吸血鬼狩りの封剣

基本取引価格：取引不可

知名度: 14

形状: 鍔に豪華な意匠が施されている以外はシンプルな短剣

カテゴリ: 〈ソード〉B

製作時期: 魔動機文明

概要: 【テレポート】などの特殊な移動を封じる。

効果

　装備者は主動作でＭＰを５点消費して合言葉を唱えることで、「射程：自身」「対象：全エリア（半径３０ｍ）／空間」の外周部に沿って、無色透明な球状の“殻”を作成できます。
　この“殻”を挟んでは、【テレポート】などの魔法やアイテム、その他あらゆる特殊能力による特殊な移動によって内側から外側へ移動することはできず、逆に外側から内側へ移動することもいっさいできません。
　魔法やアイテムを用いない、自身に最初から備わっている身体能力を利用した歩行や移動であれば、問題なく“殻”の内外を通過することができます。遠隔攻撃や「形状：射撃」の効果などを妨げることもありません。
　作成した“殻”を解除する場合は、補助動作でおこなえますが、解除してから３０秒（３ラウンド）の間は“殻”が残り続け、効果が継続します。
　また、作成された“殻”は、翌朝の午前６時を迎えた場合も自動的に解除されます。
　この魔剣で作ることのできる殻は、１本に付き１つまでです。新しく“殻”を作成したい場合は、前に作成した“殻”を解除する必要があります。

用法	必筋	命中	威力	C値	追加D	備考
1H	1		1	10

由来・逸話

　魔動機文明時代の極めて初期の頃、ラルヴァの魔動機術師が、標的であるヴァンパイアを逃がさない為に開発したとされる短剣型の魔剣です。
　武器としての性能はとても期待できませんが、“アンチテレポーター”と同様の作用を周囲に齎し、特殊な方法によるあらゆる移動を妨げます。
　まだ多くの蛮族たちが地上に存在していた頃は、かなりの数が生産されたようですが、魔動機文明中期から後期にかけて蛮族たちが地上から駆逐され、絶滅説まで流れるほどに数を減らしたことで、この剣自体の必要性も薄れたこと。そもそもヴァンパイアたちが居なくなったことで、ラルヴァたちが生まれてこなくなったことなどが重なり、生産は終了し、破棄されました。
　その名前から、ヴァンパイアの中には、この剣を破壊しようとする者もいるようですが、過去に大量生産されたことで到底全て破壊できるとは思えないほどの数があることや、そもそもヴァンパイアたちが問題を先送りにする怠惰な性格であるために、まったく捗っていないようです。

製作者：トパーズ