【アストロジアン技能】
- 入門条件
アストロジアン技能 魔法使い系技能 テーブルA
アストロジアン技能は、星の動き、月の満ち欠け、そして太陽の輝きから魔力を受けて魔法を使用する技能です。
アストロジアン技能を使用する者は占星術師と呼ばれ、アストロジアン技能の魔法は占星術と呼ばれます。
アストロジアン技能は、神紀文明時代に、未来を予想するのに使われていました。様々な戦争や大破局を経て、占星術の技術や文献はほとんど失われてしまいましたが、およそ150年前に遺跡から発見された文献を元にして再現されたのが、現在の占星術です。現在の冒険者の中では、神聖魔法に近い、回復・補助役としての使われ方が多いようです。
アストロジアン技能を習得したら、自動的に神紀文明語の読文を習得します。
アストロジアン技能では、以下の行為判定が可能です。
・魔法行使判定
・天候予測判定
アストロジアン技能を制限される種族
穢れが1以上あるキャラクター:占星術の魔力-4
占星術の行使には、星、月、太陽の魔力を感じ取る必要があります。穢れを持つキャラクターは、それに邪魔をされ魔力を感じ取れず、占星術を使用する際の魔力が-4されます。
占星術の使用条件
移動の種別の制限
占星術を行使する時には、その手番の移動は「制限移動」に限られます。
天球儀
占星術を行使するには、専用の天球儀を装備している必要があります。天球儀は、「部位:任意」の装飾品で、手を塞がない装飾品として扱います。
占星術師が使用すると、傍らの中空に浮かび、占星術師に追随します。天球儀を使用していても手は塞がないため、両手をほかの用途に用いながら占星術を使用することが可能です。
知名度 | 5 | 形状 | 星と月と太陽が描かれた天球儀 | アイテム区分 | 部位:任意 |
概要 | 占星術の使用に必要 | 制作時期 | 神紀文明時代 | ||
効果 | このアイテムを装備することで、占星術を行使することができます。 | ||||
片腕の自由の確保
祈りを捧げる際に天球儀を掲げるために、片腕が自由に動かせる状況でなければなりません。片腕のみが自由に動かせない状況であれば、占星術は使用できます。
占星術の獲得
占星術師は、アストロジアン技能を1レベル上昇させるとそのレベルで使用できる占星術を全て獲得します。
占星術の一覧については、占星術一覧を参照してください。
アストロジアン技能の戦闘特技
アストロジアン技能では、他の魔法使い系技能で習得可能な戦闘特技の他に、専用で習得可能な戦闘特技が存在します。詳細については、このページの末尾を参照してください。
【アストロダイン】とアストロサイン
占星術師は、技能レベルが9になると、【アストロダイン】を習得します。レベル9以降、占星術師は占星術【プレイ】または【クラウンプレイ】を行使した時、プレイしたカードによって「月」「太陽」「星」「王冠」のうちいずれかの「アストロサイン」を1つ獲得します。「アストロサイン」は最大で4つまで獲得でき、5つ目以降を獲得すると、古いものから順に消滅します。また、「アストロサイン」は、戦闘中のみ付与され、戦闘が終了すると全て消滅します。
プレイしたカードと獲得できる「アストロサイン」の対応については、下記の表を参照してください。
プレイしたカード | 獲得できるサイン |
【プレイ:悪魔】 | 月 |
【プレイ:正義】 | 太陽 |
【プレイ:隠者】 | 星 |
【プレイ:死神】 | 月 |
【プレイ:審判】 | 太陽 |
【プレイ:世界】 | 星 |
【プレイ:クラウンロード】 | 王冠 |
【プレイ:クラウンレディ】 | 王冠 |
アストロジアン技能の生まれ
プレイヤーは、PC作成時に初期所有技能が「プリースト」の生まれを選ぶ時、初期所有技能としてアストロジアン技能を1レベル習得できるものとします。
解説
概説
アストロジアン技能は、天空に煌めく星、夜空に満ちる月、そして青空に輝く太陽の魔力を用いて魔法を使用するための技能です。
アストロジアン技能が使う魔法は、占星術、そしてそれを使う者を占星術師と呼ばれています。これは、その昔、神紀文明時代の文献にそう呼ばれていたと記されていたため、こう呼ばれています。実際には、現在の占星術は、占いよりも魔法に近い存在です。
