ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ポルックス - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ポルックス

プレイヤー:たつや

俺はポルックス、絶対誰にも負けない最強の拳闘士を目指してるぜ!」

種族
ウィークリング(ガルーダ)
年齢
17
性別
種族特徴
[蛮族の身体][未熟な翼][切り裂く風]
生まれ
拳闘士
信仰
ランク
〈始まりの剣〉
穢れ
2
9
9
5
9
10
7
7
8
5
成長
35
成長
44
成長
20
成長
11
成長
33
成長
8
器用度
53
敏捷度
66
筋力
36
生命力
27
知力
46
精神力
18
増強
1
増強
1
増強
増強
1
増強
増強
器用度
9
敏捷度
11
筋力
6
生命力
4
知力
7
精神力
3
生命抵抗
17
精神抵抗
16
HP
67+2=69
MP
57+2=59
冒険者レベル
13

経験点

使用
144,500
残り
492
総計
144,992

技能

グラップラー
13
マギテック
13
スカウト
12

戦闘特技

  • 《魔力撃》
  • 《武器習熟A/格闘》
  • 《投げ強化Ⅱ》
  • 《踏みつけ》
  • 《変幻自在Ⅱ》
  • 《跳び蹴り》
  • 《マルチアクション》
  • 《追加攻撃》
  • 《カウンター》
  • 《バトルマスター》
  • 《ルーンマスター》
  • 《トレジャーハント》
  • 《ファストアクション》
  • 《トレジャーマスター》
  • 《影走り》

練技/呪歌/騎芸/賦術

  • なし

判定パッケージ

スカウト技能レベル12 技巧 21
運動 +1= 24
観察 19
魔物知識
0
先制力
24
制限移動
3 m
移動力
69 m
全力移動
207 m

言語

会話読文
交易共通語
汎用蛮族語
魔動機文明語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
マギテック技能レベル13 魔動機術 21 21 +0 知力+2
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
グラップラー技能レベル13 36 22 19
《武器習熟A/格闘》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
イージーグリップ+1(投げ・5属性付与) 2H 1 +2=24 30 12 +1=21 5属性の妖精武器加工済
“我慢できない”ハードキッカー+1(5属性付与) 1H# 15 +1=23 30 11 +1=21 携行時 セッション中に1日の始まりを迎えるたび、趣味や嗜好品などに「冒険者レベル×10」ガメルを出費しなければならない。趣味や嗜好品が消費できない環境であれば、翌日の朝まで最大HP、最大MPが「冒険者レベル」点減少する 5属性の妖精武器加工済
ブレードスカート 0 22 10 10 19
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
グラップラー技能レベル13 36 24
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
”過敏な””定まらない”バトラースーツ 10 1 被魔法D-4。被病気属性ダメージ+2。ターゲッティングに類する能力をすべて失う。
防寒着
合計: 鎧 25 0
装飾品 専用 効果
ラル=ヴェイネの羽冠 MP9点消費し、ヘイスト効果
水飲み鳥のマスク 毒・病気判定に関する知識・抵抗の判定+2
通辞の耳飾り リカント語、翼人語、グラスランナー語、エルフ語、地方語(オーレルム語)
相互フォローの耳飾り(ムメイ同行時) ムメイとセット。
スマルティエの銀鈴
スマルティエの風切り布 ✔MP 18Rに1回だけ、1Rの間命中・回避判定に+2の修正を得る。
背中 セービングマント 抵抗・回避失敗時に魔法D-4
右手 敏捷増強の指輪
左手 器用増強の指輪
多機能マギテックベルト
ブレードスカート ✔HP
マギスフィア(小)
スマルティエのアンクルスリーブ 転倒ペナルティを-1。
マギスフィア(大)
所持金
87,291 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

■冒険者セット
■保存食(5日分)
■着替え(5日分)
■スカウトツール

■ジャックの豆 5個
■酒の種 8粒
■太陽のランタン
■油 4回分
■迅速の火縄壺
■テント(6人用)

■救命草 22個
■魔香草 10個
■救難草 16個
■魔海草 10個
■ヒーリングポーション 5個
■アウェイクポーション 3個
■ノマリの治療薬 4個
■ノマリの毒消し 4個
■熱狂の酒 4個
■MCクリスタル5点
■陽光の護符+1 1個
■陽光の護符+2 2個
■陽光の護符+3 1個
■月光の護符+2 5個

■マギスフィア(小) 1個
■マギスフィア(大) 1個

■礼服
■太陽神のハンガー

■ソーサラースタッフ
■ポイントガード
■ミモレの布鎧
■スマルティエの筋力増強の腕輪

■黄金の庭師達割引券
■帰還のランプ(幻星の獅子帰還)

名誉点
1105
ランク
〈始まりの剣〉

名誉アイテム

点数
冒険者ランク1000
ジューシールーシーを取り返した冒険者-15
蛮族による忘年会 壊滅-10
魔剣の試練に挑んだ者-30
理想的な共存の矜恃-20
ローズマリー・L・ゴールドマンの知り合い0
ジャンゴ(?)の知り合い0
片翼の拳闘士 助走中-10
誇り高き翼で天を駆け上がる者-30
匂い製造者摘発-50
オーレルム地方を開放せし者-50
人族と共に生きる者-25
冒険者とは何かを証明せし者-80
幽世の破壊者-50
悪徳商人の思惑を突き止めた者-35
黄金竜の邂逅-30
オーレルムの凛々しいトナカイさん-40
クリスマスから始まる次なるステージへ-10
英雄としての矜持を示した者-30
穢れを追求せし蛮族の長、捕獲-70
狂信者から聖女を護りし者たち-50
もっふりとした事件を解決せし者-30

容姿・経歴・その他メモ

【経歴表】
■守りの剣を手に持ったことがある
■濡れ衣を着せられたことがある
■まだ恋をしたことがない
【冒険に出た理由】
■恐怖に打ち勝つため


ポルックスの両親は、ガルーダ族を束ねる族長だった。
その両親もさらに別の蛮族に仕えていて、その蛮族は人族に対する興味関心が深く。また、姫のように可愛がられているアルヴの娘もいたらしい。
ポルックスは幼い頃に一度だけ、両親と共にその娘を見たことがあった。ウィークリングである自分と似た容姿で、それでも背筋を伸ばして蛮族にも怯まず迎合されている姿を見て。幼心に憧れを抱いたことがある。

両親にも周囲にも恥じない男になると、ポルックスは身体を鍛え武術を学んだ。飛べない翼はただの飾りと罵られようと、両親から受け継いだ翼はポルックスの誇りだった。両親もそんなポルックスをガルーダ族としてだけではなく、一人の息子として愛し、ガルーダ族にも受け入れられていった。

ある日、集落から少し離れた森の中で大木相手にスパーリングをしていたポルックスは、人族の少女に出会う。迷子らしく、ポルックスを見て小さな身体を竦ませた。ポルックスは害意がないことを示し、少女を保護した。

少女を肩車して、近くの里へと送り届けた。しかしそこで、ポルックスは誘拐犯だと指をさされる。何度説明してもその翼が蛮族の証だと言われ、追い立てられ。逃げ出し身を潜めた先は、守りの剣が安置されている空間だった。
逃げ疲れたポルックスは、もたれかかるように守りの剣に触れる。その瞬間にポルックスの身体は燃え上がるように熱を感じ、ポルックスは悲鳴をあげてのたうち回った。すぐに手を離したため死ぬことは無かったが、ガルーダ族の証である翼が片方、蝋のように焼け溶けて失われてしまう。
そのままポルックスは苦痛に耐えきれず、気を失った。

そんなポルックスを起こしたのは、迷子の少女だった。少女はごめんなさいとポルックスに謝罪し、逃げ出す手助けをしてくれた。少女が気を引いてくれたお陰で、ポルックスは集落に帰ることが出来た。

片翼となったポルックスは、集落ではこれまでより増して蔑まれた。両親の手前表立って言われることは無かったが、ポルックス自身もその劣等感に苛まれていた。
その劣等感を打ち払うように、残った片翼に縋る癖もついた。

こんなんじゃ、ダメだ。偉大な両親に顔向けができない。
ポルックスは頬を打って、前を向く。
両親の恥晒しにはなりたくない。両親と話して、ポルックスは集落を出て修行の旅に出ることにした。
その時に聞いた、話。蛮族の王の娘が、冒険者になったらしい。

ならば自分もと、荷袋を背負って人里へ向かう。
力を得て強くなる、その思いを胸に。

だが。
当然世間は、蛮族には甘くない。
少女がいた里で受けた、侮蔑や嫌悪の目を向けられる。
時には蛮族だからと攻撃を受ける。

この、両親から受け継いだ自慢の翼が、ポルックスを阻害する。
でも、ポルックスはそれでも帰らない。帰れない。
苦渋の選択として、ポルックスは衣服で片翼を押さえつけるように隠し。
いつかこの翼があっても、認められる場所を探して…いや、認められるほど、身体も心も強くなって。
故郷へ、両親の元へ帰るのだと心に誓った。

身体データ

176-90-12
ALC11

冒険の記録
ジューシールーシーを取り戻せ

オーレルム地方、幻星の獅子。最初に入った冒険者ギルドで、以前翼を隠さずに蛮族と名乗ったら威圧的な態度を取られたところ。あれ以来自らを偽って生きるようになって、でもお金が無くなってどうしようもなくて。
逃げるように出ていく前に、依頼だけは受けさせてくれようとしたことを思い出し、様子を伺うように来店した。

翼を隠してきたと告げたら。
「それなら問題ない」と返される。『人族なら問題ない』と。分かってる、分かってた、当たり前のことだ。
蛮族であっちゃいけないんだ。自己も誇りも隠して、のし上がるんだ。今じゃない、今はこれが普通なんだ。
心が訴える痛みを無視して、依頼を受ける。
共に行く者たちで自己紹介をし合う流れになって、咄嗟に人間と、答えた。
縋る癖がついた片翼の代わりに、それを押え付けるように服の袖を引っ張りながら。

