かんたんかいせつ

　スフバール聖鉄鎖公国に存在する（オリジナルの）都市ミルザに設けられた闘技場。
　サプリメント　インフィニットコロッセオで実装された〈無限の闘技場〉を簡略化したものである。

連環の闘技場

　古代魔法文明時代の遺跡を利用する形で築かれた闘技場です。
　主役となるのは剣闘士や腕に覚えのある冒険者たちであり、彼らは闘技場の地下に安置された古代魔法文明時代のアーティファクト〈連環の投影機〉によって生成された魔物と対峙します。〈連環の投影機〉は様々な魔物を任意に生成できますが、生成された魔物は闘技場の敷地外では存在できません。かつては兵士の訓練場として利用されていましたが、およそ150年前、当時の侯爵家の方針転換によりこの遺跡は闘技場として整備され、ミルザでも屈指の娯楽と熱狂の中心地となりました。

〈連環の投影機〉は、古代の技術で魔物の姿や能力に関する情報を読み取り、魔力によって“実体化した魔力体の魔物”を作り出す装置です。この魔物は本物と同等の力を持ちますが、倒されれば光となって消滅し、また闘技場を一歩でも出ると存在を維持できず霧散します。この安全性により、命の危険を最小限に抑えた上で本物さながらの戦闘を体験できる場として高い人気を誇っています。

　闘技場には、ユーシズ魔導公国との技術交流によって導入された魔技戦と同様の保護魔法が常時展開されており、選手の生命は厳重に守られています。致命傷となる一撃が加わる直前に防御障壁が発動し、観客席にも防護結界が張られているため、誰もが安心して試合を楽しむことができます。

　観客席の周囲には酒場や屋台がひしめき、特に夜の試合では歓声と音楽が入り混じり、闘技場全体が祭りのような熱気に包まれます。公認・非公認の賭場も多数存在し、連勝を予想する「三連環必勝券」など独自の賭け方式が人気を博しています。この賑わいは街の経済を支える一大産業ともなっており、ミルザの象徴的な風景ともいえる存在です。

　このように、連環の闘技場はミルザの活気と文化を象徴する場であり、剣と魔法と興奮が渦巻く唯一無二の娯楽施設として、今日も多くの人々を魅了し続けています。