「お嬢様。それはまさか......」

艶やかに香るアッサムを愉しみながら、部下の問いに答える。

「「濁水の麗人」と呼んでいる。私の力作さね」

薄く流動する羽衣に身を包む見た目麗しき女性の石像。見開いた目は焦燥を、引き攣った口角は恐怖を、捩る身体は生命への執着を印象的に表現している。主題は完全とは言えないまでも、各要素の其の多くを包含している事は間違いないだろう。其れとて、剛健なる流動を表す父の作品を、怜悧なる激動を示す母の作品を、私の彫像作品が美に於いて優る事はないだろう。岩砂漠の君主に作風の似る事、些かの不満こそあれど...だが。

「さ、左様でございますか。して、もしかしてなのですが、その彫像...」

口をもごもごとしながら、どうにも落ち着かない様子で私の監視役であるオーガのレーバが私の背を見詰める。この作品の何が彼を戦かせるのか。あまり作品と作者を混合させる事は好まぬが、観客がそう望むのであれば、それもまた新たな発想を与えるものとして役立つかもしれないか。

「荒々しくも清澄なる上流。穏やかなれど泥と死が堆積する下流。神秘と恐怖は同一だが、その両面を観測する事は難しい。其処で先ずは、模糊たる複製から導く事にしたのさ。それが彼女であっただけよ」

「...はい、単刀直入に申し上げます。彼女は我らと同じバルバロス、種族をローレライなのではないでしょう...か？」

「お前さんは何を想う？」

「...倫理的によろしくないのではないでしょうか」

「はて。お前さんの是非は美の形を造り得るのかい？」

止揚は存在を高次へと持ち上げるが、礎が脆くば崩れるばかり。レーバの云う倫理の美は、人族の社会に溶け込み過ぎたが故の憐れな感性と受け取ったが...成程。いざ人族の社会に入れば考えの様も変わるものか。結局のところ、人になり得るオーガが故に、元来の気質を得たのだろう。いや、在るが儘を見詰めたが故の世界を見たのかもしれない。その点に言えば、私はレーバに謝意を送らねばな。
さて、倫理と云う主観の圧倒性を、今更ながらに触れてみるのも良きもの哉。ならば倫理を得るべくには悖反を得るべきか。初めてその境界が模糊となった時、私の彫像は如何様な変貌を遂げるか...愉しみで仕様がないものさ。

「さぁ、私の目を見て御覧」

『個人色』
・ヘリオトロープ：9079B6
『キャラクリエイト』
種　族：ウィークリング　生まれ：射手
基礎値：技10　体8　心5
能力値：A.2D6 B.2D6 C.2D6 D.2D6 E.2D6 F.2D6
《2023/08/12作成》
①9[5,4]+3[2,1]+3[1,2]+12[6,6]+11[6,5]+9[3,6] ＞ 47
②7[4,3]+8[2,6]+7[5,2]+11[5,6]+8[6,2]+5[3,2] ＞ 46
③7[4,3]+6[1,5]+6[2,4]+6[1,5]+7[1,6]+9[3,6] ＞ 41　　　　①を選択

《戦闘系》
2D6+8　【生死判定】
2D6+7　【魔物知識判定】
2D6　【先制判定】
2D6+8　【生命抵抗判定】
2D6+9　【精神抵抗判定】
2D6+8　【命中判定】
2D6+9　【命中判定／キャッツアイ】
2D6+10　【命中判定／キャッツアイ他】
2D6　【回避判定】

1D6-2　【毒の血液】属性：毒
2D6+8　【石化の視線】属性：呪い

2D6+8　【魔動機術行使判定】
K20+11@11　【魔動機術ソリッドバレット】
K20+11@10　【魔動機術クリティカルバレット】
K0+11@13　【魔動機術ヒーリングバレット】
K20+11@11　【魔動機術エフェクトバレット】属性：
K20+11@11　【魔動機術ショットガンバレット】
K30+11@10　【魔動機術グレネード】属性：炎

《探索系》
2D6+8　【真偽判定】
2D6+8　【聞き込み判定／マギテック】
2D6+8　【聞き込み判定／ノーブル】
2D6+7　【登攀判定／スカルプター】
2D6+8　【異常感知判定／スカルプター】
2D6+7　【見識判定】
2D6+8　【見識判定／ノーブル】
2D6+7 【地図作製判定】
2D6+7　【病気知識判定】
2D6+7　【文献判定】
2D6+7　【文明鑑定判定】
2D6+7　【宝物鑑定判定】
2D6+8　【宝物鑑定判定／スカルプター(価値のみ)】
2D6+7　【薬品学判定】
2D6+8+1　【彫刻制作判定】
2D6+8　【家系知識判定】
2D6+8+1　【社交判定】
2D6+8　【作法判定】
2D6+8　【威厳判定】