調査を進めて行く中で、屠殺場が火事で炎上しかけている場面に出くわした。焼け落ちるイメージが、自分の翼が守りの剣に焼かれ溶け落ちた光景と重なる。
その恐怖をあの火の中で誰かが感じているかもしれないと思うと、いてもたってもいられなかった。井戸の水を被って、逃げ遅れた人がいやしないかと屠殺場の中へ駆け出そうと、したところで。
腕を掴まれ、止められる。

綺麗な顔をした体格のいい人間で、ムメイといった。
邪魔をされたことに腹が立った。どうせこいつは認めれない苦しみも、焼かれる苦しみも分からないんだ。何もせず手をこまねいていれば状況が良くなると考えて居る、楽観論者の恵まれた者。そう思って妬みと怒りで、声を荒らげた。
でもムメイは、俺に役割を与えた上で自分が突っ込むと宣った。目の前の男が炎に飛び込むイメージが即座に浮かんで、咄嗟にダメだと口をつきそうになる。でも自分を掴む手がその頑なさを表しているようで、目の前の火事場を前に押し問答が出来ないことを悟った。
魔動機術でバイタル測定機をムメイに施して見送る時に、「死んだら要救助者が増える」と伝えてやったら。「そうなったら助けなくていいだろう」と返された。
それでもきっと自分は突っ込むんだろうと、どこか人事のように思いながら炎の中に消えていくムメイを見送った。

結局、ムメイが中の人たちを助けて戻ってきて、仲間たちが治療や誘導を始めた。それを尻目に、一応バイタル管理の魔法を施した手前ムメイの無事を確認する。
ムメイは涼しい顔をして無事を伝えながら、少し乱暴に頭を撫でてきた。
むず痒い。やめろよと口にはしつつも、なんだか嬉しくて、振り払えなかった。

そして屠殺場を後にして、情け無用亭に向かう。そこでは屠殺場に火をつけ牛を攫った犯人が、情け無用亭の店員らしき人物と言い合っていた。
その、情け無用亭の人物が言い放った言葉。

「偽善者ぶった行動をして。蛮族と変わらないじゃないか」

まるで自分に言われた言葉のようで。

重苦しくて吐き気を伴うような不快感に襲われる。

どんなに善行を重ねたとしても、蛮族である限り。

認められることは無い、と。

自分の行動原理を根幹から、否定された気がした。


そう言われて激昂した犯人が、店員に襲いかかる。
考えるより先に、それを止めに入っていた。その犯人が、自分とダブって、でも蛮族ではなく人間であることに。安堵と憤怒を同時に感じたような心地になった。
これ以上、罪を重ねるなという思いと。人族でありながら罪を犯した者を、そうあるべきであるために裁かなければという思い。

サラが説得する。その内容には反吐が出るような気分だった。
罪を犯した相手に向かって、許しを述べる。
牛への愛と同等に、ジューシールーシーへの愛を説く。
愛があれば許されるなら。
蛮族であるだけで許されない自分が。
不平等じゃないか。

戦闘態勢をとって襲いかかってくる犯人を前になお、サラは償いの道があると訴えてくる。
罪を犯していない蛮族が許されなくて。罪を犯した人族が許されるのか。
死んでしまえば対話ができないと、ムメイが口を挟む。
生きていても蛮族というだけで対話ができない自分は、じゃあどうすれば良かったんだ。
それらがたとえ世界の道理だとしても、認める訳にはいかなかった。
ポルックスは、罪を犯した人族を許さないために、渾身の魔力を込めて力任せに投げ飛ばした。

それでもう、充分だった。
身を張って誰かを助けても、誘拐犯だ偽善者だと指をさされ。
挙句の果てに、片翼を失い蛮族としての居場所もなくし。
人族のフリをするために、両親から受け継いだただ一つの誇りを衣服でギチギチに縛り付けている。

そうまでして、戦い続けることに。
なんの意味があるんだろうか。

そう、思っていたのに。
ギルベルトが犯人たちを殺そうとするのは、止めていた。
ムメイが言っていた、過剰行為はギルドにも害を成すと。
恩義があるわけではない、しかし何の罪もない者が被害を被るのは。いや、罪があっても誰かが不幸になったり命を落とすのは。耐え難かった。
それは、理屈ではなかったし、ポルックス自身にも理解が出来なかった。
そうまでして身体を張っても、なにも得られないと言うのに。

犯人たちを引渡して、幻星の獅子へ帰還した頃には。
もう、擦り切れて疲れ果ててしまっていた。
何かを成しても意味が無いのに、身体が勝手に動いてしまう。
自分でも自分が分からない。
ただ、人族ならばいいと言ったローザリンデ。犯人を蛮族のような偽善者だと言った情け無用亭の店員。正体を隠さなければ共に歩めない冒険者たち。

ーーーーそれら全てに、自分にすらもピリオドをつけて。
噂に聞いた、ラージャハ王国で生き直そうか。
そこに行けば、力があれば認められる。穢れがあっても、共存できると思っていたら。

また、乱暴に頭を撫でられた。
同情されたと思った。
ムメイの手を、強く振り払う。
触るんじゃねえよと、怒鳴りつけた。

睨みつけるように見上げれば、涼しい顔のままのムメイと目が合う。ムメイは学習しないやつだと前置いてから、お前の行動で、一人の人が助けられたと告げて。また、無遠慮に撫でてきた。

その、助けた相手が。
偽善者ぶった蛮族のようだと、言を発していたのに。
虚しい行為だった。無意味な行為だった。
それを、褒められて。
否定の言葉を重ねながらも、込み上がる熱いものを抑えきれなかった。

それでも、ムメイは言葉を重ねる。
褒められたいから冒険に出たのか?
店主を助ける時、身体を張った時、お前は何を思って行動したのか。
そこを履き違えなければ、その道にきっと意味が生まれる

積み上げられた言葉が、波頭のように押し寄せて。
傷だらけの心に染み入り攫っていくような感覚。
不安な時に、恐怖を感じた時に、残った片翼に縋る癖。衣類で押さえつけてからはその代わりに、それを覆い隠す服の裾を下に引っ張るようになった。
でも、無くなった片翼の方の腕が。
ムメイの服を、縋るように掴んだ。

この翼の誇りは、ただ縋るためにあるだけじゃない。
ガルーダ一族を大事にして、守るためなら自分のプライドすら差し出す両親。
その翼で包み守るものを零さないような、偉大な両親。
この片翼は、その高潔で偉大な意志を継いだ、証だったんだ。

何を思って人を助けたか。
助けなくてはならないと、思った。
ただそれだけだった。

それでも、褒められたいから冒険に出たわけではない。
でも、いいことをしたら褒められたい。
誰にも褒められずに戦い続けられるほど、俺はまだ強くないんだ。

だから、ムメイに言った。
強くなりたい、認めさせてやりたいから。
それまで、挫けないように。
「見ていて欲しい」と。

ムメイは急に、蛮族と人族の関係について語り。
敵対的な蛮族も存在して、罪を犯す人族もいると言い。
それを払拭できる何かを成してから、言いたいことを言った方がいいんじゃないか、と。

背中を、軽く叩いてくれた。

この男は、察しているのか。
服越しとはいえ翼に触れられ、しかし恐怖心はない。
ムメイは、蛮族でも人間でもなく。
ただ俺を俺として、見てくれていると感じたから。

上着を脱いで、翼を見せた。

その後のムメイの反応は、覚えていない。
けれどムメイのいるこの幻星の獅子で、冒険を続けようと思った。

誰も知らなくても、誰に認められなくても。
人族のために身を張って戦い続ける異端者の蛮族がいて。
誰に褒められなくても、誰に否定されようとも。
ただ一人、知っている人が居てたまに乱暴に頭を撫でてくれれば。
挫けずに生き続けると、誓いを立てられるから。

一頻り泣いてから、顔を上げて。
幻星の獅子で、冒険者登録をするんだ。

義憤(シャオのM・M・R)

ジューシールーシーの一件から、少しして。
改めて幻星の獅子を訪れた。依頼を受けるためと、冒険者として登録するために。
ローザリンデの反応を伺いながら申請すると、思いのほかあっさり受理された。人族としてなら冒険者にもなれると安堵と、それから少しの痛みを両方無視するように依頼を見に行く。

隣に、顔を隠した長身の男が現れた。無愛想で口数少なく礼儀もまるでなっていない。アークと名乗ったその男に内心不快感を感じつつも、つい先程冒険者登録をしたばかりの自分に同行者を選べる訳もなく。
その場にいあわせたスロウスとペスを伴って、副ギルドマスターであるシャオの魔物データ集めの依頼へ赴いた。

道中は問題なく進み、目的地の辺りで格上の魔物と遭遇した。
決死の覚悟で戦っていたら、アークに「その背中のものは飾りか?」と煽られる。

こいつ、気がついている。そして知っている。

頭に血が上って、罵倒の言葉を浴びせた。アークは何食わぬ顔をして、響いている様子がない。隠しているのを見破られたことよりも、翼を揶揄われたことが我慢ならなかった。
しかしそれを気にかけていられるほど状況は甘くなく。前線を支えていたスロウスのホースが、敵の攻撃によって倒れ伏した。
スロウスの指示で最後まで自分だけ戦うその姿に、敬意を感じた。

なのに。
スロウスは、そのホースをポンコツと口にした。
再度、頭が沸騰した。いや、今度は先程よりずっと強く煮えたぎった。

命懸けで戦わされて、俺たちみんなを守って傷ついて、その挙句に飼い主にその働きをポンコツと言われる。
なんて傲慢で非情な物言い。これが人族?命をなんだと思ってやがる。
気がつけばスロウスに詰め寄って、吐き捨てるように「お前にそれを操る資格はねえよ」と告げていた。
許せなかった。どんなに奮起して命をかけても、認められないホースが憐れで。まるで、自分のようで。

気まずい雰囲気の中、ギルドへ帰還した。
アークは相変わらず素知らぬ様子だったが、スロウスは改めると告げて頭を下げてきた。

帰路の中で、怒りは鎮まってきていた。
ただ残ったのは、せめて穢れなきあの勇敢なホースだけは報われて欲しかった。
スロウスには大事にしてやって欲しいと伝えて、でも大事にされない自分が惨めで、足早にギルドを去った。

