〇ドレイク/ブロークンについて
3分で読めます。

・概要

ドレイク。それは蛮族の頂点に立つ貴族であり先導者であり人族にとって最大級の脅威となる種族である。
種族特徴に「暗視」と「限定竜化」を持っている。

・説明

蛮族のエリートであり、支配階級に生れるドレイク。彼らは卵生であり、「魔剣」と一緒に生れて来る。
常日頃我々冒険者/プレイヤーが戦っているドレイク達。奴らがそうだ。
奴らは全員強かれ弱かれ「魔剣」持ちである。

　　しかし、その中には「魔剣を持たずに生まれてくる個体」がいる。

それが、ドレイク/ブロークン。通称「壊れたドレイク」である。
　
　　…どっちだ？

色んな意味でぶっ壊れているのは魔剣持ちの方だが、こちらは魔剣が壊れている。
どちらも物理的に壊れているのだが…まあいいだろう。今回は「魔剣が壊れている方」である。
魔剣を持たずに生まれてくる個体、あるいは、「戦いの中で魔剣を失った個体」をひっくるめて「ドレイクブロークン」という。
魔剣を失うと普通は激しいショックで死亡するらしい。魔剣を失っただけで死んでしまう竜とは…
解釈は人によるが、おそらくドレイクにおける「魔剣」とは「自らを証明する自分自身」なのだろう。
自分がなくなると考えればショックで死亡するのも納得である。
中には辛うじて生き残る個体も存在するが、生き残ったとしても肉体や精神、経験までに大きなダメージを与え能力の大半を失ってしまう。

こうなってしまったドレイクは、妖魔…ゴブリンやボガードといった下級蛮族にすら蔑まれる存在となってしまう。
場合によってはコボルトにも馬鹿にされてしまうだろう。要するに「没落する」のである。
分かりにくいと感じる人は「威張り散らしている多大な権力を持つ人物」が「ある日唐突に権力を失ったらどうなるか」を考えるといいだろう。きっとごはんをたべるよりわかりやすいはずである。

さて。そんなドレイクブロークンだが、実は見た目自体は普通のドレイクとそんなに変わらない。

　　SNEの公式イラストでは翼が描かれていないが…

大きな角と翼を持っている。公式イラストで描かれていない理由はおそらく「翼の大きさや状態についてはプレイヤーの解釈に任せる」というSNEからのありがたいメッセージに違いない。

それを文に表してくれたらもっとありがたかったのだが。

しかしその翼だが、なんとガワだけの飛べない翼である。これには任天堂の天使も思わずハイタッチをしたくなるだろう。
どうやら魔剣と共に飛行能力も失ったらしい。しかもドレイクの特徴である「竜になる」ことすらできなくなったのである。

〇種族特徴について
2分で読めます。

・『暗視』

他の種族と同じである。

・『限定竜化』

剣の結晶（BB記載アイテム。後述記載）を「冒険者レベル」個消費して竜の姿になれる。
全身竜になるわけではなく、角が伸びて竜の頭になり、背中の翼が大きく成長し、肌は鱗に覆われる。

所謂”竜人”のような形態になる。完全に人型の竜のような感じらしい。解釈は人による。

「限定竜化」をすると、移動力と同じ速度で飛行が出来るようになる。
しかし命中と回避の増加については記載がない。ここはGM裁量だろう。はっきりしろSNE。

加えて、特殊能力「光のブレス」が使えるようになる。「光のブレス」の性能は後述。
「限定竜化」は主動作で行い、一時間竜の姿から戻れない。一時間経てば補助動作でいつでも解除できる。
なお、24時間後に自動的に解除される。
竜の姿でいるのはメリットがあるが、その姿のままでいれば魔物と捉えられかねない。
リルドラケンと言い張るのは無理があるだろう。どう見たって蜥蜴じゃない。
ロールプレイ的にはこの上なく良い能力であると言える。なにせ「変身」であるのだから。
この言葉に心をくすぐられない男の子などいないはずだ。
しかも限定的に竜に変身できるときたらもうかっこいいと言うほかないだろう。
性能については目を瞑ることとする。

・『剣の結晶』

限定竜化に必要なアイテム。名誉点10点につき1つ得ることができる。
竜化のメリットに対して要求されるリソースがキツすぎないかと思う。ぶっちゃけ名誉点を大量に使ってまで竜化するメリットはない。
なぜなら「竜の姿に変わり、命中回避増加の記載がない飛行能力を得て、殴るより弱い吐息が吐けるようになるだけ」である。
対して得るデメリットは「1時間人の姿に戻れず、竜の姿のままいるため脅威と捉えられがちになる」だ。

