”蛮惨包丁”ブラッディテイスト
- 知名度
- 32
- 形状
- 幅40センチ、刃渡り1.5メートルの巨大肉切り包丁
- カテゴリ
- 〈ソード〉A
- 製作時期
- 魔法文明
- 概要
- 傷つけた相手の血を吸い、HPを回復する
- 効果
-
[常]血を喰む饕餮
これを装備したキャラクターは、攻撃する度、この魔剣による攻撃の半分の値(端数切捨て)だけHPを回復します。
また、この魔剣の攻撃によって死亡したキャラクターを見たキャラクターは、難易度22の精神抵抗判定を行います。失敗したキャラクターは、その死亡したキャラクターの肉を御馳走のように強く感じ、口にしてみたいと思うようになります。この効果は死亡したキャラクターの肉がなくなるまで継続します。[主]真名抜剣:饗宴包丁フルボディテイスト
この効果を使用すると、この魔剣は「饗宴包丁フルボディテイスト」というアイテムになり、一週間の間元に戻りません。
一週間がたっても、持ち主が望まない限り元に戻ることはありません。用法 必筋 命中 威力 C値 追加D 射程 備考 1H 24 +2 40 9 +2
由来・逸話
フルボディテイストの真の姿――ではなく、フルボディテイストが”イグ二ダイト製の鞘を付けた状態”である魔剣。
真の姿として正しいのはフルボディテイストのほうである。
~余談~
ブロークンであるが故の反骨精神と剣技を武器に、カルゾラル平原にて戦争と殺しの限りを尽くしていたハウロラは、コントレシスに打ち上げられた後、ベルクロスやフェリテロッサとの衝突の末に手を組むことを承諾する。やがてブラッディテイストを己の魔剣とした彼女は、周囲の蛮族との戦闘や遺跡の踏破において最前線で戦い続けた。
時が経って、今のコントレシスを作るにあたり先陣を切った彼女を”八剣将”に推薦する声が当然上がったが、ハウロラ本人は野戦食の料理をベルクロスに褒められたことをきっかけとして、料理の道を究めたいと密かに思っていた。
そこでその夢を後押ししたのがほかでもないベルクロスだった。元々力はあるものの穏やかな気性のベルクロスが、ハウロラの抜けた穴を埋めると自分から名乗り上げたのである。
以降ハウロラは迷宮平原行軍の際、兵糧隊長としてその腕を磨き、同時にベルクロスは弛まぬ鍛錬によって旧コントレシス軍守備部隊”護剣隊”を率いるまでになっていた。
そして、ベルクロスからの積極的なアプローチの末二人は婚姻を結ぶに至るのだが、その際のやり取りをフェリテロッサは密かに、こう書き残している。
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「あたしは殺すことしかできない血まみれの戦士だ。そしてドレイクなんだ。角も翼も、今ではこんなもの、なかったらいいと後悔している。そうすれば、お人好しなあんたに似合う、花嫁にでもなれたんだろう」
「なんてことを言うのですか。私は角と翼に加えて、鱗と尻尾もあるのですよ。そんなものは関係ありません。
ここは流れ者の至る場所、過去は海に流しましょう。私は、今この時、あなたのことをお慕いしているのです」
この二人の言葉を、私たちは忘れない。
これこそがきっと、この浜に生きる者にとって最も大切なことの一つであるだろうから。
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