“神隠す恋人”(タムディダム)【サテュロステンプテーター】
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 五感
- 反応
- 敵対的
- 穢れ
- 0
- 言語
- 多数(解説参照)
- 生息地
- 森、山、丘陵
- 知名度/弱点値
- 14/21
- 弱点
- 物理ダメージ+2点
- 先制値
- 17
- 移動速度
- 14
- 生命抵抗力
- 10 (17)
- 精神抵抗力
- 10 (17)
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 武器 | 7 (14) | 2d+9 | 10 (17) | 7 | 109 | 67 |
特殊能力
[主]呪歌/10 (17) レベル10以上条件のものを除く、すべての呪歌を習得しています。効果範囲は自らを中心に「半径70m」です。
[宣]踊るような一撃
呪歌を演奏しながら近接攻撃を行えます。
[補]魅惑の視線/9 (16)/精神抵抗力/消滅
20m内の1体を視線で恋に陥らせます。抵抗に失敗すると10秒 (1ラウンド)の間、タムディダムに見とれてしまい、移動とすべての主動作、補助動作を行えなくなります。対象が女性の場合、この能力に対する精神抵抗力判定に-2のペナルティ修正を受けます。 この能力は1ラウンドに1回しか使えず、使用するとMPを5点消費します。
この効果は精神効果属性として扱います。
[常]ペット ペット3体(小鳥、蛙、虫)を連れています。
[常]強烈なフェロモン/8 (15)/生命抵抗力/消滅
全身からかぐわしい香りを放ち、嗅いだものを恋に陥らせます。半径10m内のすべての対象は、手番の開始時に生命抵抗力判定を行います。失敗した場合、効果範囲内にいる間、 性別にかかわらず、この魔物に対して恋愛の感情を抱きます。
判定に失敗したキャラは、タムディダムの願いは、生活のすべてに優先するようになります。財産や地位、名誉の保全は二の次。戦闘で敵味方となった場合、最初は能動的な行動を一切取らず、タムディダムが傷つけられた(=HPが減少した)瞬間に、味方を裏切ります。
この効果は毒属性かつ精神効果属性として扱い、どちらに対する対策・対処とも有効です。
●トレジャー強化
[常]世界の汚染
戦闘行為によってはじめて自身のHPにダメージを受けたとき、自動的に下記の毒属性魔法ダメージを与えます。
k30[10] 射程:自身、対象:半径20m/すべて、抵抗:必中
[補]呪いの波動
1日1回、宣言後に連続した1分(6ラウンド)の間だけ効果が発生します。
効果発生中は、自分の手番終了時に自動的に1回、
「射程:接触」「対象:1体」に「抵抗:必中」で6点の呪い属性確定ダメージを与えます。
[常]弱点値上昇&先制値上昇
4点上昇反映済
[宣]瞬間打撃点+10点
[宣]瞬間防護点+10点
[宣]瞬間達成値+4点
[常]追加攻撃
手番終了時に1dを振り、⑤⑥の出目が出目を得ると、近接攻撃を追加で1回行います。
この攻撃が行える上限は2回です。
戦利品
- 自動
- 紅いサテュロスの角 (820G/赤B)
- 剣の欠片
- 6個 反映済
- トレジャーポイント
- 6ポイント
- 2~7
- なし
- 8~
- 装飾された笛 (500G/白A)
解説
「タムディダムだ・・・・・・ 〈タムディダムと恋する音楽隊〉の神隠しにあったんだ・・・・・・」
概要
タムディダムは生まれつきの女たらしであり、自分に心酔する者たちを引き連れ、〈タムディダムと恋する音楽隊〉なるものを組織し、大がかりな誘拐を行う奴隷商人です。一夜にして村人すべてを消失させたこともあり、いつしか知られることになったその名前は、どこからともなく聞こえてくる甘い囁き声や、夜空に響く軽やかなリュートの音色と共に、 恐れ避けるべきものとして、人々の間で語られています。
出現地域
