ライフォス神官の家系に生まれる。
幼い頃から、神殿の司祭であった父の元で修行と下働きをしていた。

もとより信心深く、また神の声を幼少の頃から聞くことが出来たこともあり、15歳の頃にはすでに高位の神聖魔法を扱えるほどになっていた。周囲からもその才覚は高く評価され、なかでも教導役だった先輩神官からは”我が聖女”と冗談めかして呼ばれていた。

しかしある時、住んでいた街に魔物の軍勢が攻め寄せた。街は蹂躙され、神殿も同じく魔物達によって破壊された。魔物に対抗し戦った父は凶刃に倒れ、家族も襲撃に巻き込まれてみな亡くなってしまった。
先輩神官が手助けしてくれたおかげで、炎に包まれる街から逃げ出すことができた。しかし、逃亡の道中で魔物に追いつかれ、先輩神官も彼女を庇って命を落とす。

どうにか隣国へと逃げ延びた彼女だったが、大切なもの全てを失った絶望の淵に沈んでいた。今まで説き続けてきた秩序も慈愛も、圧倒的な暴力の前には無力だった。自分の信仰は無意味だったのではないか、とすら思った。
それと同時に、家族を、神殿の仲間達を、そして自身の揺るぎなかった信仰心すらも奪った奴らに対して、生まれて初めて憎しみをいただいた。
その時、彼女は声を聞いた。
無慈悲に奪われた者達を救うミリッツァ神の声を。

かくして彼女はミリッツァ神の信徒としての道を歩み始める。
かつて聖女と讃えられた時ほどの奇跡は扱えなくなってしまったけれど……その時を思い返して彼女は歌う。

死者を弔う鎮魂歌でもなく。
弱者を慰撫する賛美歌でもなく。
敵を討ち果たす戦いの歌を。

復讐を果たすために。

【年表】
0歳　ライフォス神の洗礼を受ける
5歳　神殿勤めの見習い神官となる
8歳　神聖魔法を扱えるようになる
15歳　10レベルの神聖魔法が扱えるようになり、司祭の位となる
18歳　様々な儀式や祭祀を執り行い、神殿長や他の神官、信者からの支持もあり高司祭の位となる
19歳　街が蛮族の手によって陥落。逃げる道中にミリッツァ神の御言葉を賜る。
　　　ライフォス神の御言葉は聞こえず、高位の神聖魔法や固有の神聖魔法も扱うことができなくなる。
　　　落ち延びた隣国のミリッツァ神殿にて、改宗のための修行が始まる。
24歳〜
　　　あの日の蛮族に復讐するためだけを目標に、日々祈り、信仰に身を捧げ、5レベルの神聖魔法が扱えるようになる。
　　　そして復讐の旅へ足を踏み出し、現在に至る。
　　　訪れた先では、ライフォス神所縁の場所に赴き思いを馳せ、そのあとにミリッツァ神へ復讐の誓いを立て祈りを捧げる。
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一人称：私
二人称：あなた、〜さん
丁寧な口調、物腰柔らか

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