容姿・経歴・その他メモ

経歴A:家族に異種族がいる
経歴B:毒を飲んだことがある
経歴C:守りの剣を手に持ったことがある
冒険に出た理由:奈落を滅ぼすため

本名: ポン・D・コクトー
リングくんの姉(異母姉弟)
物腰は丁寧で気取った口調を好む。基本的に一人で行動しており、時折手の足りていないパーティに臨時として輪に加わることが多いが自らの出自が露見することを恐れ定着は避けている。
ナイトメアとして生まれても変わらず接してくれた家族には最初こそ恨みはしたが、年を経て感情の整理がつき今は感謝している。
魔神使いではあるが魔神を呼び出したことは一度もないため、使役している悪魔(魔導書)からはいつも小言を聞かされているが笑って流している。
剣術は師匠に教えてもらった技術(片手剣+盾)をベースに独学を混ぜており、二つの剣を使い分け相手の太刀筋を受けて返すことを得意としている。使えるものはどんどん取り込んだためかなりごちゃごちゃした戦い方だが本人は自分さえ理解できてればいいと思っている。
剣のかけらの重要性は知っているため積極的にギルドへと渡しているが、下手に有名になって出自がバレるのを嫌がりランクを上げることには消極的。

たまにポンコツお姉さんになる。
リングのことは弟として慕っているしなんなら冒険者になったのも知っているが会いに行こうとは考えていない。

new!
嘘を吐けなくなったことでランクを上げる気がなかったことがギルド職員にバレて、いい加減ランクを上げてくださいとやんわりとプレッシャーをかけられたのでブロードソードにまで昇格した。
でもおかげで色々な依頼を斡旋してもらえるようになったので感謝している。
今回の竜狩りには純粋に自分の修行になるから参加している。

履歴

〇過去の記憶
ある大陸、ある都市の代々守りの剣を管理するポン家の長女として生まれた。
幼い時から周りの人たちが自らと同じ種ではない(肉親でさえも)違和感を感じており、それは今は亡き母の血を受け継いでるからと父に教えられてきた。それでもどうしようもない疎外感を拭うことはできなかった。

成人となる15歳になる年、彼女は自らの心の内にある不安を紛らわせる方法をいくつか見つけていた。一つは剣術の鍛錬、剣を振る時だけは何も考えずにすんだから。もう一つは弟の存在であった。弟と共に剣術を覚え、野山を駆けて遊ぶ時間は彼女にとって代えがたい時となっていた。
しかし、彼女はある日弟を助けるために毒の池に落ちてしまい全身を毒に蝕まれてしまった。弟が泣きながら人を呼んできたが、もう命が助かる時間は過ぎており彼らは悲嘆に暮れながらも彼女の元へと向かった。
彼女は、生きていた。
肌は青白く、頭から角が伸びており明らかに人間の姿からかけ離れていたのだ。
誰かが言った。
「彼女はナイトメアだ」
その日の夜、彼女は父親と共に屋敷の地下へと向かっていた。彼女は意識が戻ってすぐに父に自分は誰なんだと尋ねた、そして父は見せたいものがあるとここに連れてきたのだ。
そこには一本の剣が鎮座していた。一目見てわかった、これは特別な代物だと。
父は彼女に触れてみろと言った。
彼女は恐る恐る手を近づけて、指が触れた。
「っ！？」
彼女の全身が電流が奔ったかのように痺れた。困惑する彼女に父は伝えた。
「これは守りの剣、穢れを持つ存在を寄せ付けぬ都市の守護なのだ」
彼女はさらに困惑した、なぜそのようなモノが私に痛みを。彼女は解っていた、解りたくなかった。
「コクトーお前は……ナイトメアという穢れを生まれた時から持つ存在だ」
彼女は知った、自分が生まれてきたせいで母が死んだことを。
彼女の瞳から悲しみと絶望が零れ落ちた。

16歳になった年、彼女は旅立ちの準備を終えた。
あの日から一年、彼女は独りで生きていく力と術を身に着けた。
父は最後までここを出ていくことは反対していた。それでも彼女は一度として首を縦に振らなかった。
出立の朝、見送りは父だけにしてくれと伝えていたが弟が一人だけ目を覚まして彼女の足にしがみついて泣きそうな顔を浮かべた。弟はどこに行くのと問うた、彼女は弟の頭に手を乗せて言った。
「お姉ちゃんはね、奈落を滅ぼしにいくの」
もう二度と私のような存在が生まれぬように。

彼女の旅はまだ、続いている。

セッション履歴

収支履歴