ウィークリング。出来損ない。
そう名乗ることは、したくなかった。
でも役に立てなければ、ポンコツと言われ見切りをつけられる。
蛮族と悟られれば、人族の敵と詰られる。
結局は、出来損ないと扱われる。

ギチギチに締め上げられるような感覚に、悲鳴をあげることも出来ずに。
ただせめて役に立たないと、と。強迫観念に近い焦りを覚えたポルックスは、追い立てられるように身体を鍛え依頼を求めるようになっていった。

仲間と(薬草採取)

依頼を受けなければ。
その一心で、再び幻星の獅子を訪れた。
もしも役立たずと烙印を押されて追い出されてしまえば、もう立ち直れないかもしれない。
それに、ここにはムメイがいるから。
強く在るために、まだ彼の存在は必要不可欠だから。

ローザリンデにその不安の片鱗を見せるような簡単な挨拶を済ませ、掲示板を見ていたところに2人の冒険者がやってきた。1人はサラ、以前の事件で綺麗事を吐いていた女で正直苦手だった。
それでも別行動をする訳にもいかず、共に居たアルベールと3人で薬草採取へ赴くことになった。
アルベールが、握手を求めてきた。人に身体を触れさせることに抵抗があったけれど、無礼を働くのは嫌だったから。応じて直ぐに、逃げるように手を離した。

出発して直ぐに魔物と遭遇する。
焦りが出てしまったのか、得意とする投げ技を繰り返ししくじった。アルベールとサラの指揮の中、自らの役割を果たせず足を引っ張ってしまっていることに劣等感と恐怖を感じる。
2人の顔を見れなくなって、情けなさから顔も向けられずに謝罪した。

サラとアルベールは、軍師としての前向きな言葉をかけてくれた。失敗すらもひとつの糧として次へ繋げ、良いところは強みとして認めてくれる。
そういうもんなのかと感心して、でも気を緩めてはいけないと思い直して、すぐに魔物処理へ向かった。
その間に、少し考えた。
サラは綺麗事を宣うだけじゃなくて。本当にそれを叶えるために、努力しているのかと。

現に、直後に会った怪しい男がガメルと交換条件でいいことを…薬草の見分け方を教えてやると言ってきた時に、歯牙にもかけずにあしらった。
思わず、サラの後について怪しい男に喧嘩を売らずに離れたくらいだ。
愚かにも何でも信じる盲目の女じゃあなかった。
それなのに、俺とは共に戦って、奮起してくれる。
それは、少しだけ救いになった。

そして目的地に到着し、薬草採取を始めた。
一応持ってはいるが、使ったこともないし専門の知識も無く、自生している薬草を見分けることが出来ない。闇雲に雑草をむしりながら探しても上手くいかず、背後から聞こえた優秀な2人の声が余計に惨めさを加速させる。
それでも、いやだからこそ、施しは受けたくなくて。分配する時は、採れなかった自分は少なくしてもらうことは譲らなかった。

帰って、自分の無力さを痛感して。
ただ、アルベールやサラと戦い連携した時は万能感も覚えて。
アルベールなら自分を上手く使ってくれるかもしれないと思ったし、サラなら夢物語を実現出来るかもしれないし…その、手伝いをしたいと。淡い期待と、夢を抱いた。

でも、やはりまだ。
正体を曝け出すのは、怖い。
今は無力な自分を受け入れて貰えただけでも、希望がもてたから。
アルベールとの握手をした時に、その歓喜が表情につい出てしまう。
それが擽ったかったけど、仲間ができたことは素直に嬉しくて。少しだけ、自分に自信を持つきっかけになった。

奮起(羽目外しにはご注意を)

幻星の獅子の門をくぐることにも、少し慣れてきた。
いつか認められるために、強くなる。それは両親や同族に限らず、共に戦う者たちのためにもそう強く在りたいと願うようになっていた。
誇りだった羽が、劣等感に置き換わり始めていたから。ハンディキャップを背負っている自分は、人一倍頑張らなくては。
ごめんな、と。服で押さえつけられた羽に内心で呟く。

来店して目に付いたのは、アルベールだった。
この男は信用できるし、この男の元なら力を発揮できる。
そう思って様子を伺いながらも同行を申し出たら、快く受け入れてくれた。嬉しくて思わず笑みが零れて、それから少し恥ずかしくなって依頼掲示板を見に行った。

そうしていたら、ムメイが幻星の獅子を訪れたのが見えた。思わず目で追って、依頼掲示板のそばまで来た所で待ち構えていたように声をかける。
ムメイがいない間に少し強くなったところを、見て欲しかった。同時に、弱く脆くなりかけている精神は縋りたがった。でもムメイに縋るために打ち明けたのではないから、後ろ向きな気持ちを誤魔化し振り払うために受ける依頼を決めて話を急かす。
結局、その場にいあわせた者たちを伴って酒を盗んだレッサーオーガ討伐に向かった。

目的地に向かって進む度に、酒の匂いが強くなって顔を顰めた。故郷で大人たちが飲んでいたことはあったけれど、ここまで強い匂いがしたことはほとんど無くてあまり気持ちのいいものではなかった。
途中、酒に酔ったボルグの集団と出くわす。アルベールの指揮の元戦うのはやはりやりやすくて、ムメイには殊更対抗心を燃やしてしまう。
これまでよりも居心地の悪さが薄まった気がした。

だからか、これまで省みることがほとんど無かった周りに少しだけ目を向けられる余裕が出てきた。
ほとんど喋らず、時に物騒なギルベルトが酒臭い魔物の処理をひとり黙々とこなしているのを見て、気掛かりになって声をかけた。
返ってきた答えは慣れているから問題ないということで、酒を飲みなれている大人なんだと少しギルベルトに感心した。
その後目的地にある蛮族のアジトに入る時には、酒に慣れているというギルベルトをつい頼って先に行かせようとしたり。

それでもアルベールを筆頭に皆が突入の意志を示せば、いつまでも酒の匂いが嫌だと言ってられない。頬を叩いて奮起し、皆と一緒にアジトへ入っていった。

中にいたのは、6体もの酔っ払いレッサーオーガ。
建物内は酒の匂いが充満していて、鼻が曲がりそうな程に臭かった。
気を抜けば嘔吐しそうになる。
しかし仲間たちと同じ場に立ちながら、自分だけ弱い姿を見せる訳にはいかない。
弱い立場である自分が、弱く在るわけにはいかないんだ。
それに、ムメイも見ていてくれているから。
嗅ぎなれない臭気の中で、それでも弱音を吐かずに戦場を舞う。アルベールの指揮が、鼓舞が、本当に頼もしい。
この戦いは、自分との戦いでもあった。心が折れればすぐにでも動きが鈍りかねない。そうなってはまた、自分を責めてしまいそうだったけど。
結局は一度も臭気に屈することなく、最後まで戦い抜いた。
最後の魔物を渾身の力で蹴り倒した時。思わずガッツポーズをしながら雄叫びを上げていた。

少しずつ、強くなっている。
その実感が嬉しかった。

魔物の後処理をギルベルトに頼んだ時、流石にこの臭気の中長時間の作業は厳しいだろうと慌てて窓を開けに行った。酒も何本か取り戻し、ギルドへ帰還する。
しかし酒臭い場所を離れると、途端に自分の服にこびりついた酒の臭いが気になる。服の中に隠している、自慢の羽にも臭いがついていないかと気が気でなかった。

報酬を待っている間、唯一事情を知るムメイに遠慮がちに声をかけた。頼るのは情けなくて申し訳ないとは思いつつも、臭いを残せばそこからバレる可能性もあるから恐れてはいられなかった。
ムメイは皮肉を混ぜつつも、こちらを鑑みてくれて了承してくれた。
アルベールたちに同行の礼を告げながら、そそくさと宿へ向かう。

縛って隠していた翼。久しぶりに誰かに触れられた。
その優しい感触に、擽ったさに思わず頬を緩めながら。
行ってよかったな、と。前向きな気持ちでこの日を終えた。

躍進(ギリギリ特訓)

少し前までは、考えられなかったような失態…朝寝坊をしてしまった。
翼を隠すようになってからは、常に周りに気を張って何度も目を覚ましたり、朝も追い立てられるように起きていたから。疲労が溜まっていたのもあるかもしれないが、しかしここ最近は認めてくれる者や共に戦った仲間と思える者たちがいたから。
居場所が保証されている、そんな安堵が心の底にあったのかもしれない。

慌てて幻星の獅子に飛び込み、まだ依頼を受けられるか辺りを確認した。どうやら急いだことで朝寝坊分の遅れは帳消しになったらしく、幸運にも…ある意味では不運にも、だが。恐らく同行者を待っていたのだろう、ギルドスタッフ以外にはムメイだけが待っていた。
自分を見ていて欲しいと言った手前、失態を晒したことが気まずくて縮こまりながらローザリンデに声をかける。すると特訓に向かう話になっているらしく、ムメイから同行してくれないかと…普通に、声をかけられた。

特訓、そんなものもあるのかと。
少しでも出ている依頼を解決して、誰かのために為さないととは思ったけれど。
強くなるための特訓というのは、心を惹くには十分すぎる上に、それをムメイと一緒に出来るのは願ったり叶ったりだった。
了承し、後から来たエリザとパッショーニと共に特訓へ出発した。
朝寝坊をして朝食を抜いてきたから、追加料金で2種類の料理を頼めるサービスはとても有難かった。

特訓が始まる。
パッショーニがウイングフライヤーをかけてくれ、飛行能力を得ながら前進した。
この魔法をかけられるのは好きだった。飛べないことで感じていた劣等感が反転して、万能感を感じることが出来るから。
エリザの防護も受けてから疾走して、敵の蛮族を蹴り倒す。
特訓は順調に進んでいた。

続々と敵の援軍が現れる最中、後方から魔法を使う厄介な相手を倒すために1人敵本陣へ突撃する。自分より巨大な相手が複数体、しかし身のこなしには自信がある自分がこれらを引き受けなくては。
汎用蛮族語で相手にも分かるように挑発し、可能な限り気を引いて立ち回る。ここにアルベールやサラがいても、自分にこの役目を与えるだろうか…それとも、危険だからと止めるだろうかと、思考の隅で思った。

