ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

原初の火 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

原初の火

(不明/古代神)

聖印と神像

聖印は手のひらの上で燃える炎を象ったもの。あるいは炎そのもの。
明確な神像は存在しない。それは各々信ずるところ、その炎の中にのみ見出される。

神格と教義

原初の火から特定の形で信託が下ることはない。この神性は火という現象そのものを介して見出される。
火に魅入られた者たちは、各々が揺らめく火明かりのその中にて火を解し、信仰している。
祠は存在せず、炎という現象を介して信仰が集められる。信者たちの内なる火、その集合したものが火の理を現実のものとし、信者の体を介して火の力が発現する。
明確な教義も、ましてや具体的な神格への意識もありはしない。しかし、全ての信仰者は生命の根源たる火、原初の火という概念を確信している。それが、火を信仰するということであり、火に見出されたということである。

格言

「火を育てよ。火とは生命の根源である。内なる焔を育むことが生きることと知れ。」

「火を見つめよ。揺蕩う火影の如きが世なれば、火の中にこそ真実がある。」

「火へ還れ。全ての存在は火から始まり、火の内で終わる。」

備考

これは厳密には、始まりの剣に連なる存在としての神格ではない。
火と生命を信仰し、研究し、理解する者たちが火を介して共有しているアイデア。それがある種の理論体系として働き、独自の魔法を発現するに至ったということが、この神格の真相である。
これは何らかの超越的存在が働きかけた結果なのか、いささか狂気的であっても人族の生み出した文明に過ぎないのか、既存の魔法系統に対しどのように位置付けるべきなのかはまったく判然としない。

生命の根源としての火を中心とするものであるため、無機物や非生物はこの神性に触れることも、理解することもできない。生命の内にある火は、呼吸と密接な関係をもっている。呼吸が吹き込む空気によって、命の火は燃えるのである。

この神格に属する特殊神性魔法を用いる際、聖印は必要とされない。その代わり、呼吸が可能な状態でなければならない。
この神格を信仰するプリーストは通常神性魔法を使用することはできない。フロウライト、魔法生物、アンデッド、魔動機のキャラクターはこの神格に属する特殊神性魔法を使用できない。
以下の特殊神聖魔法は自他の生命を火種とみなし、それを燃やすという過程による。そのため、有機物としての命を持たず、呼吸をしないキャラクターに対しては効果が弱い。

アイコンの火の部分の引用元:
https://www.beiz.jp/%E7%B4%A0%E6%9D%90/%E7%82%8E/00043.html
アイコンの手の部分の引用元:
https://pictarts.com/11/05-free/0455-image-download.html

特殊神聖魔法

2
【鉄の体】
消費
8MP
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
30秒(3ラウンド)
抵抗
任意
属性
炎かつ呪い
概要
体を鉄に変え、防護点大幅上昇、移動力低下、金属鎧の装備と同じ扱い。
効果

内なる火を燃やし、それを触媒に、鉄を熱して鍛えるさまを模った魔法。肉体を鉄塊へと変じる。非常に鈍重になるが、その堅固さは計り知れない。
火を通じて生命と肉体を操ることは、原初の火の探求においての基礎だという。この魔法はその一端に過ぎない。

防護点を「10」点上昇し、移動力を「3」に変更し、回避力判定においてダイスを振らずに自動失敗する。金属鎧を着ているものとして扱い、真語魔法、操霊魔法、森羅魔法、召異魔法などはそれによるペナルティを受ける。

4
【内なる火の力】
消費
9MP
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
30秒(3ラウンド)
抵抗
任意
属性
炎かつ呪い
概要
毒・病気属性の効果を全て解除、与えるダメージ+「冒険者レベル」点, 回避力+2, 手番終了時「冒険者レベル」点の確定ダメージを受ける。
効果

生命力の根源を、身を焦がす火として発現させ、潜在能力を解放する。
身を焼く焦熱。それこそが命の実感である。

効果を受けた時点で対象の受けている毒・病気属性の効果を全て解除する。
魔法の効果中、与える物理ダメージを「冒険者レベル」点上昇させ、回避力判定に+2の修正を受ける。
また、手番の終了時に「冒険者レベル」点の炎かつ呪い属性の確定ダメージを受ける。
魔物がこれを使用する場合、「冒険者レベル」の値には「魔物レベル」を用いる。

