容姿・経歴・その他メモ

容姿

空色の髪に真っ青な瞳を持つエルフの少女（もう少女と呼べる歳でもない）
人間とのハーフで、他のエルフみたいに背は高くないし、何より耳もそこまで長くない。
ある事情により右と左で目の色が異なっており、前髪で右目を隠している。

経歴

1.魔物に襲われたことがある。
2.大きな挫折をしたことがある。
3.競い合う友人がいた。

「人とエルフの間に生まれたちょっとおかしな子」
幼少期のイヴに対し、周囲の閉塞的で排他的なコミュニティが抱いた印象はそんなところだ。
他種族の関りが異端とされていた森の奥にある小さな里、それが彼女の故郷である。
空の青さを知らず、海の深さを知らず、世界の広さを知らず、まるで止まった時の中のような里で育った彼女に、友人と呼べる存在はなかった。
魔法の才能に長けていた彼女に課せられていたのは、優秀な魔法使いへの両親の英才教育。父はどこか遠くの街で魔法を学んだ魔術師で、「イヴはいつかすごい魔法使いになる」と口癖のように言っていた。
それもそのはず。父が彼女に求めたのは、可愛い一人の娘としてではなく、従順な弟子としての役割だったのだ。
それでも、イヴは世界を知らない。閉ざされた里、自分を忌避する子供たち、褒めて、愛してくれる両親、それが自分たちの利益のために我が子を利用しようとしている悪人だったとしても、それだけが、イヴにとっての全てだった。

そんな彼女に転機が訪れたのは、興味本位で里の外に出た時のこと。
森の中で魔物に襲われた彼女は、通りがかった一人の魔女に命を救われた。
里が蛮族の襲撃を受けたのは、ちょうど同じ時間帯だった。
偶然にも里の外にいたイヴが戻った時、そこは既に故郷ではなくなっていた。
燃える家屋、悲鳴と怒号、足元に転がる同族の死体。
彼女を取り巻く環境が、彼女にとっての世界の壁が消失し、イヴは天涯孤独の身となった。
しかしそれは、結果的に彼女の好奇心を止めていた鎖が消失し、世界への貪欲で強欲なまでの知識欲を爆発させる。
魔女のもとで魔法を学び、冒険者としての活動を開始。
その矢先に、壮大な旅を余儀なくされた。

まだ冒険者としての経験も浅く、人見知りだった彼女が旅を続けられていたのは、共に旅をした親友――リーシャ・ガルシアの影響が最も大きい。
二人に間にあったのは奇妙な友情であり、確かな絆。
正反対で本来交わることのなかった二人を、広大な世界が冒険という形で繋げてくれた。
目標だった。憧れだった。いつか隣に立てる魔法使いを夢見ていた。

その旅は、小さくか弱き彼女にとって、理不尽で不条理の塊だった。
おとぎ話の英雄譚のような、人生を変える長い旅。
美しく、残酷な物語を前にして、少女はそれでもと前に進む。

旅の終わりは突然にやってきた。
英雄譚にもならず、悲劇にも喜劇にも美談にもならない呆気ない終わり方。
かつての仲間は散り散りになり、イヴは力のない自分を恨み、呪った。
自分は物語の主人公ではない。才能のないただの一般人、誰にも選ばれていない、ただのちっぽけな存在だったのだと気付かされ、イヴは、あれだけ抱いていた外の世界への興味を捨てた。

廃人のような生活。ただ起き、ただ仕事をし、ただ寝るだけの日々。
未来への希望も、願いも何もない。あるのは過去の記録を延々と綴り続ける歴史の編纂者としての自分。
若くして冒険者業を引退し、古代魔法文明の調査と秘奥魔法の再現に注力する。
しかし、冒険への情熱は、外の世界への純然たる興味は、彼女の心の中で燻り続けていた。
３年ほど経ったある日、共に旅をした仲間の活躍を耳にする。
リーシャは一人で世界を救ったらしい。本当に、すごい奴だ。
「ボクも頑張ろう」
それだけだ。たったそれだけ。
自分が逃げ出した世界と向き合う親友の戦いの記録こそが、彼女を突き動かす鍵だった。
その一報が引き金となり、イヴは一度閉ざした外の世界に繋がる扉を、また開けてしまった。
世界から逃避していた彼女を再び冒険へと突き動かしたのは、弱かった自分へさよならを告げるため。
今もなお旅を続けるあの子に、冒険の喜びを教えてくれた親友にまた会うために、イヴは再びこの美しく残酷な世界と向き合うことを決めた。


