ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【ムラクモ流抜剣術・基礎ノ型】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【ムラクモ流抜剣術・基礎ノ型】

(不肖)
入門条件
50名誉点

 この流派の発祥は不明です。〈大破局〉以降、混沌とするアルフレイムの各地で次々に使い手が現れ、社会が一応の安定を果たした後に各々が独自に道場を開きました。
 しかし、それぞれの剣術は派生技こそ様々なれど「腰に下げた鞘に剣を収め、剣を抜く動作で切りつける」という根幹の要素は驚くほど統一されており、彼らも一様にとある剣の達人に教わったと語ることから、その人物の名「ムラクモ」を冠して現在まで伝わっています。
 この剣術の特徴は先述した通り、腰に下げた鞘に剣を収め、鞘から剣を抜き放つ動作で相手を斬りつけるというものです。その後、剣を構えてもう一撃を加えるもよし、直ちに鞘に納めて次の斬撃に備えるもよしという汎用性を備えています。
 もっとも広範に伝わっている【基礎ノ型】では、基本となる次の4つの秘伝を指導します。
 《居合・明鏡止水》は基本中の基本であり、剣を鞘に納めて半身を無防備に向けるというものです。これは相手の油断を誘い攻撃をかわしやすくするため、あるいはこちらの攻撃を当てやすくするためという名目がありますが、実のところ荒れた交渉の場で「相表立って敵意を向けずに備える」ため、または乱戦の場で「切るべき敵を見定める」ために編み出されたという経歴があります。故に、この秘伝を会得せずして他の秘伝が伝授されることはありません。
 《先ノ先・疾風/迅雷》は奇襲に向いた秘伝です。出会い頭に斬りつけることを目的とした即殺の技ですが、万が一にも回避されると間合いが読まれ、当たりにくくなってしまうために必中を求められます。抜剣から剣戟につなげやすく、様々な特技に秀でた武芸者に好まれる秘伝です。
 《先ノ後・飛燕》は迎撃に向いた秘伝です。刀を納めたまま様子を伺い、相手が攻撃する直前に素早く切りつけて制することを目的としています。とにかく大振りで、一撃で斬り伏せることができれば問題ないのですが、大半の場合は相手の攻撃も当たることから、鎧に身を包んだ戦士に好まれました。
 《対ノ先・一閃》は連撃に向いた秘伝です。相手の攻撃をかいくぐりながら、隙を見つけて切りつけ、着実にダメージを与えていきます。なによりも身軽に動くことを求められ、軽戦士が修めることが多いです。

流派装備

秘伝

秘伝《居合・明鏡止水》を使用して「用法:1H・1H両」の剣を鞘に収納し、片手で鞘を、もう一方の手で剣の柄を保持している状態を「抜剣構え」と呼びます。「抜剣構え」になるためには必ず両手が使える状態でなくてはなりません。補助動作などで鞘に収納することで「抜剣構え」となります(もちろん、あえてそうしないこともできます)。近接攻撃を行うと「抜剣構え」は自動的に解除されます。
すべての【ムラクモ流抜剣術】の秘伝は「抜剣構え」であることを前提に使用できます。

《居合・明鏡止水》

必要名誉点
40
タイプ
常時型
前提
なし
限定条件
なし
使用
ファイター技能・フェンサー技能・バトルダンサー技能
適用
10秒(1ラウンド)持続
リスク
概要
「抜剣構え」になり、命中力判定+1(判定後に消失)、回避力判定+2(構えている間持続)
効果

補助動作・戦闘準備で剣を鞘に納めることで10秒(1ラウンド)の間「抜剣構え」になります。
「抜剣構え」から近接攻撃を行うとき、命中力判定に+1のボーナス修正を得ます。ボーナス修正は判定後に消失し、複数を対象にする場合や複数回攻撃を行う場合、その最初の1回にだけ自動的に適用されます。
「抜剣構え」中に近接攻撃を回避するとき、回避力判定に+2のボーナス修正を得ます。こちらは次に構えが解かれるまで持続します。
また、「抜剣構え」を限定条件とする秘伝において命中力判定か回避力判定を求められたとき、達成値の対抗で「4」以上上回った場合、判定終了後に再び「抜剣構え」になります。

《先ノ先・疾風》《先ノ先・迅雷》

必要名誉点
20
タイプ
《牽制攻撃Ⅰ》《牽制攻撃Ⅱ》変化型
前提
なし
限定条件
「抜剣構え」
使用
ファイター技能・フェンサー技能・バトルダンサー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避されると命中力判定-2
概要
対象の回避力判定-1/-2、威力決定時の出目を+1/+2(最初の1回目のみ)
効果

相手の不意をついて奇襲し、致命打を与えます。
「抜剣構え」から近接攻撃を行う際に宣言します。この秘伝を宣言した近接攻撃に対する回避力判定に《疾風》では-1、《迅雷》では-2のペナルティ修正を与え、命中した場合、威力決定時の出目を1回だけ《疾風》では+1、《迅雷》では+2します。
回避された場合、リスクとして自身の命中力判定に-2のペナルティ修正を受けます。

《対ノ先・飛燕》

必要名誉点
20
タイプ
主動作型
前提
《ディフェンススタンス》
限定条件
「抜剣構え」
使用
ファイター技能・フェンサー技能・バトルダンサー技能
適用
10秒(1ラウンド)持続
リスク
なし
概要
近接攻撃の対象となったとき割り込んで命中力判定を行う。
効果

この秘伝を使用するとき、近接攻撃可能な対象を1体選択します。
続く10秒(1ラウンド)の間に対象が秘伝使用者に近接攻撃を行おうとしたとき、秘伝使用者は「自身が対象になった時点」で通常通り回避力判定を行うか、命中力判定で対抗するかを選択することができます。
命中力判定を行う場合、対象より先に行います。先に秘伝使用者側の与えるダメージを算出してから対象が命中力判定を行い、その達成値を比べあいます。先の攻撃で対象のHPが0以下になった場合は行われません。
 同じか上回ったら:双方の攻撃が命中します。受ける物理ダメージを「使用した技能レベル」点軽減します。
 下回ったら:相手の攻撃だけが命中します。
この秘伝による命中力判定での対抗は、成否の有無を問わず10秒(1ラウンド)の間に1回だけ行えます。また、1手番に複数回の主動作を行える場合でも、この秘伝は1手番に1回しか行えません。さらに、宣言型の戦闘特技や秘伝を、この秘伝に合わせて使用することはできません。

《後ノ先・一閃》

必要名誉点
20
タイプ
独自宣言型
前提
《かいくぐり》
限定条件
「抜剣構え」
使用
ファイター技能・フェンサー技能・バトルダンサー技能
適用
1回の回避力判定
リスク
失敗すると行為判定-2
概要
回避に成功すると物理ダメージを与える。
効果

近接攻撃に対する回避力判定を行うときに宣言し、その一回に有効です。
寸前で相手の攻撃をかわしながら、すれ違いざまに斬りつけます。
この秘伝を宣言した回避力判定に成功すると、対象に「使用した技能レベル」点の確定ダメージを与えます。これに対し、対象は回避を行えません。
リスクとして、この秘伝を宣言した回避力判定に失敗すると、続く10秒(1ラウンド)の間あらゆる行為判定に「-2」のペナルティ修正を受けます。
この秘伝を宣言すると、回避力判定の成否にかかわらず「抜剣構え」は解除されます。

製作者:明地