人族社会で生まれた/育った
人族に殺されかけた事がある
長年幽閉されていた

職業

狩人

身長

211cm

体重

97kg

性格

穏やか（対蛮族） 嫌悪（対人族）

好きな物

狩猟 身内

苦手な物

人族

趣味

狩り

彼が産声を上げたのは、草原でも蛮族の地でもなく、人族の支配する領地の片隅だった。母は人族の奴隷として囚われていたケンタウロスの女であり、彼はその腹から生まれた異形の子だった。生まれた瞬間から忌み嫌われ、名前すら与えられないまま、鎖につながれた生活が始まる。彼にとっての世界は鉄格子の向こうに広がる、冷たい石壁と人族の罵声だけだった。奴隷としての生活は、決して良いものとは言えなかった。どれだけ忠実に命令をこなしたところで、蛮族というだけで鞭を打たれ、罵声を浴びせられる。それでも彼が耐えられたのは、同じ牢に母親がいたからだろう。
やがて青年となり、彼の身体は見上げるほどの巨躯へと成長した。鍛えられた筋肉と馬体の力は、人族の誰も制御できるものではなかった。当初は労働力として重宝されたが、次第に彼の存在そのものが恐怖の対象となっていく。村では「暴れ出したら終わりだ」と囁かれ、監視の目は日に日に厳しくなった。ついには反乱の兆しを疑われ、牢屋へと幽閉されることとなる。
そしてある晩—。
処刑の準備が進められていることを、彼は微かな気配で察知した。生まれてから幾度も感じた死の予感。だが、今回は違った。
鎖を引きちぎり、見張りを叩き伏せた彼は、血の匂いを感じながら外に出る。村の広場では蛮族奴隷の死骸が無残に転がっており、牢の前には武装した村人が周囲を取り囲んでいた。
包囲網を突破し、草原へと駆け出した彼は、どこへ行けばいいのかもわからず、ただ走り続けた末に、ようやく蛮族の領地へとたどり着く。彼の心に人族への情はすでに無く、代わりに深く静かな嫌悪が残った。
こうして彼は、蛮族の一員として新たな人生を歩み始めることになる。
今の彼は、草原の部族に身を置き、狩人として暮らしている。
仲間の存在は、心に安らぎを与え、彼はようやく自由を得ることになったのだった。
彼は人族を憎むが、無意味に殺したりはしない。かつて自分が受けた恐怖を、他者に繰り返すつもりはないからだ。それでも、もし人族が再び蛮族の地に踏み込むなら、容赦はしない。
「二度と人族の鎖には繋がれない」その誓いを胸に、彼は草原を駆け続ける。

K沼 — 12:48
gr5
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— 12:48
＞kzhao0988
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