占星術は、支援魔法と回復魔法を得意としていますが、攻撃魔法を覚えないわけではありません。むしろ、太陽の輝きを利用した攻撃魔法は、真語魔法に匹敵するともいわれています。
発祥
占星術の発祥は、神紀文明時代にまで遡ります。既に滅びてしまった都市、「シャーレアン」を中心に使われており、かつては未来を知り、困難を避けるために使用されていたと言われています。また、同じく滅びてしまった、竜が人々を脅かす都市「イシュガルド」では、竜の動向を知るために使用されていたとも言われています。
このように、様々な使われ方をしていた占星術ですが、様々な戦争や<大破局>を経て、これらの技術や文献はほとんど失われてしまいました。
その後、数千年の時が経ち、現在よりもおよそ150年前に神紀文明時代の遺跡から、占星術についての文献が発見され、それを元に再現されたのが、現在アルフレイム大陸に広がっているアストロジアン技能です。それ以外にも、「シャーレアン」や「イシュガルド」の生き残りを名乗る人物が占星術を広めていることもありますが、真偽は定かではありません。
現在では、主に冒険者に使用され、プリーストと似た役割、つまり回復や防御を目的として使用されることが多いようです。
習得するためには
アストロジアン技能は魔法使い系技能ではありますが、扱うためには星や月、太陽の魔力を感じ取る必要があり、学ぶだけでは身に付けにくい魔法です。その点では、妖精魔法や森羅魔法に近い系統と言えるでしょう。
大抵の占星術師は、師となる者に導かれ、星や月、太陽を眺めその魔力を感じることで、占星術の使い方や戦い方を身に着けていきます。しかし、ごくまれに自らの才能のみで魔力を感じ取り、自在に占星術を扱えるようになる場合もあります。
また、細かな差を感じる必要がある占星術においては、穢れが大きく邪魔になってしまいます。そのため、穢れを持つ者は上手く扱えず、戦闘中に一度死亡してしまっただけで、占星術を扱えなくなってしまう者もいます。
社会での存在
現在のアルフレイム大陸において、一般人にはアストロジアン技能の存在はほとんど認知されていません。逆に、冒険者の中ではかなり普及しており、プリーストと同じ程度には見かけます。そのため、一般人からはかなり異色の目で見られることもあります。ですが、都市部に住む一般人にとって、「魔法使い系技能を持つ冒険者」とは助け合いのため、「冒険者の占星術師」であれば、大抵は何も思われません。
特徴と役割——主たる技能として
アストロジアン技能は回復と防御に長けています。それらのスペシャリストであるプリーストと比べれば、回復量にはやや劣るものの、防御力はプリーストよりも長けています。しかし、ワイズマン技能と比べてしまうと、回復力では勝っているものの、防御力に劣ります。このように、どちらも平均的な水準でこなすことができるため、アストロジアン技能では味方の防御力を上げつつ、回復をしていく立ち回りが求められます。
また、アストロジアン技能には強力な支援魔法が存在するため、プリーストやワイズマン技能よりも、手すきの時間が発生しにくいです。そのため、アストロジアン技能を主たる技能として使用するのは適、していると言えるでしょう。
占星術師は、神聖魔法の使い手と同様、《魔法拡大/数》は何を置いても習得するべき戦闘特技です。いざというときに複数の仲間のHPを回復するほか、強力な支援や防御を持つ占星術師は、いざというとき以外でも使用しやすいためです。
アストロジアン技能を中心に考えつつ、補助として習得する技能を考えるなら、補助動作で仲間を助けられる技能、つまりプリーストと同様にアルケミスト技能が向いています。逆に、プリーストではマシだったバード技能は、主動作を使用してしまうためあまり向いていません。
特徴と役割——兼業として
武装に制限のないアストロジアン技能は、ファイター技能との組み合わせが筆頭候補になります。《マルチアクション》で回復や防御、支援を行いながら攻撃を続けられることはかなりの強みであり、「魔法戦士」を行う際の選択肢になるでしょう。
アストロジアン技能よりも支援に長けている、コンジャラー技能やウォーリーダー技能と兼業し、それらの技能で仲間を強化するのもいいでしょう。
