C3-3：苦手な動物がいる(いた)
A1-3：子供のころに家出したことがある
C3-1：大きな嘘をついている(いた)

3-6：最高の冒険者になるため

代々古風な喋り方を受け継いでおり、ウワバミもその流れの一人。
両親から体術を、祖父から槍術を学び、隠匿された住居でひっそりと暮らしていた。

とはいえ年頃の彼女は外の世界に深い興味を持ち、
10歳になった彼女はある日こっそり家を抜け出す。
とかとそこで出会ったのは巨大な四つ足の獣。
彼女より二・三回り大きな大きな獣は彼女を怖がらせるには十分すぎた。
獣が彼女に飛び掛かろうとしたそのとき、割って入るは果敢な冒険者たち。

あっという間に獣を圧倒した冒険者たちはウワバミの安全を確認すると、
名前も告げずに立ち去ってしまった。
ウワバミは彼らの大きな背中に憧れを抱いた。彼らのようになりたい。

「偉大な冒険者になりたい」。
彼女の中で夢はどんどん膨らみ続ける。
15歳で成人となった彼女は一目散に家を飛び出した。
両親には祖父の稽古に行くと嘘をついた。
そうでもしないと口うるさく冒険者になることを止めるに決まってるから。
でも5年の月日で肥大しきった彼女の心の冒険心はもう我慢を許さない。

気付けばギルドの門前に立っていた。