容姿・経歴・その他メモ

高名な老拳闘士バートンが、自身の後継者として見初めた人物。

そのキッカケは、バートンが指導に訪れた村、そこでみた子供達の鬼ごっこにあった。
一人、鬼になれば必ず全員を捕まえ、逃げる側では誰にも捕まらない少年がいた。
速くはあった、だがそれだけなら彼を上回る子供も何人かいた。

巧みな重心移動による滑らかな動き、それを用いたフェイント。
生来の足の器用さが、大人顔負けの“足捌き”を体得させていた。

その中に、自身の格闘術の奥義との共通点を見つけたバートンは、少年を養子として迎え入れ、自らの知る全てを文字通り叩き込んだ。
足捌きで有利なポジションをとること、体重を乗せ正確に蹴ること
そして、魔力を纏わせた打撃、いずれにも才覚を発揮した。
練技も教えたが、そっちには苦手であり、未だに習得はできていない。

バートンは、ウィリアムが23歳の時に老衰で死亡した。
ちなみに、死の前日まで指導を続ける位最後まで元気だった。
葬儀を終わらせたあと、彼は住んでいた家を人に譲り、冒険者となった。
バートンの「俺が死んだら、実戦の中で技を完成させろ」という遺言に従っての事だ。

そういう育ちゆえか、強者と戦い技と勝負勘を磨く事を至上目標としている、と本人は語る。
傍目には無愛想、または人に興味が無いように写るかもしれない。
けれども、実際のところは正義を信じ、義理に厚い人物である。
ただ、照れ屋なだけなのだ

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