“黒い太陽の女神”テフォン
(不明/古代神)聖印と神像
テフォンの聖印は、双子の太陽を表す2つの光輪をモチーフとしたものです。また、特殊な剣のかけら、双核そのものも聖印の役目を果たします。
神像は黒衣のローブを着た女性の姿をしています。また、しばしば黒い太陽の光を表す光輪を背に受けています。
神格と教義
テフォンがいつ、どのように神格を得たのかは信者たちすら知りません。
魔法文明時代から突如人々に天啓を与え、そのうちの幾人かが信者となりました。
テフォンが信徒たちに与える"真実"の内容から、テフォンはラーリスのような、異なる世界にいる神であると推測されています。
テフォンは自身がラクシアに降臨することを目的としています。
テフォン信者たちは、彼女がラクシアに到達したとき、「真の安寧」「真の自由」といった幸福によって信者のみが救済され、信者でないものはその逆に永遠に苦しみ続けると考えています。
テフォン信者は一般に、ラクシアのすべての魂は生まれながらに罪深き存在であり、全能たるテフォン神が降臨してすべてを終末へ導くことで世界を浄化するのだと考えています。さらに、その際、テフォン信者のみを特別に救い、テフォンが治める世界、テフォノヘナへと向かうことができるのだと考えています。
「世界救済」に向かうための彼らの努力はしばしばに社会に対する暴力的な反抗に結びつきますが、その半ばで殉死した魂もまた、テフォノヘナへ向かうとされています。
ただし、これらすべては言葉少なな神、テフォンの数少ない啓示を信者たちが解釈した結果を多分に含んでいます。
テフォノヘナ・ノヴァにあるテフォン教会が教義に反したとして破門した信者が、その後も問題なく神聖魔法を使えていることからも、信者たちもテフォン教会の教える教義や格言はテフォン自身の考えとは必ずしも一致していないと考えています。
ただし、テフォンの啓示は必ず「テフォンをラクシアへ降臨させること」という目標を信者に与えるため、それがテフォンの意思であることだけは事実でしょう。
格言
「悪しき魂を浄化せよ。この世すべての魂を」
「黒い太陽が天を穿ち、テフォンの風が救いをもたらす」
「ラクシアに終末を、そして救いを」
信者
テフォンはテフォノヘナ・ノヴァという信者たちの都市によって信じられています。
その他、テフォンの天啓を受けるものもいます。それらの者の多くは脈絡なく選ばれますが、身寄りのないもの、地位や財産を持たないもの、冤罪を受けたものなど、苦境にあるものが天啓を受けることが多いと言われています。
魔法文明時代、テフォン信者たちは浮遊都市テフォノヘナ・ノヴァを建設し、そこに隠れ住みました。その都市には魔法王により隠匿の魔法がかけられており、都市の外からその存在は完全に秘匿されています。
テフォンの神聖魔法
テフォンの神官はラーリス信者と同じく、第一・第三の剣に連なる神の神官のみが使える神聖魔法、第二の剣に連なる神のみが使える神聖魔法の両方を使用できます。
ただし、特殊な神格ゆえ、【コール・ゴッド】によってテフォン自身を呼び出すことはできない、とされています。あるいは、テフォンを呼び出すことはできるものの、テフォンすら神の分体のひとつであり、その本体たるより大きな神格がいるとも考えられています。
特殊神聖魔法
- 2
- 【オシレート・ディコア】
- 消費
- MP4
- 対象
- 全エリア(半径20m)/
空間
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬/
3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- ディコアを持つ魔物とテフォンの信者を強化する
- 効果
範囲内のディコアを宿しているキャラクターと、テフォンの信者(プリースト技能を1レベル以上で習得しているキャラクター)2体までを対象とします。それ以外のキャラクターには何の効果も表しません。
対象の命中力が「1」点、与える物理ダメージが「2」点上昇し、受けるダメージが「2」点減少します。ただし、「毒」「病気」「呪い」属性を含む場合、受けるダメージを軽減することはできません。
ただし、効果が終了した手番の開始時から1日の間、対象の最大HPは「冒険者レベル/魔物レベル」点減少します。
- 4
- 【サンシェード・サークル】
- 消費
- MP6
- 対象
- 2~3エリア(半径100m)/
空間
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 1時間
- 抵抗
- 必中
- 概要
- 時間や太陽・月による影響をなくし、視界を悪くする
- 効果
効果範囲内にいるものは、太陽や月が登っていることを条件とする効果、昼・夜など特定の時間帯であることを条件とする効果の影響を、望む望まないにかかわらず受けなくなり、能動的に発動もできなくなります。
また、空間内でキャラクターが「6」m以上離れた対象に対して命中力判定・魔法行使判定を行おうとする場合、その判定に「-2」のペナルティ修正を受けます。
- 7
- 【ケイオス・フォーム】
- 消費
- MP8
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 1分(6ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 属性
- 風
- 概要
- 対象を風の体に変える
- 効果
対象は吹き荒れる風の塊となり「○通常武器無効」「○風属性無効」を得、移動力が本来の2倍になります。
また、対象の移動は浮遊によるものとして扱います。
ただし、発声か動作を伴う魔法やその他の能力を使用することは一切できず、対象は移動の方向を決めることもできません。移動を行う場合、ランダムな方向に、できる限り(通常移動であれば移動力のぶん、全力移動であればその3倍)移動することになります。
また、武器による攻撃と、アイテムの使用が一切できなくなります。宣言したり、念じたりするだけで効果を発揮するアイテムも使用することはできません。防具などの装備・保持するだけで常に効果を発揮するアイテムの効果は受けることができます。
- 10
- 【テフォノゲイズ】
- 消費
- MP10
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(30m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 必中
- 属性
- 精神効果
- 概要
- 補助動作と宣言特技の宣言を禁じる
- 効果
対象は補助動作と宣言特技の宣言を行えなくなります。
ただし、術者がダメージを受けた場合、術者は「(適用ダメージの点数)+15」を目標値とする精神抵抗力判定を行う必要があり、それに失敗した場合この魔法は即座に終了します。
この魔法の効果を複数のキャラクターに同時に与えることはできません。
- 13
- 【ガスト・オブ・テフォナヘナ】
- 消費
- MP12
- 対象
- 1エリア(半径6m)/
20
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 半減
- 属性
- 風かつ呪い
- 概要
- 威力50ダメージを与え、吹き飛ばす
- 効果
対象は「威力50+魔力」点の風かつ呪い属性の魔法ダメージを受けます。
また、判定に失敗した対象を、術者の任意の方向に、最大「30m」までの距離ぶんだけ強制的に移動させることができます。これによる移動は乱戦エリアなどの移動を妨害する効果を無視して発生します。