【グランセール・コード式魔導術】
- 入門条件
- 50名誉点、神の指先ミルタバルの信仰
迷宮王国「グランセール」。その場所で、一人の冒険者がとある魔剣を見つけた。それは魔剣というにはあまりに小さく、刃も、柄もなく、ただ丸い鍔と留め具とがあるばかりであった。どちらかといえば手のひらに収まるほどのコインというべきちっぽけな品にも見えるが、しかし込められた力は魔剣の名に相違なかった。
裁きの迷宮が罪を裁くとすれば、この魔剣は罪を記録する魔剣であった。故にその魔剣は、人、蛮族、その他あらゆる知性ある者の営みや生き様を内包する。魔剣を手にした冒険者は、触れた瞬間に流し込まれる情報の濁流に正気を飛ばされかけた。超越的な知識の数々を最後まで受け取る前にその認識を本能的に拒んだ彼は、しかしその情報の全てを理解することなく、辛うじて正気を保つことができた。とはいえ、これは記憶の抑圧にも等しい。あの時受けた魔剣の寵愛たる知識の数々は彼の中のどこかで今なお渦巻いており、また、その身に帯びた呪いにより、魔剣は彼の身の回りに付き纏い続けている。深淵は彼のすぐそばにあるのだ。気を抜けば自我が呑まれてもおかしくはないと感じた彼は、対策を講じることにした。
彼が捕獲した蛮族を使って何度か実験したところ、この魔剣の保有する情報はのしかかる重しのようなものであり、他者と共有することで認知の負担を軽くすることが可能であるとわかった。加えて、魔剣の情報を共有することで、わずかに束縛が緩んだような手応えもあった。
「そうだ、なんとかして、この大量の情報を他者と共有すれば、俺は解放されるかもしれない!」
彼は、英雄候補生学校の先輩や、七色のマナの知り合いの力を借り、魔剣の秘める大量の情報を有効活用する術を編み出そうと藻掻いている。それを確立できた暁には、流派として世の中に公開することで、いつかこの地獄から解放されるに違いない。
そう、信じているのだ。
彼の名はラクア・ストレーテ。各地を放浪し、情報とマナの本質に手をかけようとしている。
流派アイテム
流派秘伝の使用のためには、以下の流派装備を装飾品として装備することが必要です。
また、〈ガラクタ・パーツ〉は秘伝により魔動機を作成するための材料になります。
| 名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| 魔剣"レジスタ" | 25 | 装飾品:首、手 | 非売品 | あらゆる知性体の功罪を記録した魔剣 |
| 魔剣のコイン | 20 | 装飾品:首、手 | 4,000G +20名誉点 | 魔剣"レジスタ"の有するさまざまな記録を媒介する。 |
| ガラクタ・パーツ | 10 | 冒険道具類(消耗品) | 200G | 魔道機の材料になる。 |
秘伝
入門条件に「神の指先ミルタバルの信仰」とありますが、プリースト技能を習得している必要はありません。
入門後に信仰を変えてしまった場合にも、神の指先ミルタバルの信仰をしていない限り、以下の秘伝は使用できません。
《シュネルア・コード = イグニス》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 《ダブルキャスト》変化型
- 前提
- -
- 限定条件
- 〈魔剣"レジスタ"〉または〈魔剣のコイン〉
- 使用
- 魔法使い系技能
- 適用
- 1回の魔法行使
- リスク
- 生命・精神抵抗力判定-2
- 概要
- 2回目の行使機会でランダムな第二の剣の特殊神聖魔法を行使
- 効果
魔剣に記録された神々の記録を引き出し、その力を再現します。
主動作で魔法を行使する時に宣言し、その一回に有効です。
この秘伝を宣言した魔法の行使が終了したら、直後に、第二の剣に属する神の特殊神聖魔法を行使します。どの神の特殊神聖魔法を行使できるかは1dの出目によって、以下の表から決定します。このとき行使できる特殊神聖魔法は、1回目の魔法行使に使用した魔法使い系技能の技能レベル以下のものに限られ、聖印は必要とされず(アイテムとして参照する場合は〈魔剣"レジスタ"〉または〈魔剣のコイン〉を用います)、魔力は1回目の魔法行使で用いたものを参照します。1dの出目 参照する神格の特殊神聖魔法 1 荒天地神ゾラス=バレス 2 戦神ダルクレム 3 海略神エイリャーク 4 不死の女王ツァイデス 5 狂神ラーリス 6 血浴び神ニバセプス
