我がファーストレディ家は、長きに渡り、様々な分野で活躍する人材を排出しておりました。わたくしの父や母、祖母や曽祖父も大変素晴らしい方々でした。わたくしも、そんな一族に相応しい淑女たらんと身の引き締まる想いでございました。

そして、そんな我が一族の中で特に力を注がれていたのが、森羅魔法です。我が一族には代々、先代の身体から作られた杖を使うという風習がございます。わたくしが今まさに使用している棒杖も、亡くなった曽祖母の身体から作られたものです。…そんな風習を行なっているのも、もう、わたくし一人でしょう。

…我が一族は本当に素晴らしいものです。決して、絶やしてはいけないものなのです。それにも関わらず…ある時、魔神をこの世に解き放とうとしているという罪を着せられ、処刑されました。屋敷の地下から、非合法の供物や禁忌の魔術書が見つかったそうですが、我が一族がそのようなことをするはずがございません。恐らく、何者かの陰謀が働いたのでしょう。…わたくしの母は、まだ幼い頃の私にそう仰ると民に火炙りにされました。

もはやファーストレディ家の正当な血筋を継いでいるのは、わたくしただ一人。…ですがいつか必ず、また我が一族を再興させるのです。わたくしの代で一族が滅びるなど、あってはならないのです。常に輝かしく、誰よりも先に進む…それが一族に生まれたものとしての、義務でございますから。

【生まれた環境】大事に大事に……
【幼少期の経験】霊樹の杖
【1回目のハプニング】立派な先達と知り合えた
【少年期の経験】書物と共に
【2回目のハプニング】ひとり生き残ってしまった
【青年期の経験】執念と繰り返し
【冒険に出た理由】失われた家門を取り戻すため
【信条】身分/肯定、栄光/肯定
【矜持/執着】一番手でありたい