容姿・経歴・その他メモ

たどたどしい(魔法行使判定に-1のペナルティ)

経歴
・目標としている人がいる(いた)
・裕福な家に生まれた
・一所に5日以上滞在したことがない
冒険に出た理由
・家族・仲間の仇を討つため

設定
オレは故郷ってやつも、産みの親ってやつも知らない。
"リコルド"の奴が言うには、どっかのお屋敷の前にそれなりの金と一緒に置かれた…らしい
「金だけ貰うのもあれだしな、そこそこに育ったら女衒にでも売るつもりだった」
だが、生憎とこんな目の女を買う酔狂もいなかったらしい、まぁ、いつかは自分用に、とでも考えてたのかもしれん

そうして、ロクデナシの傭兵と忌み子のガキの旅が始まった……らしい
物心つく前のことは知らない、だが、歩いて、スープの１つもよそえるようになる頃には、雑用の仕事を押し付けられてた
最悪だった、まぁ、死ぬよりましだ、と思えばなんとかなったが、転戦続きで気も体も落ち着かない日々だった

しばらく経つと、周りの傭兵がオレに武器の扱いを教え始めた
親心なんて言ってたが、ペットに芸を仕込むのと大差はなかっただろう、役に立っているだけありがたいがな

それから、下働き……いや、弾除けとして戦場に立つようになった
本当ならあっさり死んだんだろうが、この目があったおかげか、生き残ってな
"リコルド"のガキだからか、リコと呼ばれるようになったのもこの頃からだ……今となっては気に入ってる
名前も売れて、腕も上達して、傭兵として戦場を渡り歩くようになった

今思うと、あの頃が一番幸せだったかもな
その幸せも一瞬で崩れ去った
傭兵として1人で遠征して、野営地に帰った
そこにあったのは"黒"だった

使い古したテントも、下品でバカなアホ達も……"リコルド"もいなかった
あったのは燃えがらだけだった
声が枯れても叫んで、胃を中身をひっ繰り返して、多分初めて、涙を流した

残ったものをかき集め、埋葬した
その中で二つのモノを見つけた
1つは、箱に詰められた少女向けの一張羅
もう1つは……その箱に添えられたスペラツィアという言葉
オレにあてられたものだと直感した

神官だった"リコルド"の真似事で祈りを捧げた
粗末な墓の前で、旅路への祈りと、正体不明の仇への復讐を誓った

旅に出た、生まれて初めての本当の一人旅で、目的のある旅だった

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