容姿・経歴・その他メモ

経歴

家族に魔法使いがいる。
家族に異種族がいる。
飛空艇に乗ったことがある。

冒険に出た理由

家族を全て失ったので

過去

最初はただの、ちょっとした、優遇だった。

熱心な神官であった父は、ヴァルキリーとして生まれた私を可愛がった。母も、それと同じように私を愛した。

他の兄弟からは少しだけ嫉妬されたりしたけれど。結構仲がよかったのだと思う。

誕生日プレゼントだって交換したし、同じ布団で寝たこともあったし。
…二人掛かりで、欲情をぶつけられた時に、それは終わってしまったが。
父はそのことに大層怒り、私を守るためなのだと部屋を与え、しばらく閉じ込めた。

私は活発な子供ではなかったので、部屋の中でただ本を読んで過ごした。

母は美味しい食事を届けに来る時、多少なりとも遊んでくれたし。

父は決まった時間に部屋に来て、勉学を教えてくれた。

私はきっと幸せだった。私自身はそう思っていた。
母が流行り病で死に、父が狂うまでは。
それが永遠に続くと。
父の私への執着はエスカレートし、兄弟と同じように、慰み者として扱うようになっていき。
綺麗だった父の笑みは少しずつ、狂気をはらんだ下卑た笑みとなり、次第にそれすら見せなくなっていった。
私さえ大人しくしていれば、父はきっともとに戻ってくれるだなんて、思うべきじゃなかったのだ。
いつしか父は声すら出さなくなり。何かに取りつかれたように机へ向かい。
私への執着すら見せなくなった。
下卑た笑みを浮かべたまま、何かを羊皮紙に書き殴るその姿を、私は眺めることしかできなかった。
その父が、母の遺骨を奴が持ち出したのを見た瞬間に。私の中の何かが壊れた。
兄弟が狂った父に殺されたのを見てから、私は。
手に持ったナイフで父の胸を刺して殺し。
家から逃げ出した。わき目もふらず。山の麓の農村へと逃げ延びたのだった。

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収支履歴