タムディダムは、ノーザンファング連山の東側、深き森のサテュロスの集落に生まれました。この天性の誘惑者は、成人する頃には集落のすべての女性を精神的に支配し、他の男性サテュロスを皆殺しにするようそそのかし、集落の長となりました。現在タムディダムの集落にいる男はタムディダムの息子たちのみです。 彼らは父の寵愛を受けるために、日夜技を磨いています。
タムディダムの欲望は、集落で、仲間とだけ享楽に耽ることでは満たされませんでした。彼は選りすぐりの心酔者を引き連れ、エイギアの平野部に遠征を行うようになります。 これが、〈タムディダムと恋する音楽隊〉です。誘惑の天才は、 人族をたぶらかし、さらい続けています。
性格と特徴
タムディダムはとびっきりの美男子です。引き締まった、 無駄のない体つきをしており、髪は情熱的な赤い巻き毛で、 太く、立派な2本の角を持ちます。
顔は、その造形の美しさもさることながら、表情ひとつで、 さまざまな印象を自在に使い分けることができます。これに、 本能的に相手の好みを察する勘を加え、相手の好むタイプを演じきり、油断を誘います。
さらに彼の身体は、相手の判断力を奪う、熟しきった腐りかけの果実のような、甘い芳香をまとっています。
しかし、これらの特徴も、彼の声の力の前には色褪せてしまいます。澄んだソプラノから、朗々と響き渡るバリトンまで、ときに甘く、ときに切なく奏でられる声という楽器は、 彼の爪弾くリュートの音色と合わせて、老若男女を問わず心を溶かし、狂おしいまでの執着と情念を掻き立てます。
性格は残酷で狡猾、そして享楽的です。自らの生存と立場の安定のためなら、何でもする男です。自分に惚れた“恋人”たちを、使い捨ての奴隷や玩具としてしか認識していません。利用価値のある“恋人”ほど念入りに依存させ、骨までしゃぶりつくしてからあっけなく捨て、その目に浮かぶ絶望を見ることこそが至上の快楽であると公言します。
タムディダムは、各地の有力蛮族から「どんな注文にも応えてくれる調達屋」として名を馳せていきます。村全体をさらうような大がかりなこともすれば、特定のターゲットを依頼によってさらうこともあります。そうしたターゲットが女性の場合は、必ずタムディダム本人が担当します。
配下
当初の〈音楽隊〉のメンバーは彼の出身集落の女性サテュロスのみでしたが、現在ではタムディダムに惚れて森に移住してきたセイレーンや、吟遊詩人の技を身につけたラミアなども存在します。彼女たちは、女性を使い捨てることを楽しむタムディダムの性格をよく知っています。その上で、 全員が「自分だけは違う」と信じ切っており、彼のためにすべてを捧げ、尽くすことに喜びを感じています。タムディダムの言葉を疑ったり、彼に背くことは決してありません。
現在
1年前のノーザンファング蛮龍事件の後、メドゥーサ率いる少数の妖魔の手により集落を滅ぼされたようです。
激高した襲撃者相手に配下の大半を盾にして命からがら逃げ切りました。
ノーザンファングを支配していたドレイクも斃れてしまっている為、新たな商売先を求めて彷徨っていたようです。
最近新たな魔人の商売先が出来、ターゲットを誘拐する為活動を再開しました。
しかし、一度集落まで滅ぼされたのがトラウマなのか、〈タムディダムと恋する音楽隊〉と行動を共にしている場合が多いそうです。
強烈なフェロモンを持ち、視界に映るすべての異性を虜にしてしまうほどの美貌を持つサテュロスです。交易共通語をはじめ、ドレイク語、バジリスク語、 ノスフェラトゥ語、エルフ語、リカント語、シャドウ語、汎用蛮族語、妖魔語と多数の言葉を駆使し、恋の歌を奏で、聴かせます。
常に彼に心酔する取り巻きと共に行動しており、戦闘を行う場合、セイレーン1体かラミア1体が共に現れます。また、〈タムディダムと恋する音楽隊〉と行動を共にしている場合、追加で2体の女性のサテュロスと心酔している人族が2体現れます。
戦闘時は決して前に出ず、自身以外の取り巻きを盾にして呪歌を歌います。
近づいてくる相手がいれば、視線で動きを封じ込め、自らの虜にしようと試みます。 この魔物を倒した場合、「誘惑に打ち勝つ強者 (20点)」の称号と追加名誉点を得ます。