空間で過ごせるのは、君のおかげだよ。ありがとう」ﾑﾁｭ

慌てて医者に連れて行くと、精神病ではなく希少種の先祖返りであることが判明した。

母親はそれでもお掃除魔動機に愛を囁いていたのはおかしいと反論したが、父はむしろ懐かしむような顔をして「まぁまぁ、俺も昔は綺麗な馬を見かけては口説いたもんさ」と言った。
人間の血のほうが濃いとかなかった、全然父さんの血のほうが濃かったよ。


それから10年。特に悪い出来事もなく(魔動機をナンパする変人とは思われていたが)健やかに育ち、軍学校(奈落の警備のための戦闘訓練施設)に進学した。
理由としては、代々ティエンスの家系で奈落の盾神イーヴと導きの星神ハルーラを信仰しており、奈落から日常を守る仕事に就きたいと自然に考えていたため。
あとは最新の魔動機はまず軍に卸されるので、出会いを求めて(こちらが理由の8割)。

軍学校ではパイロット科で才能を発揮。エースとも呼ばれるようになる。
一見メカニックのほうが魔動機と触れ合える機会が多いと思うかもしれない。実際そうなので彼も当初はメカニック科を受験しようとしていたが、内部構造を見るのがキツかったため断念した。異性を口説くために人体構造学ぶやつ居ないよね？


それから3年後。大破局が始まる。

彼は自分が魔動機が大好き()であることを公言しており、試験機の開発にも積極的に参加していた。
その日も、友人のメカニックとその開発チームとともに、可変機動外骨格などというトンチキ兵器の試験運用のために奈落へと赴いていた。

「バイク姿の君も美しかったけど、この姿は一段と安心感を覚えるね……。君とともになら何処へだって行けそうだ……」ﾑﾁｭｯﾑﾁｭﾁｭｯ
「その唾液のついた座席を整備するのは僕なんだけど……？」

そんないつものやり取りの続きも、爆発音とも錯覚するほどの絶叫にかき消された。反射的に音のする方向を見ると、地平線を埋め尽くすほどの蛮族の軍団が土埃を上げていた。

数百年の平和の終わりを予感する中、今はただ、少しでも多くの人を守るため、アクセルを踏み込んだ。


それから数か月。
蛮族たちの奇襲作戦は完璧な形で実現し、最も戦力のあった軍本部は優先的に破壊され、正常に機能していない。
通信インフラも破壊されており、他国の状態も正確には知りえなかった。
それに加え、警備が手薄になった奈落から魔神があふれ出し、地上はまさに地獄の様相を呈していた。

軍人も学生も関係なく、それどころか一般市民までもが戦闘に駆り出される。そんな中、現場への移動能力と戦闘力を高い次元で兼ね備えた可変機動外骨格を操り人々を助ける彼は英雄と呼ばれるようになっていた。

人々を守るため、魔神・蛮族との戦いを続けるうちにハルーラの声を聞き、プリーストとしての力に目覚める。
イーヴでなかった理由は、力よりもまず助けを求める声とそれを犯す魔神を見つけるための導きを求めたため。
(魔動機繋がりでアルマータは考えましたが、神になった時期が不明で同世代の可能性があったので取りやめ)

ドルイド技能は周辺の街の難民を守りながらやってきた森羅導師に素質を見出され、魔神に対抗する技術として教わった。


さらに数か月後。
生き残りを集め何とか形を保っていた防衛線に、ついに他国からの通信が届く。
それは『現在開発中の決戦兵器≪魔動巨兵≫が完成すれば現状を打開できる。それまで何とか持ちこたえてくれ』という内容だった。

しかし、それもあと少しというところで、奈落から現れた巨大な魔神に阻まれることとなった。
山を思わせる巨体から瘴気を放つその魔神は自身を四天禍魔神将と名乗り、それに見合う力を感じさせた。
人々がその巨大な影に圧倒され、恐怖に身を震わせて立ち尽くす中、１機の魔道バイクが猛然と魔神へと立ち向かっていった。

「魔動巨兵かぁ……どんな子かな？　人類の希望っていうくらいだ、きっと綺麗な子だよね……」
「あはは、嫉妬しないでおくれヴェル。僕の一番は、もう君に捧げているんだから」
「さぁ、魔動巨兵とお茶をしなきゃいけないんだ。導きの星神ハルーラよ、僕たちに明日へ続く道を示してくれ！」


その後、辛くも勝利する。しかし、魔神将が最後に放った魔法によりどこか分からない地中深くに転移させられてしまい、やむなく休眠に入ることになった。

可変機動外骨格 ヴェルギィドーイ
同じコンセプト魔動機は各地で開発されていたが、故郷の国で開発されたこの機体の識別名はヴェルギィドーイ。愛称はヴェル。
性格は混沌・中立。独占欲が強いタイプ。
生産理由が魔神と蛮族を皆殺しにすることなので、積極的に戦闘をしたいと考えている。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=NOvYix

ジャイアントリザード
探索指令用の動物騎獣。戦闘では役に立たない。愛称はサラ。
性格は温厚。

異名の流星はバイクで急行しているときの姿とハルーラの星繋がりで。

テラスティア大陸の地中にいるはずなので、地殻変動か何かでせり上がって合流できると嬉しいです。
国がその後どうなったかなども特に決めていません。