いずれの場合でも、兼業とは言いながらも、占星術を基本に考えなければならないことは、心がけておきましょう。他にプリーストや賢者がいるようなことでもない限り、パーティのHPを守り、維持する役割が第一です。
流派装備
秘伝
△《占う道は2つに1つ》
- 必要名誉点
- ー
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- ー
- 限定条件
- なし
- 使用
- アストロジアン技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
△《占う道は困難を避ける》
- 必要名誉点
- ー
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- ー
- 限定条件
- なし
- 使用
- アストロジアン技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
《月はいつまでも輝き、仇敵を封ず》
- 必要名誉点
- ー
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- アストロジアン技能3レベル以上
- 限定条件
- なし
- 使用
- アストロジアン技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 精神抵抗判定-2
- 概要
- 効果
この特技を宣言した手番において、占星術を行使する場合、本来の2倍のMPを消費することで以下の効果を得ます。
・占星術の対象が抵抗に失敗した時、対象は10秒(1ラウンド)の間、行動判定に-1のペナルティ修正を受けます。
リスクとして、続く10秒(1ラウンド)の間、精神抵抗判定に-2のペナルティ修正を受けます。
また、この特技は《魔法拡大/すべて》を習得するための前提条件を満たすことができ、《魔法拡大/すべて》の宣言時に効果を得ることができます。
《MP軽減/アストロジアン》
- 必要名誉点
- ー
- タイプ
- 常時型
- 前提
- アストロジアン技能5レベル以上
- 限定条件
- ー
- 使用
- ー
- 適用
- ー
- リスク
- ー
- 概要
- 占星術のMP消費-1
- 効果
この特技の習得者は、占星術を行使する際の消費MPが-1されます。
詳細な処理などは《MP軽減/**》に準じます。
《星は夜にこそ煌めき、魔力を増す》
- 必要名誉点
- ー
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- アストロジアン技能5レベル以上
- 限定条件
- なし
- 使用
- アストロジアン技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 生命抵抗判定-2
- 概要
- 占星術の回復量が増加
- 効果
この特技を宣言した手番において、威力表を参照して対象のHPを回復する占星術を行使する場合、本来の2倍のMPを消費することで以下の効果を得ます。
・威力が+20されます。
《太陽は昼にこそ燃え、すべてを照らす》
- 必要名誉点
- ー
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- アストロジアン技能7レベル以上
- 限定条件
- ー
- 使用
- アストロジアン技能
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- 精神抵抗判定-2
- 概要
- 威力表を使用する占星術の威力を+7、ボーナス修正・ペナルティ修正を与える効果を2倍にする
- 効果
この特技を宣言した手番において、占星術を行使する場合、本来の2倍のMPを消費することで以下の効果を得ます。
・威力表を使用する占星術を行使するとき、その威力を+7します。
・ボーナス修正・ペナルティ修正を与える占星術だった場合、その効果を2倍にします。
リスクとして、続く10秒(1ラウンド)の間、精神抵抗判定に-2のペナルティ修正を受けます。
また、この特技は《魔法拡大/すべて》を習得するための前提条件を満たすことができ、《魔法拡大/すべて》の宣言時に効果を得ることができます。