容姿・経歴・その他メモ

5-5 才能を絶賛されたことがある
2-3 田舎で育った
5-2 5人以上の兄弟姉妹がいる
3-3 親に言われて


「君の才能を埋もれさせるのは勿体無い！」
そう熱心に話しかけるのはこの村に初めて来た行商人のおじさんだった。
食い盛りの弟、妹がいるなかで家の食事では足りないので雑草をもしゃもしゃしてたら急に話しかけられた。
「君は是非冒険者としてこの広い世界を見るべきなんだ！」
ふらりと来たおじさんが何を言ってるんだろう…とぽかーんとしていたらその大きな声を聞いた父さんと母さんが家から出てきて便乗するように盛大に褒め始めた。
やれ一家の大黒柱だ、やれ村の救世主だ、やれ世界の破壊者だ───
大黒柱は父さんだし、救世主は始まりの剣だし、破壊者は魔人だし……何を言ってるんだろう？

行商人のおじさんにフォートレスって凄い良いらしい防具を安く売ってもらい、
手ぶらではいけないとメイスを渡され、
母さんにはこれで夜も寂しくないわねとお気に入りのぬいぐるみを渡され、
父さんにはこれが好きなんだろうとちょっと美味しい草を渡され、
あれよあれよと言う間に村から出されてしまった。


───良く分からないが、才能があるんだ。
なら大きい街に行って冒険者として暮らしていくのも悪くないだろう。

さぁ、お気に入りのぬいぐるみを背負い袋に入れて街に向かおう！
楽しい楽しい冒険者生活が待っているんだ！


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「いくら食い扶持を減らす為とは言え、あんなに盛大な芝居をしなくても…」
「まぁ、本人も納得して出発したんだし、いいんじゃないか？」
「いいのかねぇ…。ちなみに本当に才能ってあるのかね？」
「………さぁ？」

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