7
【浄火】
消費
6MP
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
10秒(1ラウンド)
抵抗
任意
属性
炎かつ呪い
概要
四肢に炎を纏い、次の近接攻撃ダメージを炎かつ呪い属性の魔法ダメージに変更する。
効果

四肢に炎を纏わせ、触れた相手を内側から焼き尽くす。
自らを燃やし、触れた者に内なる炎を植え付け、燃え上がらせる。生命とは自他を喰らい、喰らわれ、終に散逸する存在である。燃え立つ炎は、その業を全て焼き尽くし、火の始まりへと我らを誘う。

効果時間中に初めて命中させた近接攻撃のダメージを、「威力30/c8+(魔力)」点の炎かつ呪い属性の魔法ダメージに変更する。これには〈必殺攻撃Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ〉などの出目上昇効果を条件を無視して適用できる。ただし、同名効果は重複しない。
効果時間中、手番終了時に「魔力」点の炎かつ呪い属性の確定ダメージを受ける。
フロウライト、魔動機、魔法生物など、非生物や無機物であるようなキャラクターに対して用いた場合、クリティカルせず、算出ダメージを半分(切り上げ)にする。

10
【イザリスの大火】
消費
24MP
対象
1エリア(半径6m)/
すべて
射程/
形状
術者/
時間
一瞬
抵抗
半減
属性
炎かつ呪い
概要
夥しい数の火柱を上げ、周囲を焼き尽くす
効果

内なる炎を燃え上がらせ、体ごと地面に叩きつけて周囲に大量の火柱を呼ぶ。
廃都イザリスは、原初の火に近づくため禁忌を犯し、混沌の大火に飲まれた古い文明である。自と他、生きる者と死せる者、それら全てを燃やし、火の内へと還す。この魔法はイザリスの大火、その再現である。

「威力40/c13+(魔力)」点の魔法ダメージを「1d+1」回与える。回数はダメージと同様に、個別に決定される。
自身もこの魔法の対象になりうるが、その場合ダメージの回数は「1d+1」回ではなく「1」回に変更される。
<魔法制御>の効果は適用されない。
また、フロウライト、魔法生物、魔動機のキャラクターや、その他GMが無機物であると認めるキャラクターはこの魔法への抵抗に自動成功する。

この魔法を使用した後、1日が経過するまでは"混沌の火"イザリスの特殊神性魔法は使用できない。

13
【苗床の火】
消費
24MP
対象
術者
射程/
形状
術者/
時間
一瞬/
1時間
抵抗
任意
属性
炎かつ呪い
概要
炎の大樹に変身する。物理ダメージ無効、魔法ダメージ半減、常時HPを失い、近接攻撃が魔法ダメージになる。
効果

一時の間、炎からなる大樹に身を変じる。ゆらめく枝葉に実体はなく、故に肉体もひとときの間、消失する。
不自然に捻じ曲がった細い枝が苦しみ悶えるように犇き、伸び縮みしている。幹に空いたいくつもの虚の暗がりには周期的に火の粉が散らつき、炉に空気が吹き込む様を思わせる。炎を宿した樹木が呼吸していると、そのようにしか形容の出来ぬ有り様である。
それは生命の真なる姿の解放であるとされるが、依拠する肉体を失ったとき、何が命を命たらしめるのであろうか。

効果時間中、術者は物理ダメージを受けず、武器攻撃や「抵抗:回避/消滅」の効果の対象にならない。受ける魔法ダメージの算出ダメージを半分(切り上げ)にする。移動力は「10m」に変更され、近接攻撃および「形状:接触」の効果を周囲10mの範囲に存在する対象に適用できるようになる。近接攻撃は魔法ダメージを与えるようになる。ポーションや冒険道具類の使用はできない。この魔法の効果以外で一切のHPを回復する効果を受けられず、手番終了時に、HPを「(冒険者レベル)×3」点減少させる。炎属性を含む属性のダメージを受けるとき、その代わりに適用ダメージと同じ値だけHPを回復する。
この魔法の効果を受けているキャラクターのHPが「0」点以下になった場合、即座にこの魔法の効果が解除され、気絶状態になる。
この効果を受けたキャラクターは、この効果を補助動作で解除できる。

魔物がこれを使用する場合、「冒険者レベル」の値には「魔物レベル+3」を用いる。

製作者:ちばけい