　　しかもきわめつけに変身には主動作が必須である。種族特徴強化で補助動作で変身できるようになるとかない。

魔剣やプライドと一緒に人権まで失ってしまったのだろうか。
これではまだルーンフォークの方が人権があると感じる。貴族のようなVIP待遇を失った種族だがメタ的な意味でも待遇を失ったようだ。

・『光のブレス』

光のブレス　冒険者レベル+生命力ボーナス/生命抵抗力/半減
「射程：50m」「形状：射撃」で対象1体に「威力30+冒険者レベル+生命力ボーナス」点の純エネルギー属性のダメージを与える。自身は冒険者レベル+生命力ボーナスで行使判定を行い、対象は生命抵抗力で抵抗を行う。抵抗すれば威力を半減する。
光のブレスは主動作であり、連続した手番に使えない。また《ターゲッティング》を取っていなければ誤射してしまう。
レベル6の種族特徴強化で光のブレスは強化される。上記のデータは適応済みのデータである。

〇カサドリス戦奏術《流派》
5分で読めます。

・概要

2.0サプリ「ザルツ博物誌」掲載の流派。バード流派である。2.0要素なので秘伝の詳細を記載
なお、「独自型」「宣言特技変化型」共に「宣言」であるため、必殺攻撃などと組み合わせるには
おそらく「変幻自在」必須。習得していない場合は使い分けになりそう。

・『線上を歩く者/アイ・ウォーク・ザ・ライン』《秘伝》

「独自型」の秘伝。呪歌の効果範囲内にいる時、「回避力に+1のボーナス」を得る。
なお、書き方的におそらく「自身ではなく他者の呪歌」でも発動すると思われる。
SNEにはもう少し書き方を改善してほしい

・『言の葉は敗れ散る/コミュニケイション・ブレイクダウン』《秘伝》

「独自型」の秘伝。呪歌の効果範囲内にいる時、「精神抵抗力に+2のボーナス」を得る。
なお、書き方的におそらく「自身ではなく他者の呪歌」でも発動すると思われる。
SNEにはもう少し（ry

・『我、今日に生きはせず/アイ・ドント・リヴ・トゥーデイ』《秘伝》

「宣言特技変化型」の秘伝。「呪歌と近接攻撃を同時に行える」。簡略して言うと「呪歌版マルアク」。
なお我らが2.5サプリ「バトルマスタリー」曰く「呪歌ではなく終律を使ってもよい」とのこと。つっよ。
演奏する楽器が流派アイテムの「マナドーラ」「マナドリン」（後述記載。）の場合、
それを攻撃に使用しても演奏は中断されないとあるが…ぶっちゃけこの記載はよくわからない。

「SNEは呪歌要素を追加した時点では”そもそも呪歌と近接攻撃の両立を想定していない”」から、「近接攻撃を行うと呪歌が出来ない」なんて記載がそもそもの話存在していないのだ。

「シンバルシールド」による演奏なら多分「剣による近接攻撃と盾による演奏」が両立すると思うが…
この辺はGM裁量。応相談である。

・『マナドリン』『マナドーラ』《流派アイテム》

殴れる楽器。これで秘伝使うと演奏したまま殴れるらしい。…というのは、「秘伝」に記載された効果で、本当の効果は別にある。

　　なんとこの楽器、破壊することが出来るのだ！

何を言っているかよくわからないと思うが安心してほしい。私にもよくわからない。
この武器を扱う時、「ファイナルストライク」という技を宣言できる。
具体的には「この武器を相手に向かって全力でフルスイングしダメージを与えて破壊する」とのこと。すると何が起きるか。

　　結果、なんと「威力のダイス出目は自動的に11になり、与えるダメージが魔法ダメージになる」。

なにがどうしてそうなるのかよくわからないが「とにかくめっちゃ強い一撃」が撃てるのだ。

なお、もちろん「破壊する」ので楽器や武器として永遠に使えなくなってしまうし修理もできない。
本来流派アイテムの紛失や喪失は名誉点に影響するようなやらかしだがこの武器については例外らしい。
効果説明文には「この効果によるこの武器の破壊は強烈な自己アピールだと認識されています」とある。
日本人に総バッシング喰らいそうな文化だ。物をなんだと思っているのか。
リアルでありそうだが決して真似をしてはいけない。リアルの楽器は本当に高い。物は大事にしよう。

ちなみに効果説明文だが、「楽器として呪歌を使用できます」の次の段に、唐突に「ファイナルストライクを宣言できます」という文から始まる。
ネタ感溢れる武器だが割と冗談抜きで効果自体はめっちゃ強い。どういう原理でそうなるのかはよくわからないが。

　　余談だが、破壊された残骸を譲渡や売却、破棄、遺失をしたら名誉点に影響するらしい。

おそらくこれは「楽器は壊れても楽器だからなくさないように大事にしよう」という意味が込められているのだろうが…
この文化を浸透させているラクシアの人々には気付いてほしい。「壊す前に大事にすること」を。