しかし全てを食い止めることは出来ず、魔物を後方へ素通りさせてしまう。だが、後方には皆がいる。ムメイがいる。
後方からは、激励の言葉が届く。支援や回復の魔法が施される。
心強かった。共に闘っているという実感が嬉しかった。ひとつ言葉をかけられる度に、身体が歓喜に震え奮起する。
動きの調子も良い。貢献出来ているという実感が、自信へ繋がっていく。余裕が出来て、視野が広がっていく。

後方の敵を、殲滅させてムメイが突っ込んでくる。それに合わせて魔物を投げ飛ばし、転倒させ回避を阻害した。ムメイの双剣が敵を切り刻み、撃破が成る。
既に前に出ていたパッショーニと共に、これで最前線に前衛が全員揃う。持ち堪えた、凌ぎきった。自分の功績を確かに感じて、気分がさらに高揚した。

戦闘中に、パッショーニにムメイと息がピッタリだと評される。途端に心臓が跳ねた。
横に並び立つムメイと、息を合わせられている。憧れのムメイ、と。
でもなんだか、それを認めるのが無性に照れくさい。だってムメイは絶対揶揄ってくる、皮肉を言ってくる。それで自分だけ舞い上がっていたら、なんだか恥ずかしいから。つい憎まれ口を叩いてしまった。
そのことは正論で窘められた。けども、ムメイに張り合おうとしている自分が子どもっぽくて。それはつまり、ムメイが大人に見えていて、自分も大人だという意地から張り合っているようで。
もどかしい。まるで父親を相手にしているようだった。

その後も、ムメイやパッショーニの魔力が枯渇するまで危なげなく戦い抜いた。長い戦いで汗だくになったが、やりきった達成感に、何にも憚らず浸ることが出来た。
戦いきった。仲間と共に。力を合わせて。
自分でも役に立てる。認められる。肩を並べられる。
嬉しかった。誇らしかった。胸を張れた。
ムメイに、エリザに、パッショーニに、感謝ができた。

特訓を終えて、ギルドへ帰還する。気になるのは、服が湿気るほどの汗をかいてしまったことだった。
羽は服の下で縛るように押さえつけている。なので、汗を羽が吸って匂いがついているかもしれなかった。
だから、帰還して報酬を待つ間にムメイの服を引っ張る。言葉少なに、羽を洗って欲しいと強請る。

本当は、汗をかいたことなどこれまで何度もあったから、頼む程ではなかった。
でも、羽の根本までは自分で洗えないし。
誰かに洗ってもらえるのは心地よかったし。
それに。ムメイといると、懐かしい気持ちになるから。
甘えたい。褒めて欲しい。父親が恋しい。
それを頼むと、ムメイに頭を撫でられ、わざわざエリザとパッショーニに向かって自分の頼みを駄々と皮肉られた。

途端に反抗心が沸き上がる。
何も仲間の前でそんな子ども扱いしなくてもいいのに。
内心図星だった故に余計に悔しくて恥ずかしくて。
思いついた罵倒語を、どうせ分かりはしないだろうとタカをくくって汎用蛮族語で呟いたら。

汎用蛮族語で皮肉を返された。

ぎょっとして目を瞠る。陰口が見つかったような気まずさに、いたたまれなくなる。
それにこちらから羽の手入れを頼んだ手前、言い返せなくなって、言い訳がましいことを呟くだけだった。
それでもなんだかんだ手伝ってくれるムメイに、やはり郷愁を覚えてしまうのだ。

飛翔(悦による適性試験)

眠け眼を擦りながら、幻星の獅子に入っていく。毎朝の身支度、翼を縛り礼服で隠すというやりたくも無い作業のために早起きを強いられるのが億劫でたまらなかった。
それでも、依頼に行くのにボーッとしていられない。掌で頬を叩いて自分に激を入れ、掲示板を確認しに行く。依頼が決まる前にアルベールがマスターと話しているのを見て、挨拶がてらそちらに向かった。

曰く、幻星に置かれた魔剣が盗まれて、さらに幻星所属の冒険者が名指しで攻略に指名されているらしい。
魔剣の迷宮は魔晶石が採れる洞窟の近くに発生し、挑戦者は帰ってきていない、と。
危険な魔剣の迷宮、指名されたなら尚行くしかないと当たり前のように思った。その場にいた冒険者たちに声をかけると、帰って来れないことを恐れる者は誰もいなくて。幻星の冒険者として、皆で挑むことになった。

その中のメンバーの1人に、ガレスマがいた。翼を隠さない、ガルーダのウィークリングがいた。
初めてこの店を訪れた時に、翼を見られた者。変わらず翼をさらけ出していて、あの時逃げて翼を隠した自分との対比を否が応でも感じてしまう。
だがそれに対して、妬みや劣等感は抱かなかった。彼女は、彼女なりのやり方で、受け入れてもらえてるのだと…自分は、自分なりのやり方で、受け入れさせるのだと。そう思えるくらいには、このギルドで培った経験は小さくはなかった。

自己紹介の時に、今はまだ秘めていて欲しいと伝えた。
翼が残る方の右手で、ガレスマに握手を求める。いつか到達する姿へ、手を伸ばす。
ガレスマは強い握手を返してくれた。

この界隈ではバルバロスと名乗れば、受け入れられることはもう知っている。しかしそれでは、翼を隠し自らを偽ってまで戦い続けた意味が無い。
いつか、人族でもバルバロスでもなく、「ポルックス」として。この翼を広げられる、そんな日が来ることを…いや、掴み取る事を目指して。
今はやるべきことを、地道にやっていくんだ。

そのための道のりとしても、悦の魔剣の迷宮の試練は突破したかった。奇妙で愉快そうな空間で、過去の英雄と…人族の幻影と対峙する。
速さには自信があった。にも関わらず、相手の動きを捉えられない。魔法で次第に追い詰められて、焦りが募る。洗脳されているとはいえ、周囲の視線が突き刺さるようで
しかし、共に戦う仲間はいた。後方から支援・回復の魔法が与えられる。何度痛手を受けても、傷を受けても、流れる血を拭って挑み続けた。それが自分の仕事で、自分のことで、それしか出来ないから。

皆の力を合わせて、なんとか英雄に打ち勝つことが出来た。次が本番だと、魔剣の化身が告げる。
動きが乱れて躓き躱され、自分の役目を果たせなかったと感じる。いたたまれなさに顔をしかめながらも、皆に倣ってマレットに薬草で治療を頼んだ。
薬草を焚くには時間がかかる。胡座をかいてマレットの向かいに座っている間、纏わる後ろ向きな考えを振り払うために「次は気合い入れて当てるから!」と、声を張り上げた。目の前のマレットにも、周囲の仲間にも、それから無数の視線にも届くように。
これで、後には引けない。有言実行するしかない。

そんな自己を奮起するための言葉に感化したのか、マレットに背中を叩かれた。押さえつけた羽に衝撃が奔る。
思わず大袈裟にびくりと、身体を揺らしてしまった。マレットを見ると、何かに気がついたように息を飲んでいる。しかし次の瞬間にはそれが霞だったように、人当たりの良い笑顔を浮かべて手を差し出してくれた。咄嗟の言い訳を、吐き出す前に。
礼を言って、翼のない方の手でマレットの手を取り、立ち上がる。

「蛮族なんかと一緒に依頼を受けられるか」

そんな言葉を、返されなくてよかった。
だが、気が付かなかったのかもしれない。気がついて気付かぬふりをしてくれたかもしれない。自分が見ていないところで陰口を叩かれるかもしれない。
そんな思考の波を渦巻かせながら、準備を終えて試練の本番を迎えた。

巨大な、獅子の幻影。見たことも無い魔物だった。
アルベールの指揮が聞こえる。それを聞けば、弱気な自分だって奮起できる。
ガレスマとアンナの加護と、マレットの旋律に背中を押される。
どの道後戻りできる道などない。ここで引いては道など進めない。蛮族でも人族でもなく、ただポルックスという個を、確立するために。

三角飛びで敵の懐に飛び込みながら蹴り飛ばす。
懐に入り込んだら遠心力を利用したムーンサルトキックで胴体を蹴り上げ、膝をつかせた。
その膝を、胴体を足場にして跳躍し、頭部に連続で蹴りを放ち脳を揺らせる。
強烈な爆炎で身体を焼かれつつも、粉塵の隙間から振り下ろされる両腕が見えた。
身体が軽い。昂る。熱い。震える。止まらない。
スローにさえ見えるその攻撃をアクロバティックに躱しながら、腰のブレードで切り裂く。
かつてないほどに、集中していた。

そして。
アルベールの「お前がいて良かった」という言葉に応じるように、敵に渾身の魔力を込めた蹴りを繰り出す。
躱された時に、マレットとアンナの鼓舞が届く。ガレスマの力を受け取る。
能力の限界を超えるように、軸足だけで高く跳躍し、そのまま蹴り上げた。

まだ。まだ。まだ。

俺の誇りは、こんなもんじゃねえ。

蹴り上げた勢いのまま後ろに仰け反り、一度は躱された魔力を込めた蹴りをもう一度、無理やりにぶん回す。無理な動きに身体が軋む感覚がする、それでも威力の衰えない蹴りが、獅子の頭蓋を強かに打ち付け。

試練の終わりを告げるように、巨体が地に沈む音を辺りに響かせた。

沸騰した身体、その熱気がそのまま歓喜に変わる。今回は間違いなく、動けた。自分のこの身体で、試練を突破できた。
充足感が全身を満たし、高揚感に包まれる。

気がつけば、魔剣の迷宮の外に出ていた。
アルベールが魔剣を手にしていて、ああ自分たちはやれたんだと、達成感を噛み締める。
意気揚々と帰還して報告し、悦の魔剣は改めて幻星の獅子に置かれた。

一件落着と帰る前に、マレットに声をかける。気がついていないかもしれないから、それとなく遠回りに匂わせて、秘密にして欲しいと頼む。
マレットは分かってると言った顔で、秘密を受け入れてくれた。心の底から安堵して、また一緒に頼むと自分から伝えることが出来た。

