”深王の哀妃”アルディス【メリュジーヌ(アスレイ)】
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 魔法
- 反応
- 敵対的
- 言語
- 交易共通語、妖精語
- 生息地
- 深王の水没古城
- 知名度/弱点値
- 16/23
- 弱点
- 炎属性ダメージ+3点
- 先制値
- 14
- 移動速度
- ー/18(水中)
- 生命抵抗力
- 16 (23)
- 精神抵抗力
- 16 (23)
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 爪(上半身) | 15 (22) | 2d+14 | 15 (22) | 10 | 75 | 120 |
| 尻尾(下半身) | 16 (23) | 2d+16 | 14 (21) | 11 | 80 | 100 |
- 部位数
- 2(上半身/下半身)
- コア部位
- 上半身
特殊能力
●全身
[主]属性:水・氷/魔力17(24)
魔法行使を行うのは「部位:上半身」のみです。
[常]水中特化
水中での行動に制限やペナルティ修正を受けません。
逆に、地上ではすべての行動にー2のペナルティ修正を受けます。
[常]流水の守り
自身が受けるあらゆる魔法ダメージを「ー5」点します。
[常]冷たい皮膚/必中
この魔物に近接攻撃を試み、ダメージを与えた対象は、ダメージ処理の後「1d+4」点の水・氷属性の魔法ダメージを受けます。
[常]人族への擬態/17/危険感知/消滅
人族の姿に擬態します。擬態中は、この魔物に対して、魔物知識判定を行うことができません。不用意に接近した場合、目標値17の危険感知判定を行い、失敗したら不意打ち(⇒『Ⅰ』156頁)を受けます。また、擬態に気づかれた場合や、敵対的な行動を開始した場合、擬態は自動的に解除されます。
[常]ᛏᚻᚩᚢ ᛋᚻᚫᛚᛏ ᚱᛖᛋᛏ ᛁᚾ ᛈᛖᚫᚳᛖ
強力な封印魔法を受けており、今なおその魔力によって縛られています。
あらゆる行為判定にー4のペナルティ修正を受け、この魔物が与えるあらゆるダメージが「ー2」点されます。
「部位:下半身」のHPが0以下になるか、「部位:上半身」のHPが最大値の半分以下になった場合、この能力は「あらゆる行為判定にー2のペナルティ修正を受ける」に変化します。
●上半身
[常][宣]魔法適正&特殊能力適正
戦闘特技《ターゲッティング》《魔法拡大/数》《魔法収束》《魔法制御》《マルチアクション》を習得しています。
《マルチアクション》の宣言時、実行する動作を「近接攻撃と魔法行使」の組み合わせだけでなく、「近接攻撃と[主]魅了」や「魔法行使と[主]魅了」の組み合わせも選択できます。
[主]魅了/17(24)/精神抵抗力/消滅
「射程/形状:2(30m)/起点指定」で、「対象:1体」を見つめて魅了します。対象は、この魔物を最愛の恋人のように思いこみ、守ろうとして行動します。この状態のキャラクターは、この魔物を攻撃するものがあれば、全て敵だとみなし、全力で倒そうとします。この効果は、精神効果属性であり、この魔物から「射程:2(30m)」以内にいる間だけ持続します。
[主]悲歎の激流/16(23)/精神抵抗力/半減
生きているものの身体にまとわりつく呪いを込めた激流を作り出します。
「射程/形状:2(30m)/貫通」で、対象に「2d+24」点の「水・氷かつ呪い」属性の魔法ダメージを与えます。
水中でこの能力が使用された場合、激流はこの魔物を中心とした大きな渦となり、「射程:自身」「対象:全エリア(半径30m)/すべて」「抵抗:半減」で、「2d+19」の「水・氷かつ呪い」属性の魔法ダメージを与えるものになります。さらにこの状態で抵抗に失敗した対象は、10秒(1ラウンド)の間「水泳状態」(⇒『Ⅱ』86頁)になります。金属鎧を装備している場合、水中での影響は受けません(「[主]悲歎の激流」のダメージそのものは受けます)。
この能力は連続した手番には使用できません。
[常]悲歎の氷結晶/必中
この能力は「[主]悲歎の激流」を使用した直後から3分(18ラウンド)の間、自動的に発生します。
効果時間の間、「対象:全エリア(半径30m)/空間」では間欠的に水晶の生成・破裂が発生するようになります。効果範囲にいるキャラクターは、自身の手番を迎えるたび、その最初に1dを振らなければなりません。出目が「1~3」の場合、氷結晶の破裂に直撃したことになり、「1d+6」点の水・氷属性の魔法ダメージを負います。
●下半身
[常]苦しみの抱擁
尻尾での攻撃が命中すると、相手を絡めとります。対象は移動ができなくなり、命中力・回避力判定に加え、この魔物が使用する「[主]魅了」に対する精神抵抗力判定にー2のペナルティ修正を受けます。また、次の手番からは、「部位:尻尾」による攻撃は自動的に命中します。
対象が脱出を試みるときには、引きはがし処理(⇒『ML』65頁)に従います。
この能力によって、絡めとっている間は、尻尾による攻撃は他のキャラクターを対象にできません。この魔物自身が、対象を解放したいときには、補助動作によって自動的に行うことが可能です。
[宣]テイルスイープ
近接攻撃可能な任意の対象を5体まで選び、それらすべてに尻尾での攻撃を行います。命中力判定は一括で行い、複数に命中した場合、ダメージは個別に決定します。
この能力を使用した場合、「[常]苦しみの抱擁」は発動しません。また、この能力は連続した手番には行えません。
解説
"犀角の湖の深王"イングロスに嫁いだ妖精アスレイの成れの果てです。
古代魔法文明の末期において、貴族を死へと追いやる熱病が猛威を振るいました。悠久の寿命を持つ魔法王イングロスでさえ、この熱病には抗えませんでした。アルディスがイングロスに注いだ愛情は千年を超えてなお衰えることなく、彼の死によって最悪の変容を迎えました。千年に及ぶ愛の喪失はあまりにも強大で、悲しみは制御不能な激情となり、彼女を狂える妖精メリュジーヌへと堕してしまったのです。
犀角の湖の民は、自らが敬愛する王の妃を消し去ることができず、「夢を見せる」という形でアルディスに封印を施しました。そして湖底の都を結界で閉ざし、外部からの視線を欺き、国民の大半が彼女の夢を護る防人となったのです。封印の要は国民の意識と理性にありました。彼女が永久に夢を見続けるため、やがて寿命を迎えた民たちはアンデッドとして蘇り、終わりなき苦痛を甘受するに至ったのです。