《デュランディル・コード》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 任意の魔法使い系技能9レベル以上×2系統
- 限定条件
- 〈魔剣"レジスタ"〉または〈魔剣のコイン〉
- 使用
- -
- 適用
- -
- リスク
- MP最大値減少(1日)
- 概要
- 魔剣から引き出した膨大な情報によって、高位の魔法を行使する可能性がある
- 効果
この秘伝を使用したとき、1dの出目を確認します。その後、使用者は主動作で使用できる魔法を一回行使します。このときに行使可能な魔法は「本来のレベル・ランク+(1dの出目)-3」以下のものとなり、出目によっては本来習得していない魔法を使用することができます。ただし、この条件を満たしていても、特殊妖精魔法や、習得していない秘伝魔法は使用することができません。
この秘伝に《ダブルキャスト》を宣言することは可能であり、2回目の魔法行使で使用可能な魔法についても、「(1dの出目)-3」だけ、行使できる魔法のレベル・ランクの上限が変化します。
この秘伝に対し、あらゆる《魔法拡大/**》は効果を発揮しません。
行使時に消費するMPは、本来行使可能なレベルを上回っている時に限りその魔法のレベルと同じだけ上昇します。
リスクとして、一日の間、MPの最大値が「この秘伝で行使した魔法のレベルの合計」点減少します。これは最低でも「冒険者レベル」点の減少になり、MP最大値の減少は累積します。MPの最大値が0以下になった場合には直ちに気絶します。MP最大値の減少はこの秘伝の効果が解決されたあとに適用されます。
《アル・メナス・コード》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 冒険者レベル9以上
- 限定条件
- 〈魔剣"レジスタ"〉または〈魔剣のコイン〉
- 使用
- -
- 適用
- -
- リスク
- HP最大値減少(1日)
- 概要
- 魔動機文明の記録を再現し、魔力で作り上げたパーツでそれを再現する。
- 効果
この秘伝を使用したとき、1dの出目を確認します。
その後、初めに振った1dに応じた魔動機を召喚することができます。召喚された魔動機は「射程:1(10m)」「対象:任意の地点」に現れ、召喚から3R後に消滅します。同時に1体しか存在できません。
召喚の際、MPを「(魔動機の魔物レベル)×2」点消費し、〈ガラクタ・パーツ〉を同じ個数だけ消費します。それができなければ、この秘伝は一切の効果を上げません。
また、同じ魔導機は一日に一度しか召喚できず、既に召喚した魔動機に対応する出目が出た場合、代わりにザーレィを召喚します。
召喚者は、補助動作で召喚した魔動機に行動を指示することができます。行動を指示したとき、魔動機は即座に手番を得て、1部位だけ行動することができます。この効果以外では手番を得ることはありません。この秘伝の効果で召喚した魔動機の行為判定ではダイスを使用せず、全て出目を「7」として扱います。
補助動作で行動を指示するとき、すべての部位のHPを最大値の半分(切り捨て)と同じ値だけ減少させるかどうかを選ぶことができます。そうした場合、この秘伝の効果で召喚された魔道機は1ラウンドの間、行為判定に+4の修正を受け、与える物理・魔法ダメージを「使用者の冒険者レベル」点上昇させます。1dの出目 召喚できる魔動機 1 ザーレィ 2 (召喚者の冒険者レベル-3)に等しいレベルの魔動機 3-4 (召喚者の冒険者レベル-2)に等しいレベルの魔動機 5 (召喚者の冒険者レベル-1)に等しいレベルの魔動機 6 (召喚者の冒険者レベル)に等しいレベルの魔動機 魔導機を維持、制御するための力には反動があり、体に負担がかかります。リスクとして、1日の間、HP最大値が「召喚した魔道機の魔物レベル」点減少します。この減少は累積し、最大HPが0以下になった場合には生死判定の余地なく死亡します。
召喚する魔道機は、以下から参照します。レベル6 グルバルバ レベル7 シールンザーレィ レベル8 スタースナイパー レベル9 エルトリアス レベル10 ザーレィドルン レベル11 マジノヘク レベル12 マテリアルディーラー レベル13 コロッサス:ポーン