聖印と神像

聖印は鐘、または分厚い肉切り包丁です。
神像は鐘のついた杖を持ち、牧羊犬を連れたリカントの女性(選ばれる獣性は多様です)として描かれますが牧羊犬もまた彼女の一側面であるため牧羊犬だけの場合もあります。

神格と教義

神紀文明時代の神性。動物(主に牧畜)にまつわることを司ります。
その特殊神聖魔法の多くは家畜を誘導したりコミュニケーションをとったりするものです。
動物を庇護する魔法がほとんどですが、動物に対しての加害性の側面も持つ魔法も存在します。
これに関しては「人と相いれない動物」と距離を保つという目的や、家畜を楽に屠殺するためのものです。

また、魔法文明時代に自然環境をあまりにも酷い壊し方をした者を罰として動物に変えたという逸話があります。
この逸話から『魔女』として動物に変身したり、させたりする魔法が信仰として追加されました

教義は「人と動物、互いの関係の為に必要な距離を保つ」、「奪った命を無駄にしてはいけない」、「違う種といえど相互理解のための努力を惜しんではいけない」といったものであり牧童や調教師をはじめとして狩人や皮細工師、骨細工師などに信仰されています。
自然との調和、精霊や妖精との関係性を重要視するドルイドやフェアリーテイマーなどにも多く信仰されており、彼らは必要時以外は同じ動物の姿として自然に紛れて暮らしていることもあります。

格言

「人と獣は相容れぬ。時には誠意をもって対峙すべし」

「無理だとしても理解に近づくための思考を放棄してはいけない」

「星に芽吹く命、その全てが同じ価値である」

備考

その教義の内容から食福神ミィルズ、酒幸神サカロスや他の工芸神などとの逸話があり実際、同じ神殿にそれらの神と共に祀られているケースが多々あります