【レルサエム聖衝戦術】
- 入門条件
- 50名誉点、神聖魔法レベル3以上
この流派は、魔法文明時代に名を馳せていた浮遊岩式移動都市「要塞聖都レルサエム」発祥の流派です。
要塞聖都レルサエムは巨大な"浮遊岩"の上に建てられた要塞都市であり、「いかなる場所であろうと、神の裁きを魔物へと」と言う目的の元建国されました。しかし、その目的を達成するには神官戦士を一から育てていては時間が足りず、当時世界に跋扈していた魔物から人々を護るには人員が足りていませんでした。その為、「神官戦士」だけでなく「神官」にも戦闘力を求められました。
この【レルサエム聖衝術】は、レルサエム聖神騎士団団長にしてレルサエム第一皇女である「レフィ・レルサエム」が考案した戦闘方です。
神聖魔法に於いて唯一アンデッド以外にも有効的なダメージを与えられる【フォース】を基軸とした流派で、これによりマナの素質は高いが身体能力の低い神官、武器で魔物と剣を交える事が苦手な神官でも高い戦闘力を得る事が出来るようになりました。また、この流派最大の強みとして詠唱のみで「効果を得られる」と言う点があり、神官戦士であれば【マルチアクション】と併用する事で非常に高い個人戦闘力を得る事が出来ます。
この流派の確立によって、レルサエム聖神騎士団もとい要塞聖都レルサエムは戦闘力の底上げに成功し、地上に蔓延る魔物の撃破数も飛躍的に向上しました。しかし、魔法文明時代中期に差し掛かる頃、レルサエムの活動はぱったりと途絶え、浮遊岩の姿も見えなくなり、それに伴いこの流派も失伝しました。レルサエムこの流派の他にも「四碗の聖巨鎧」や「聖覇魔伐弩」などと言った強力なアーティファクトを有していたと伝わっていますが、何者によって内部から崩壊させられたのではないかと言う学説が現代では主流です。
流派装備
この流派では、魔法行使者に有益な魔道具を作成し、入門者に譲渡していたとされています。装着する事で戦闘を有利に進める物であり、非常に強力かつ実用的です。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
聖衝戦盾 - "ストンパー" | 〈盾〉 | 非売品 | 《フォース・バッシュ》をより効果的に行使する為の盾。魔法行使成功時、威力+5 |
秘伝
《フォース・バッシュ》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《シールドバッシュ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 消費MP:3
- 使用
- 《盾》
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 《盾》の防護点、回避力、の有利な修正無効
- 概要
- 叩き付けた盾から【フォース】を放出し、強烈な一撃を浴びせます。
- 効果
本来、盾の重さと自身の腕力で相手にダメージを与える【シールドバッシュ】を、【フォース】を直接叩き込む事によって、軽量な盾であっても強烈な一撃を与えます。これにより、軽量な装備を求められるフェンサーであっても、相手を転倒させる事が出来る様になります。
近接攻撃を行う時に宣言します。それによって構えている《盾》を武器として扱い、攻撃する事になります。この秘伝によって武器となる《盾》は、以下のデータを持ちます。また、命中後に魔法行使を行い、相手が精神抵抗に失敗した時魔法ダメージを与えます。相手が抵抗に失敗した場合、威力は半減となりC値は13となります。
命中修正:+2
威力:K10+魔力
C値:10
この攻撃が命中し、精神抵抗に失敗した相手が1部位かつ二足歩行している状態にあった場合には、転倒させます。また、秘伝使用者の行使値が相手の精神抵抗値を(3)以上上回っていた時であれば、足の数や移動方法に制限されず、転倒させる事が出来るようになります。
この秘伝を宣言した場合、リスクとして使用した《盾》の防護点及び回避力判定でのボーナス修正が無効となります。一回の手番に複数回この秘伝を宣言しても、それを越える不利は発生しません。
武器として扱え、武器としてのデータを持つ《盾》であっても、この秘伝の宣言のもとに使用したならば、この効果文中にあるデータで用いられ、また、リスクも適用されます。
この秘伝は、複数を同時に攻撃する時には宣言できません。
秘伝魔法
- 5
- 【フォース・ラッシュ】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP:8
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
射撃
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 半減
- 属性
- 衝撃
- 概要
- 1D6を振り、出た目の数だけ繰り出します。この時、追加ダメージは「魔力÷出た目の数」になります。
- 効果
本来一つの気弾をぶつけダメージを与える「フォース」を連続してぶつけ、連続攻撃を行います。一度に無数のフォースを生成する必要がある為、一発で与えられるダメージは落ちますが、"手数を増やす"事により急所に当たる確率が増える且つ反撃の隙を与えません。
この秘伝魔法を行使した後、使用者は「1D6」を振ります。そして、出目の数分だけ対象に「威力10+魔力」の魔法ダメージを与えます。ですが、この魔法での追加ダメージは、「追加ダメージの合計値÷1D6の出目」になります。
この秘伝魔法は、複数を同時に攻撃する時には宣言できません。そして、この【フォース・ラッシュ】で複数部位を持つ相手の部位のHPを0にした時、追加でもう一度魔法を行使する事が出来ます。
- 10
- ≫【フォース・プロテクション】
- 必要名誉点
- 50
- 消費
- MP:18
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 衝撃
- 概要
- 術者を中心に激しい衝撃はを発生させ、攻撃を弾き返します。
- 効果
【フォース・イクスプロージョン】を攻撃から防御に転用した秘伝魔法です。衝撃波の範囲を狭め、その分強力な衝撃を発生させる事で、剣による斬撃、ガンによる射撃と言った「質量を持つ物質」による攻撃に対して、術者を中心に衝撃波を発生させる事で、弾いたり塞き止めたりする事が可能になります。
この秘伝魔法を宣言すると、MPを(18)点消費した後、「行使準備」に入る事が出来ます。そして、「行使準備」を行った手番終了後、相手のラウンドで相手から「近接攻撃」「射撃攻撃」「投擲攻撃」を受けた時、精神抵抗を振る事出来ます。
この精神抵抗で、相手が行使する命中判定値を上回った時、術者の周りに衝撃波が生じ、向けられた攻撃を「1回だけ」弾き返します。精神抵抗に失敗した場合、術者は弾くことが出来ず攻撃を受けなければなりません。