人族のために、貢献する蛮族。
一度は諦め捨てかけた道、いつ終わってしまうか分からない道。
だが、踏みしめている。歩めている。続いている。
魔剣の迷宮を攻略したことで、自分の名もヒューマ内に知れ渡ってきた。

だから、そろそろ。もう、そろそろ。
この羽を、解放したい。許されたい。
バルバロスとして、表を歩くことを。
自分自身が、認めたい。

偉大なるガルーダの両親。人族と共存の道を模索しながら、部族を束ねる父。
その背中に生えた、立派な翼を見て大きくなった。
父親のような立派な男になりたい。そのために、片翼になってしまったけれど、その翼を広げたい。

トラウマに背を向け続けるのは、もうやめよう。
ひとつの決意をして、ポルックスは天を仰いだ。

幻獣を相手に(ギリギリ特訓 ハードモード)

ばたばたと幻星の獅子に駆け込むのも、何度目になるか。なかなか寝坊癖が直らず、翼を隠すための身支度を整える時間が余計に煩わしく感じる。太陽神のハンガー、これのおかげで乾かす手間が大きく省けたのはありがたかった。
ハンガーにかけてあった礼服をそのまま着て、幻星の獅子へダッシュする。既に人は揃っていたが、まだ依頼に行く前で間に合ったことに安堵した。

以前、ムメイと共に挑んだギリギリ特訓にハードモードとやらが追加されたらしい。先日持ち帰った悦の魔剣の分体…キャリズムが手を加えたものだった。キャリズムのことは正直警戒していたが、特訓が上質になることは願ってもいないことで。
キャリズムに尻込みする他の面々とは違い、意気揚々と特訓へと向かった。

いざ始まってみるとなるほど、幻獣種が次々と襲いかかってくる。炎に雷、魔法まで飛んでくるのはさながら災害を相手にしているようだ。
だが恐れない。強烈なものはマントで弾いて、攻撃には自慢の素早さでもって躱し続ける。それでもダメージは蓄積する、だが倒れずに敵をなぎ倒し続けられたのは、仲間の援護があったからだと理解していた。

流れる血を拭い、迫り上がる胃液を吐き出し、痛みを気にせず攻撃を繰り出し続ける。
一度蹴りが大振りになって転びかけたものの、仲間全員の力を合わせて特訓を乗りきった。
高難易度の特訓、達成感もまたひとしおだ。

それでも汚れた服は回復などしない。また洗いものがめんどくさくなると一人ボヤいていると。
ソフィアに、なぜそんな動きにくい格好をしているのかと尋ねられた。

ぎくりと、身を強ばらせる。
こんな窮屈な礼服を着ているのは、翼だけではなく手足に生えた羽毛を隠すためでもある。答えるのは簡単だが、正直に答えられたらこんなもの着る必要も無い。
戦闘中よりも焦りながら答えを探し、苦し紛れに「民族衣装だ」と返す。サラも話題に入って、それぞれに興味を持たれたような言葉を投げかけられ、くすぐったく困る。
サラがいつか行ってみたいと。それは、ガルーダの集落に
ソフィアがいつか軽装で戦うところも見たいと。それは、翼を隠さずに
そんなの不可能だと、どうにか誤魔化そうと思いつつも。もし、いつか、奇跡的に、叶う日が来たら。自慢の翼を、自慢の家族を、仲間に紹介出来たら。
そんな夢を抱きながら、いつかこの礼服を脱いで全力で戦うと、声に出して誓った。

それにしても。
ムメイやアルベールらと話す時と違って、マレットやサラ、ソフィアらと面と向かって話す時はなんだかむず痒さがある。
それが何なのかはよく分からなかった。まだ、知らない
ことだから。

矜恃(バルバロス・オブリージュ)

バルバロス・オブリージュ。バルバロスの矜恃。
矜恃とは。プライド。
オーレルム地方における、蛮族の。ウィークリングの在り方。
ーーーーそして、自分自身の、在り方とは……。

幻星の獅子。自分が所属する冒険者ギルドから、一通の告知が届く。
このオーレルム地方で、ウィークリングの立場をある程度確立させたウィークリング。公職の立場にも着いている人物が、講義をしてくれるらしい。
内容的に、ギルドマスターのローザリンデが便宜を図ってくれたのだと思った。翼を隠したままいることで気を遣わせてしまったかと思う反面、気を遣ってくれたことが嬉しくもあり。
この機会を無駄にはしまいと、いつもは適当にやる礼服のシワ伸ばしもきっちり行い、睡眠時間をたっぷりとって臨んだ。

明くる日。
一番乗りに幻星に到着し、ローザリンデに挨拶をすると、頭を下げられる。
確かに、拒絶された時はどうして俺だけと悲嘆したこともある。だがそれは、他地方から来てこの地の在り方を一切知らなかったから。つまり自分の落ち度でしかない。
早く来て良かった。自分の無知で犯した失態で、マスターに頭を下げさせるところなんて誰にも見せたくない。
それに、その無知を克服する機会を用意してくれたんだ。用意してくれた資料を受け取り、開始までの時間を期待しながら待っていた。

次にやってきたマレット。ぽんと肩を叩かれ、ローザリンデに伝えたのか確認をされる。
この気安さが心地よかった。
続いてやってきたムメイ。気にかけてもらった居眠り、きちんと対策してきたことが誇らしかった。
その後少し揶揄われたが、今日の講義に内心舞い上がっていたのも事実で。それにマレットとムメイが意気投合しているのは悪くなかったから、反抗したりはしたかった。
ガレスマとソフィアもやってきて、ギリギリにサラも来店し。挨拶を済ませると、講師のミノタウロスウィークリングがやってきた。

アンナリノ・ピヨンボ。
ウィークリングであるハンデを微塵も感じさせない、凛とした佇まい。
彼女の話す言葉には、内容だけではなくその語り口調からも惹き込まれた。

彼女は、両親に受け入れられずにやむなく人族の世界へやってきた。
ーーーー蛮族の世界から逃げるように人族の世界へやってきた自分とは、違う
彼女は、偏見に曝されながらもその偏見を無くそうと人族のために、そして同族のためにも、奔走した。
ーーーー嫌悪や畏怖の眼差しに怯え、自らを隠し偽った自分とは、違う
彼女は、彼女のまま、バルバロスとしてその地位を確立させた。
ーーーー自らの種族意識を捨て、人間と偽ったまま戦う自分とは、違う
そして彼女は、さらに、平等ではない司法の元でも同族を守るため、バルバロス・オブリージュを打ち立てた…。
ーーーー蛮族の、矜恃。人族の中で、生きていくための、誓い。

アンナリノのように、自らを偽らないままに。
自分らしく、人族のために生きていける。
先人の作った道もない、先人が踏みしめた足跡もない、そんな暗闇の中に。
アンナリノが作ってくれた光明の道が、見えた気がした。

ムメイが、バルバロスの罪について質問をしていた。
ドブネズミやフクロウの長の元で働く場合は、犯罪の中に身を投じることになる。そのアンナリノの返答の中で、仲介や検分が行われて判断されるらしいことを聞いた。
「貴方と同様、仲介や弁護に立つ機会が与えられるということだからな」
資料を読みながら聞くことに必死で、ムメイが言ったその言葉の意味を深く考えることはなかった。
ただ、もしも。将来、このヒューマで生きていくなら。イヌの長の元で、悪漢や暴徒の鎮圧にこの戦闘技術を活かせたら。
そう考えた時に隣に立っていたのは。今も隣にいる、皮肉屋の男だった。

その時だった。
外から、女の子の悲鳴が聞こえた。
講義中にも関わらず、すぐに飛び出した。
考える前に、身体が動いていた。

アンナリノを含めた他の者らも後に続く。
そこには、少女を人質に取るように抱えた神官の男がいた。
足を止める。自分は近寄らなければ対応できない以上、迂闊に近寄れない。
膠着している間に他の冒険者たちも追いついて、様子を伺った。

近接戦闘は専門外なのか、アンナリノの先を取る動きが素晴らしかったのか。
少女を神官から引き剥がし、救出が成る。
あとは、その神官を制圧するだけ。

マレットに。
ーーーー先生の講義、無駄にするんじゃないよ。
と、告げられる。

そうだ、いくらアンナリノが立場を確立させてくれたと言っても。見るからに相手側が悪かったとしても。
バルバロスが、人族を殴って問題にならないとは限らない。
下手をすれば、アンナリノが積み上げたものに傷をつけることにすらなりかねない。

それでも。そうだとしても。
この身を焦がすほどの激情は、抑えきれない。
幼い少女を盾にするような外道を。
許してはおけない。

利口であったのならば。
故郷(サイレックオード)で人族の少女を助けなかっただろうか。
燃え上がる屠殺場に、我が身を顧みず突っ込もうとしなかっただろうか。
……今ここで、仲間たちに全て任せて、大人しくしていられただろうか。

それならば。
利口でなくたったいい。
自己保身のために、目の前の悪事を見過ごすことも。
自己保身のために、目の前で苦しむ者を見過ごすことも。
どちらも、反するのだから。
己の、矜恃に

少女を傷つけた人間の神官を、渾身の魔力を込めて、容赦なく地面に叩きつけた。
仲間たちが追撃し、気絶させ捕縛が成る。
この後どんな罰があろうと、どんな罵倒を受けようとも。
アンナリノや仲間の忠告を無視した以上、覚悟は出来ていた。

だが、その前に。アンナリノが助けた少女が、泣きながら抱き縋ってきた。
この状況の覚悟は出来ていない。何故俺!?と戸惑いながらも、傷つけないように極力優しく撫でてやりながら。少なくとも誰が来ても自分よりは子どもの扱いになれているであろう仲間たちに視線で助けを求める。
ムメイにはわざとらしい程に我関せずといった様子で背を向けられたし、マレットは目が合いながらも微笑むだけで手を貸してくれようとはしなかった。

少女が離れて、皆に礼を告げていく。絶対分かっていながら助けてくれなかったことを恨みつつ、それでも助けた相手に、お礼を言ってくれたこと。種族分け隔てなく、ガレスマや自分にも同じように礼をする少女を見て。
ああ、良かったなあと。
かつて、迷子の少女を集落に送り届けた時に感じた、懐かしい安堵を。
感じたんだ。

