容姿・経歴・その他メモ

経歴、冒険に出た理由

・魔剣の迷宮で迷子になったことがある。
・自殺を試みたことがある。
・本から大きな影響を受けたことがある。
・友達に勧められて

細かい経歴

　グランゼールの貴族の生まれ。三男坊のため跡を継ぐ必要がなく、元々才能を褒められた絵画を極めようとする。
　が、数か月前にコロロポッカの森に旅行に赴いた際の事故で魔剣の迷宮に迷い込み、その時に利き腕に怪我をする(器用度が画家の割に低めの理由)。どうにか冒険者に救出され、神聖魔法による治療を受けるも、画家として大成するのは難しいと言われる。
　絵への情熱と夢を奪われたことで自暴自棄になり、グランゼールの裏路地で自殺を試みようとしていたその時、目の前に現れた少女から「自分を一晩買ってくれないか」と話しかけられる。目元を隠し、自身の衣服を裂いて無力さをアピールする少女に訝しんでいくつか尋ねてみると、どうやらとても困窮している様子だった。重ねて問いただすと、少女は自分がアルヴであること、吸精の関係で限界が近いこと、同じ境遇の妹がいることを打ち明けてくれた。せめて妹だけでも、と懇願する少女に何を重ねたのかは分からない。分からなかったが、気づけば姉妹を連れてアトリエに歩を進めている自分がいた。
　アトリエでひとまず二人への吸精を済ませ、疲れ果てた妹の方を寝かしつけながら、なかなか寝付けないでいる姉の方に事情を聴いた。事情を聴いたうえで、彼女たちが最早行く場所がないことを知る。……あぁそうか。自分は彼女たちに自分自身を重ねていたのだ。どこにも行く場のない、自分を。
「いくらでもここにいるといい」
　自然とそう口に出して言っていた。
　翌日、彼女たちを励ますのも兼ねてぬいぐるみを買って帰ると、アトリエが綺麗になっていた。なんでも姉――マイアの方が掃除をしてくれていたようだ。絵具やその原料である顔料、スケッチブックやキャンバス、イーゼルのある場所さえ分かればいいと思っていたのだが、なるほど、確かに過ごしやすい。お礼を言いながらぬいぐるみを渡すと、姉妹はそれぞれに彼女たちらしい反応を返してくれた。二人の顔を見て、不思議と心が和らいだ。

　ある日、友人から「グランゼールとはきだめ死骸区の間で発見された“守りの剣”を中心にした街づくりが行われるそうだ」という話を聞く。
　アルヴである姉妹が過ごしやすい場所を作ってやりたい。何もない自分に安らぎをくれた彼女たちにできることなど、その程度しかない。そう思い、その話に乗ることにする。そうだ、合わせてその街で彼女たちの歌を作ろう。幸い、多少は音楽の心得もある。吸精の相手と言う理由であっても、一度死のうとした自分に生きる理由を与えてくれた彼女たちのための、歌を。自分が先に死んでも悲しまないように。心の片隅にでも自分を残してくれるように。

履歴

x3 2d+2d+2d+2d+2d+2d 人間の一般人生まれ
DiceBot#1
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#3
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