二つ名 独眼鷲
元砂鷲団所属の女。過去に蛮族の襲撃にあい掠めた攻撃が片目の視力を奪った。食うに困り、生きるに困るとただ生き残りたい一心で砂鷲団の門戸を叩き入団する。厳しい訓練の中で3度死にかけ、二度殺してくれと叫んだ。それでも生き残り正式に砂鷲団の一員になるといつしか生きる為ではなく、遺る為の生き方をしようと思うようになる。主な活動場所はラージャハ帝国近辺であり冒険者になる事で周囲の蛮族や村の危機をいち早く解決する事を目的として砂鷲団を辞めた。というのは表の理由であり裏の理由としてきな臭い領主などの懐に潜り込み、暗殺または報告する事を目的としている。もちろん討伐や困り事の解決も受けている為に気づかれることは少ない。片目は義眼がハマっており、それは死骸区に存在するある魔動技師の手によるものであるがその魔動技師は既に死亡している。
夢は英雄のオベリスクの一つとなり、護国のモノとして遺る事。
｢死してなお護国に勤め、拳一つで英雄と呼ばれる。それこそ名を、私が頑張って生きた証を誰かが遺してくれると信じている｣

彼女は夢を見た。視力を失った片目から炎が吹き出す夢を。海の如く炎が広がり、自分を焼いていく様を。熱くて、痛くて、苦しくて...でも、何処か力強く、称えるようなそれは自らの内にある要らないものを溶かし、焼き、飛ばしていく。私は剣で、私は炎で...私は...溶けていく様な感覚、崩れていくような感覚...何処か...懐かしい鍛えられていくような感覚。自らの鍛え上げた五体が私が私を作り上げていく。
彼女は笑い、それを見て...何処かで武神が、不器用に笑った