最後に、アンナリノが締めくくった言葉。
蛮族と人族が、敵対し合う宿命なのは変わらないが。
こうして手を取り合って、協力しながら秩序を守って楽しく過ごす方が。
何倍も楽しいと思うから。
個人個人では見極めつつも、種族として偏見を持って欲しくない。

自らの力で、バルバロスとしての立場を勝ち取った、ウィークリング(被差別種族)の言葉。
その重みは、心に刻みつけられるには充分だった。

ーーーー楽しい。
ーーーーそうだ。
ーーーー確かに。
ーーーー楽しかった。

ムメイと、マレットと、ソフィアと、サラと、ガレスマと、それから共に依頼を受け、完遂したことのある全ての仲間たちと。
力を合わせ、協力し、共通の目的を果たすのは。
楽しかった。
そこに、隔たりなんてなかった。

個人個人で見てほしい。
バルバロスでも、人間でも、ウィークリングでも括らない。
ポルックスとして、歩みたい。

その気持ちをより強く、そしてより明確にして。
己の矜恃を胸に、前を向き進み続けるのだった。

恐るべき呪いと冒険者であること(挨拶回り)

アビス強化。
奈落の魔域(シャロウアビス)攻略の際に手に入る、アビスシャードを用いた武具の強化方法。冒険者として高みを目指す上で、欠かせないプロセス。
それをやるための準備が整って、幻星の獅子の強化担当であるドゥドゥの元へ。
脚技をさらに当てやすくするための強化を、依頼した。

なんだか口の運びが軽くなった。呪いがかかると話を聞いていたが、これはむしろ当たりかもしれない。
そう浮かれていると、リルドラケンの放浪者が尋ねてきた。自己紹介をされて、上機嫌のまま応じる。
俺は幻星の獅子の冒険者のポルックス、ガルーダのバルバロスだ、と澱みなく。

言葉というのは、放てば消えるものだ。
自分が何を口走ったのか、確かめようと思っても検分する術などない。
それでも、自分の記憶が告げている内容を、現実と照らし合わせて理解するまでに数秒かかり。
この間に目の前のリュカは、不思議そうにこちらを覗き込んでいた。

ーーーー【正直者の】呪い
そう理解した瞬間に、血の気が引く。
咄嗟に否定する言葉を並べ立てると、そこにさらに呪いが否定を重ねてくる。
否定を否定して、肯定に。
絶叫で自らの言葉をかき消して、すぐさまドゥドゥに再度付け直しを依頼した。
迅速に強化を済ませてもらい、改めて人間だと、リュカに告げる。リュカは(察しながらも)指摘せずに受け入れてくれて、ポルックスは誤魔化しが効いたんだと安堵した。

リュカと並んで掲示板を眺めていると、いつの間にか冒険者や放浪者が集っていて、その中にムメイの姿を見つけた。
声をかけて輪の中に入り、翼の魔剣を扱うにあたっての挨拶回りへ赴くことに。
まずは英雄の遺産(ヒーローレリック)へ。

自分には縁の薄い、政治的・社会的なやり取りが頭上を行き交う。概ね、翼の魔剣の解放後のパワーバランスを取るための取り決めだろうということはなんとなく察したが。そんな繊細な取り決めは自分の与り知らぬところであり、勝手にやっていてくれとそっぽを向く。

ただ、ひとつだけ。
ルナティーが告げた、スカウトに関する話。
自由意志に委ねられるとはいえ、幻星の獅子に拒否権はない。
つまり……本人が受ければ、それを止めることは出来ないということ。

伺うように、ムメイの背中を見る。そして、幻星の獅子の冒険者たちの顔を思い浮かべる。
自分がこのギルドに居着いたのは、ムメイがいたから。このギルドに居続けるのは、気の通う仲間たちがいるから。そうこうしているうちに、居心地が良くなって他の場所に行こうという考えは消えてしまっていた。

だが。もしも、彼らが、彼女らが。
幻星の獅子を去ることになった時に、自分は幻星の獅子に居続けられるのだろうか。
ムメイ、ソフィア、サラ、アルベール、マレット、ガレスマ、スロウス…みんな居なくなった後に、独り幻星の獅子に残る自分を想像し、薄ら寒いような心地になった。

次に向かったのは、商工ギルド黄金の庭師。
いよいよもって自分には縁もゆかりも無い場所だと思いながらも、ついていく。
入るや否や値踏みされるような、不躾な視線を浴びせられて、思わず目を細めて睨み返した。

ここでも、ムメイが前に立って話をしていた。
他のギルドへ行き来する時は、電車を使えというものだった。
その話を聞きながら、ふと他のギルドというものに思いを馳せる。
自分の故郷にも、冒険者ギルドはあった。たしか星座の心臓という人族の組織で、そこのトップのハンスベルというナイトメアの男が時折父に会いに来ていた。
小さい頃は人族のくせに父親に取り入っているのが気に食わなくて、陰ながら睨みつけていたことを思い出しながら。今、冒険者をしている自分が少し滑稽だなとも思い。
いつか家に帰った時には、父に言って自分もハンスベルと話をさせて欲しいと頼んでみようかと、漠然と考え。
もしも翼の魔剣を手に入れて他の地方と行き来しやすくなれば、家へも帰りやすくなるだろうかと。魔剣攻略への意欲を人知れず、少しだけ高めていた。

幻星の獅子へ帰還する。今回は身体を動かす機会が無かったなと、持て余した肉体を落ち着きなく動かした。
未来の自分が、どうなっているかは分からない。
それでもこの幻星の獅子で、気の置けない仲間たちと可能な限り長く居られたらいいと思っているのは間違いなくて。
今はただ自分に出来ることをしていこうと、一歩ずつ道を踏みしめていくのだった。

自分らしく在る(其の者はなにを掲げたのか)

幻星の獅子にて。
ムメイ、マレット、ガレスマに事前に約束を取り付けて、集まって貰っていた。
目的は、相談。また翼を解放して、ありのままの自分として、生きていきたいから。
そうやって生きていって、いいのだろうか。そう、尋ねたかった。
いや、尋ねたかったのではなく。“そうやって生きていいんだよ”と、言って欲しかった。
そう言われるから大丈夫だよと、3人の言葉が欲しかったのだ。

だって…否定されるのは、辛いじゃないか。
否定されるくらいなら、隠したまま生きている方が、まだ楽だから。
いくらアンナリノが、未来の可能性を拓いてくれていたとしても。
かつて感じた絶望は、トラウマとなって根付いていて。前に進もうとする脚を絡め取るんだ。

纏まらない言葉で。「受け入れて貰えるかな」と、尋ねた。その、答えは。
ーーーー知らん、と。
ーーーー諦めてしまった、と。
ーーーー蛮族は人族の敵だ、と。
決して、背中を押すだけではない言葉が、返ってくる。

でも。

ーーーー己の夢を信じて進むことは、絶対に間違いではないと。
ーーーー相手を慮って、それでも受け入れない奴は蹴っ飛ばしてやると。
それは、脚に絡まるものを、軽くするような言葉で。

ああ、そうだ。背中を押して貰いたくて、俺は3人を呼んだんじゃない。
俺は、俺が。自分の脚で、自分の道を、自分の意志で歩き出すところを。
見届けて、欲しかったんだ。
心まで絡まっていた根が、解けていきーーーー。

ーーーー俺は、ありのままで、みんなと生きていたいから、こう言うぜ....
『俺は、ポルックス!この翼に誓って、人族のために戦う…バルバロスの戦士なんだ!』
……漸く。漸く…言えた言葉だった。

ガレスマが。
ーーーー『ここには人と共存できるバルバロスがいる』というのを周知して…時間がかかってもいいからアルフレイム大陸全体に広がればいいな…と。
道の先に広がる未来を、共に見てくれていて。

マレットが。
ーーーーまずは一緒に冒険に行った子たちからがいいんじゃないかい?ソフィアにアンナ、サラにスロウスにも。あとアルベールにも教えてやらなきゃねえ。と。
これから歩む道を、示してくれて。

ムメイが。
ーーーー悩んで、苦しんで、時には立ち止まって。その時に、周囲を見回して近くにある物が。あるいはいる者が。貴様のこれまでの努力が培ってきたものだ、ポルックス。
これまでの道を、肯定してくれて。

ああ、本当に。
この場所で、冒険者になれて。
良かったな、と心から思って。
そして。
この場所から、始めたあの日。
始めて依頼を受けた、あの日。
自分より先に、火の中へ飛び込んだ、ムメイの背中が。
フラッシュバックする。

あの時から、翼もないただの人間のその背中が、眩しく見えていて。
擦り切れて疲れ果てて、もう、始める前から逃げてしまおうと思っていたときに。
その人間が、頭を撫でて、褒めてくれて、諭してくれた。
だから、逃げ出す前に思い留まれた。その結果が。
今なんだと、思うと。心から、この幻星の獅子の冒険者でいられてよかったと、思えて。

「最初に頼らせてくれたの、あんただから…ほんと、ありがと…な…」

感極まって、涙声になりながらも。伝えたい、その一心でムメイにお礼を告げていた。
涙を見せるのはイヤで、顔を隠すために下を向いていたからムメイの反応は確認出来なかったけど。
頭を撫でられて、本物の戦士になった時に改めて、と声をかけられて。
その時まで見ていてくれることに、嬉しくなって。
ぽたりと、堪えきれない涙を、落としてしまった。

ガレスマが、背中に…片翼に触れながら、
「・・・何時か、ポルックスさんが誰にでも誇れる・・・そんな冒険者を・・・たとえ誰もが信じれなくなったとしても・・・私が信じるよ?」
と伝えてくれる。
ガルーダのバルバロス、その仲間がこんなに近くにいるのは心強い。信じてくれるのは、頼もしかった。


背中を、押して欲しかったんじゃない。
背中を、支えて欲しかったんだ。
ムメイも、マレットも、ガレスマも、押すだけじゃなく、時には引っ張って留めて、そして支えてくれて。
そうしてくれるから、俺は。
自分の脚で、自分の道を、歩み続けられるんだ。