彼女は英雄にはなれない。
彼女は英雄譚の傍観者で、編纂者で、ただの観客だ。
物語の結末を決められるだけの力はなく、またその資格もない。
それでも彼女が仲間と共に旅を続けるのは、新たな物語を綴るため。
誰も知らない英雄の物語を、自らが一番に記すためである。

冒険に出てから

二度目の挫折を経験した。
小さな頃は天才と煽てられた自分も、世界に出てみれば大したことはない。大陸を救った英雄となった今も当たり前のように痛感している。
それでも彼女が歩みを止めることはない。
あの背中に追いつくまで、あの子の隣に相応しい冒険者になるまで。
未だ届かない手を伸ばし、空を切ってはまた伸ばす。
まだ遠い、もっと遠く風の彼方にいる彼女に届くまで。
「待ってろよボクの英雄。すぐそこに追いついてやる」

性格

口数が少なく他者依存、あまり積極的に自己の意見を言う性格ではなく、周囲に流されがち。
それを憂いて改善しようと心掛けているが、如何せん根付いた陰キャ気質はそう簡単には治らず、現在奮闘中。

以前旅をしている最中にとある吸血鬼にぼっこぼこにされたため、吸血鬼、もとい蛮族は苦手。同じように、蛮族に与する人族も苦手。

実際のサイズはそんなでもないのにやれ顔がでかいだやれ青いだとよく蛮族と間違えられる。
そろそろ本気でブチギレようかと思っている。

特殊真語魔法【エネルギー・ショット】MP50消費　対象1体　射程/形状30m射撃　時間/一瞬　抵抗/半減

・概要
エネルギー・ボルトの詠唱を破棄、術式を簡略化し10倍の魔力を消費し、瞬きの間に放つ
「威力10+魔力」点の魔法ダメージを与えます。この魔法のクリティカル値は「7」として扱います。

爆裂魔法

・概要
なんかすっごいどでかいまほうがうてるっぽい(IQ3)
https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.0/?id=x7nAnM


冒険を始めてもう七年。
世界はまだまだ未知の体験ばかりで、自分の力不足を毎日のように実感させられる。
二度も逃げた。自分勝手な選択で、仲間を置いて。間違っていたとは思わない。でも、ボクは逃げ出した。
到底太刀打ちできない強敵を前にしても、彼らは逃げなかった。
きっと、その心の本質こそが、英雄に相応しいんだと改めて思った。
彼らと同じように英雄として扱われるのにはまだ慣れない。
ボクは相応しくない。英雄なんて器じゃない。いつもそう自分に言い聞かせてる。
英雄としての言葉を誰かに与える度に、すっごいブーメラン。
何言ったって、ボクが逃げ出したことは変えようのない事実だし、ボクも忘れようと思わない。
忘れちゃいけないんだ。二度も逃げたことを忘れたら、ボクはまた、自分の憧れすら捨ててしまう。
前に進め。立って歩け。その視線の先に何が見える？
――背中だ。小さいけれど、すっごく頼りになる背中。
ずっと見ていた。ずっと見ていたかった。結局その夢は、ボクが逃げ出したせいで遠のいたけど。
冒険は怖い。でも楽しい。何年も前から知っていたけど、最近になってようやく本当の意味を理解した。
ボクは英雄じゃない、そんな器でもない。
それでも、世界くらいサクッと救えなきゃ、隣には立てない。
待っていろ、ボクの英雄。すぐ、そこまで駆け抜けてやる。

履歴

図書館ポイント　依頼１：72
図書館ポイント　依頼２：231

事業投資【冒険者ギルド】350000G
事業投資【学問所】150000G
経営補助点135000

セッション履歴

収支履歴