果てしない、未来へと歩むために。
今の俺には、がむしゃらな想いしか、無いけれど。
いつか自らの理想を、この手に掴み取ろう。

そのために、まずは。
大事な仲間に、自らの翼を、見て貰うんだ。


見える片翼と見えざる片翼で今(今こそこの片翼を羽ばたかせ)

ムメイ、マレット、それからガレスマに打ち明けたその日に、ローザリンデに頼んで幻星の獅子の冒険者の前で告白できるよう、手配を依頼した。
ソフィアやサラ、アルベールにスロウス…アンナは来るだろうか?
多くて6人くらいか。だがそこまでは来ないだろうと思いながら、当日を迎える。

見る限り……想定していた3倍以上の数の人々がいた。
顔見知りでない者も、冒険者でない者もいた。
たくさん居すぎて、ギルドの外で待たせることになった。
みんなみんな、いてくれた。

受け入れられるか、不安になったわけじゃない。
ただ、これだけの人の前で正しく言いたいことを言えるか…要は、緊張であがってしまわないかとビビってしまった。
何度も服装を確かめ、落ち着こうと自らを鼓舞し、繰り返し外に出て話すイメージをする。壁にくっついてそんなことをしていたら、ムメイが業を煮やしたのか呼び出しに来た。

緊張が見て取れる態度で、駆け寄ると。
いつも通りにわしゃわしゃと頭を撫でられ、いつも通りに叱咤され、いつも通りに奮起させられる。
深呼吸して、頬を叩いて。
いつかこの日が来ることを夢見て、歩んできたんだ。
そう言い聞かせて、扉を潜り外へ。

一瞬だけ、太陽の眩しさに目を細めてから。
改めて集まってくれた人を見る。
思いのほか、その自分に向けられた視線が恐くなくて…文字通り、仲間に向かって話すように、まずは改めての自己紹介から始める。
少し辛辣なアンナに急かされて、本題へ。

何よりも先ず。己の、虚飾を脱ぎ去らねばならなかった。
人間と偽っていたことを謝罪し、自分はガルーダのバルバロスであると宣言して。
頭を下げる。

理由はどうあれ、形はどうあれ。
これまで仲間に嘘をついてきた。そこに申し訳ない気持ちは確かにあった。
だが、この謝罪は。この告白は。
その自分の後ろめたさを解消するためのものではなく、自分の道を踏み出すための確かな一歩のなのだと、確信していた。

スロウスの、緩やかな言葉。パッショーニの、軽やかな言葉を皮切りに。
見知った仲間も、まだ見知らぬ仲間も、声をかけてくれる。
嘘を明かしても、正体を明かしても、尚。
男性も女性も人族もバルバロスも冒険者も放浪者も、皆。

だからこそ。

垣根も何も無い、この場所でこそ。

始められる。


バルバロスとして生きていいのだと知ってからも、歩み出せなかったのは。
周りのせいじゃない。環境のせいじゃない。
自分に、自信が無かったからだ。

片翼しかない半端者の自分。
種族を偽る虚飾まみれの自分。
自らを締め上げ押さえ付ける自分。

ーーーーそれら全てに
ーーーーこれまでの自分に、ピリオドをつけて
ーーーーそうだ、今こそ
ーーーーこの場所で、本当の自分らしく、生き続けるんだ


「俺は、この片翼が誇りの、ガルーダのバルバロスである、ポルックス!」
恐れずに。
「幻星の冒険者として、困ってる人の依頼を受けて!これからも、人助けをしていくんだ!」
胸を張って、声を張って。
「そうして、自分の居場所…バルバロスの居場所を、勝ち取っていく!」
晴れやかな笑顔で。
「改めてみんな…よろしく頼むぜ!」
高らかに宣言し、拳を突き上げた。


気分が高揚して、万能感に包まれる。
無力感、劣等感に絶えず苛まれていたからこそ。
まるで生まれ変わったかのように、爽やかで晴れ晴れとした心地だった。

多種多様な人が、さらに言葉をかけてくれる。
激励、叱咤、対抗、賞賛、共感、教導。
どれもが、誰もが、道を肯定してくれる。示してくれる。

迷いなどもう、無かった。
アルベールの宣誓に倣うように、隣で自分も声を張り上げる。
仲間と一緒に頑張ろう、と。
まさか自分の口からこんな言葉が出るなんて。
自分が人族に向かってこんな言葉を言えるなんて。
思いもよらなかった。でも、夢見ていた。

長い、長い道のりだったとポルックスは思う。
これからは、もっと長く険しい道のりが待っているんだろうとも思う。
でも、大丈夫。
これからは前を向いて、胸を張って、歩いて行ける。
この背中には、一対の翼があるのだから。

それは、親から譲り受けたガルーダ族の片翼と。
仲間との絆で得た、冒険者としての片翼。
見える片翼と見えざる片翼を広げて。
ポルックスは、未来へ向かって飛翔するのだ。

そして第一歩を踏みしめる(おたずね者討伐~ある犯罪者の物語~)

幻星の獅子の冒険者たちの前で、自らの正体を明かしてから数日後。いつもの礼服を纏わず、陽の下にその片翼を出しながら幻星の獅子を訪れる。
こうしてありのままの姿で幻星を訪れるのは、2回目だった。最初は蛮族と名乗ってしまい、逃げるようにその場を去っていった…自らを偽る日々の、始まりの一歩だった。
しかし今日はこうして、バルバロスのポルックスとしての第一歩を、ここから踏み出せる。そう考えると、高揚と緊張してしまって扉の前で立ち往生してしまっていた。

息を吸って、吐いて。頬を叩き、片翼をなでつける。
勢いをつけて扉をあけて、ローザリンデにやや不自然に昂ぶったような挨拶を投げかけた。
ローザリンデは迎え入れつつ激励するようにサムズアップをしてくれて、安堵すると共に温かい気持ちになった。

掲示板を眺めて、受ける依頼を決める段階。ひとつの依頼が目に入る。
「お尋ね者討伐」…即ち、悪事を働いた者を懲らしめる依頼。ウィークリングが人族に危害を加えてはいけないという、アンナリノの言葉を忘れたわけではないが。ただ、もしも蛮族と人族の橋渡しをしていくのならばこういう手合いは対応しておいた方がいいし、自分が実績を重ねる上でも適していると思った。
依頼書を手に取り、ローザリンデに提出した。

ペスとガレスマが幻星にやってきて、共に依頼を受けることに。
聞き込みをしたところ、どうやら被害に遭った女性は全身の毛を剃られ裸になって発見されているらしい。恋も愛欲も知らぬポルックスだったが、人族にとっての毛とは自分たちにとっての羽に近しいものだと認識し、義憤に燃えた。
住処をガレスマから聞いて、早速そこへと向かう。

その場所は、人里から離れた小屋だった。猟奇的な犯人が潜んでいる可能性を考えて、小回りが効きある程度隠密行動が可能な自分が調査に向かうことに。
中には異様な存在感を放つゴミ袋や包帯、小瓶などが確認でき、そして目眩がする程の女性の匂いが充満していた。あの酒浸しの依頼を思い出しつつ、隠密に気を配って奥へと向かう。
そこでは、1人のナイトメアが、包帯まみれの女性の死体を弄っていたところだった。

何をしていたのか、問い詰めると。
ーーーーオーガに、殺しを依頼した。
そう答えが返ってきて、一気に血が沸騰する。人族が、殺しなんて言う唾棄すべき行為を、自らは手を汚さずに蛮族に依頼するなど。
種族としての誇りが微塵もない、見下げ果てた行いだった。

問答の価値すらないと判断して、男をガレスマとペスに引き渡し再度調査へ。男を引渡すに当たって、少しでもギルドに報告する情報を集めるためだった。
そこで知り、感じた、男の異常性。ポルックスにはその性癖に共感は出来なくとも、ただ自分の考えが及ばぬおぞましい思考を持つ輩がいるという事実は理解出来た。
その被害者には黄金の庭師に関わる者もいるらしく、証拠となる手帳を押収する。

そうして外に出た時だった。茂みに隠れている、何者かの気配…タイミングから、それは男が依頼したという蛮族だろうと察しがついた。
挑発して、出てきたところを迎え撃つ。ガレスマとペスとは、既に何度も戦った仲だ。危なげなく、制圧することが出来た。

得られた押収品も含め、ギルドへ報告する。
黄金の庭師に手を出したことを鑑みて、男は死罪になるとガレスマが言っていた。
罪を犯した人族が、司法によって死を与えられる。当然蘇生などされないだろう。
当然だ、と思った。罪に比例する罰がなければ、秩序など有り得ない。人族だから許される、蛮族だから許されないなど、あって欲しくはない。

ーーーーそうは思いつつも、胸に残る凝りのような感情。
どうして自分勝手に、罪もない人族の命や尊厳を奪ってしまう奴がいるのか。そんなもの、いてほしくない。
……罪を犯したら(蛮族と名乗ったら)
……罰せられるべきだ(排他されるべきだ)
それは同時に。
罪を犯して欲しくない。間違って欲しくない。誰も傷ついてほしくない。俺と同じ道を辿って欲しくない。
だから、それを食い止めるために…少しでも減らすために、この腕を振るうのも悪くないと思った。

何よりも、ペスもガレスマも痛ましそうな顔をしていた。
誰も幸せにしない、人を不幸にするだけの奴を許せない。
仲間にそんな顔をさせたくない。

そうして思い浮かぶ、将来の夢ともいえる、概念。治安を護る存在。
漠然と自分の前に現れ、先が不明瞭な道を見ながら。
ゆっくりと小さな、1歩を踏み出した。

初心(薬草採取(・・・?))

前回のお尋ね者討伐からしばらくして、今度は躊躇いもなく幻星の扉をくぐった。
依頼掲示板を眺めて、今日はどうしようかと吟味する。お尋ねもの討伐にまた行くのも、ギリギリ特訓で強くなるのも、選択肢として目に留まる。
ただ、特に深く考えずに、ふと一枚の依頼書を見る。

隙間録

■其の者は何を恐れたのかsublimate!!

■其の者は何を掲げたのか(CLEAR)

「俺は、俺のまま、俺の道を歩み続けるんだ…!」

■今こそこの片翼を羽ばたかせ(CLEAR)

「出来た…!出来た、ちゃんと言えた、認めて貰えた!」

■自覚も理解も伴わない感情

〇ハクノとリツカに会う
〇ムメイが不在
ーーーーなあ…2人って、ムメイとどういう…

■この先皆が進むのは(反復)

〇ポルックスと話をする
〇ポルックスと依頼に言ったことがある幻星の獅子所属冒険者のみ
ーーーーいつか…いなくなるかもしれないのか?

■褒められ慣れてない

〇礼服を着たまま幻星にやってきたポルックスに理由を問う
ーーーーだって…宿屋のおばちゃんがさぁ…!

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 12/16 ジューシールーシーを取り戻せ 1,680+50 5,000 30 筋力×2
義夜 エリザサラムメイスロウスギルベルトポルックス
称号「ジューシールーシーを取り返した冒険者」
2 12/17 シャオの「M・M・R」 1,564 1,545 15 器用
敏捷
義夜 スロウスペスイスムアークポルックス
3 12/19 薬草採取 1,320+100 1,050 5 筋力
義夜 アルベールサラポルックス
救命草5個 魔香草3個
4 12/23 年末年始限定クエスト「羽目外しにはご注意を」 1,704+50 2,262 25 敏捷×2
義夜 アルベールムメイギルベルトエリザポルックス
称号「蛮族による忘年会 壊滅」
5 1/6 ギリギリ特訓 2,452+50 1,350-100 10 敏捷
知力×2
義夜 ムメイエリザパッショーニポルックス
6 2/3 悦による適性試験 2,528+100 12,000 70 敏捷
精神×2
義夜 アルベールマレットガレスマアンナポルックス
称号「魔剣の試練に挑んだ者」+30
7 2/10 ギリギリ特訓 ハードモード 3,668+50 3,356 16 器用
敏捷
筋力
義夜 サラソフィアマレットスロウスポルックス
8 3/7 ポルックスシナリオ「バルバロスオブリージュ」 3,070 5,500 48 知力×3
義夜 サラソフィアマレットムメイガレスマアンナリノポルックス
称号「理想的な共存の矜恃」
9 3/20 キャリズムの音楽に溢れたオーレルム計画1 1,000 1,000 10 精神
義夜 スロウスゴメイサポルックス
10 4/1 英雄の遺産(ヒーローレリック)と黄金の庭師たち(ゴールデンガーデナーズ)の挨拶回り 2,700 3,400 5 生命×2
知力
義夜 ムメイスロウスヘルリュカポルックス
コネクション『ローズマリー・L・ゴールドマンの知り合い ジャンゴ(?)の知り合い』
11 4/2 其の者は何を掲げたのか 4,000 4,000 10 器用×4
義夜 ムメイガレスママレットポルックス
称号「片翼の拳闘士 助走中」
12 4/6 今こそこの片翼を羽ばたかせ 2,000 2,000 20 敏捷
筋力×2
義夜 マレットアーデルベルトムメイリツカアンナハクノリオナソフィアリュカエリザガーベラタマモパッショーニガレスマスロウスアルベールサララナポルックス
称号「誇り高き翼で天を駆け上がる者」
13 4/17 おたずね者討伐~ある犯罪者の物語~ 3,410 6,270 47 筋力×3
知力
義夜 ペスガレスマポルックス
称号「匂い製造者摘発」
4/25 経歴いいねボーナス 600 600 精神
14 6/12 薬草採取 3,504+100 2,800 119 器用
敏捷×2
知力
義夜 マレットデーヴィンガレスマポルックス
救命草15枚魔香草10枚救難草6枚魔海草3枚
15 7/8 翼の魔剣運搬 7,884 10,300 89 器用×5
敏捷
生命
知力
義夜 マレットムメイソフィアラナガレスマポルックス
称号「オーレルム地方を開放せし者」
16 7/8 経歴評価 5,700 7,400 50 器用
敏捷
筋力
生命×2
知力×2
義夜
称号「人族と共に生きる者」
17 7/31 防衛拠点の戦い 6,352+150 12,412 30 器用
敏捷×2
筋力×2
知力
たつや イザナツルカミココポルックス
18 9/10 真なる強さのため 2,100 4,100 20 器用
敏捷
知力
たつや ムメイポルックス
19 9/19 隠し子疑惑からの騒動 2,500 10,500 15 敏捷
筋力
知力
たつや ムメイルーシスジライヤポルックス
20 9/28 邪悪なる献身 8,868+100 16,260 101 器用×2
敏捷×4
筋力×2
生命
義夜 ムメイマレットアルベールソフィアガレスマポルックス
称号「冒険者とは何かを証明せし者」+80
21 10/7 運命の扉:ディミトリ・エステル編1 幽世の門 8,250+50 29,900 66 器用×2
敏捷×2
生命
知力×3
アイラ エステルディミトリイザナアクロアルジャーノンポルックス
称号「幽世の破壊者」
22 10/11 お尋ね者討伐~全員戦闘主義の男~ 4,632 7,455 57 器用
敏捷×2
筋力
知力
義夜 ガレスマユエルツアクロポルックス
称号「悪徳商人の思惑を突き止めた者」
23 10/24 幻星の獅子1周年記念茶番~ギルドのこれまでとこれから~ 1,800 2,300 0 敏捷
精神
義夜 ガレスママレットアーデルベルトソフィアアークポルックス
称号「黄金竜の邂逅」
24 12/20 ソリ役の動物探し 6,828+50 13,665 54 器用
敏捷×2
筋力×2
知力×2
義夜 マレットガレスマグラトニューポルックス
称号「オーレルムの凛々しいトナカイさん」
25 12/24 クリスマス限定イベント「幻星の獅子流 クリスマスパーリナイ」 1,200 1,200 10 器用
敏捷
義夜
称号「クリスマスから始まる次なるステージへ」
26 6/23 ムメイさん用クエスト「英雄の在り方」 4,632 9,120 51 敏捷×4
筋力
義夜 ムメイアルベールソフィアポルックス
称号 「英雄としての矜持を示した者」
27 6/27 ガレスマクエスト「お父さんのバカーーー!」 9,268 20,120 146 器用×3
敏捷×4
知力×3
義夜 ムメイマレットソフィアガレスマポルックス
称号 「穢れを追求せし蛮族の長、捕獲」
28 9/3 【自覚も理解も伴わない感情】 1,400 2,900 10 器用
知力
たつや ハクノリツカポルックス
29 9/11 【天への帰郷】 8,410 17,850 44 器用×2
筋力
生命×2
知力×2
精神
たつや ソフィアアーニーガレスマジライヤポルックス
30 9/19 【ゼロより繋がる先に】 7,530 21,500-240 72 敏捷×2
知力×4
精神
たつや アーニーラッドエトイザナポルックス
31 1/5 【黄金色で交わる男たち】 2,100 4,600 15 器用
敏捷
知力
たつや ムメイポルックス
相互フォローの耳飾りをムメイからもらう
32 1/7 幻星の獅子第1章最終編 「第2の身体、第3の剣」 前編「最後の贄 ガレスマ=ギア=エフティフィア」 10,850+100 29,486 142 器用×2
敏捷×5
生命×2
知力×2
義夜 ムメイマレットアルベールソフィアガレスマポルックス
称号「狂信者から聖女を護りし者たち」
33 3/31 依頼ケモナーの呪術師 5,488+50 10,460 38 器用×4
敏捷
精神
義夜 マレットアッシュシューポルックス
称号 「もっふりとした事件を解決せし者」
取得総計 144,992 284,521 1,440 151

収支履歴

■シンプレート::-580
■冒険者セット::-100
■ポイントガード::-100
■着替え・保存食(7日分)::-60
■スカウトツール::-100
■マギスフィア(小)::-200
■救命草*2::-60
■敏捷増強の腕輪::-1000
■ヒーリングポーション5個::-500
■アウェイクポーション3個::-300
■救命草::-30
■魔香草2個::-200
■イージーグリップ::-360
■ハードキッカー::-1290
■マギスフィア(大)::-1000
■幻星料理代::-100
■スカウトツール::-100
■ブレードスカート::-4580
■礼服::-100
■太陽のランタン::-120
■油*5::-100
■太陽神のハンガー::-1300
■セービングマント::-8000
■幻星料理代::-100
■MCクリスタル5点::-2500
■イージーグリップ魔法の武器化(幻星割引適応)::-8000
■ハードキッカーアビス強化(幻星割引適応)::-2000
■ハードキッカー魔法の武器化(幻星割引適応)::-8000
■スマルティエの筋力増強の腕輪::-900
■幻星料理代::-100
■幻星料理代::-100
■依頼中のアビス効果::-490
■バトラースーツ::-24000
■デスペアー売却::+3130
■幻星のアビス強化::-4000
■テント(6人用)::-350
■スマルティエの銀鈴::-7500
■スマルティエの風切り布::-25000
■幻星の獅子料理代::-200
■イージーグリップ5属性妖精武器加工(幻星割引適応)::-7500
■ハードキッカー5属性妖精武器加工(幻星割引適応)::-7500
■MCクリスタル5点::-2500
■多機能マギテックベルト::-1400
■幻星食事代::-100
■マギスフィア(小)3個::-600
■迅速の火縄壺::-100
■ジャックの豆 5個::-500
■酒の種(10粒)::-100
■幻星食事代::-100
■黄金のマトック売却::5940
■ラル=ヴェイネの羽冠::-60000
■陽光の護符+2 2個::-3000
■陽光の護符+3 1個::-5000
■陽光の護符+1 1個::-500
■熱狂の酒・ノマリの毒消し&回復薬::-1180
■防寒着::-100
■器用増強の指輪::-500
■ノマリの毒消し 5個::-500
■ノマリの治療薬 5個::-500
■帰還のランプ::-2000
■熱狂の酒 5個::-980*5
■マギスフィア(大)::-1000
■幻星食事代::-2500
■敏捷増強の指輪::-500
■マギスフィア(小)::-200

チャットパレット