容姿・経歴・その他メモ

真名：シレーヌ・ラミアン（聖シレーヌ）


CLASS：ランサー


性別：女性


属性：秩序・善・星


聖杯に賭ける願い：特になし。強いて言うなら現世の人族たちが安寧と暮らせること。

●詳細
ランサークラスのサーヴァント。高潔な雰囲気を纏う女性。
手には神秘の宿った槍を持ち、魔を纏う者を討たんとする聖なるサーヴァント。

●真名
魔法文明デュランディル時代の大英雄、シレーヌ・ラミアン。またの名を聖シレーヌ。

小さな農村に生まれた木こりの少女シレーヌは、ある日森の中で木を切っていると木々の中に小さな青い宝石が挟まっているのを見つけた。村の中では見たことのない輝きに目を奪われたシレーヌは夢中で木を切ってその宝石を取り出した。

宝石を手に取った瞬間、シレーヌの眼前に広がったのは、燃え盛る自分の生まれた村だった。
知人が、友人が、家族が。黒くおぞましい怪物に無残に殺されていく。

悲鳴をあげて宝石から手を離すと、目の前にはいつもの自分の仕事場、森が広がっていた。
今の光景は何だったのか。

すると、空のかなたから声が聞こえた。

「神の子よ。あなたが見たのは近いうちに訪れるであろう災いの未来。その宝石を使って「槍」を作りなさい。その槍をもって、あなたが邪悪を祓うのです」

それは神託だった。それは神の声だった。



信心深かったシレーヌはすぐさま作業に取り掛かった。木材の加工は専門外だったが、それでも数年の月日をかけて一本の槍を作り上げる。
高価な宝石がはめ込まれていること以外は、どこにでもある‥‥否。それにも劣る劣悪な槍だった。こんなものでどうしろというのか。一応、武器として使えるように金属を加工した突起を取り付けてはみたものの、これなら木こりの稼ぎで槍を買った方がマシというもの。

そう思ってはいたものの、仕方なしにシレーヌは槍の稽古を始めた。指南書も何もなく。ただ、動かない木々に向かって槍を振るう毎日。

友人たちがいきなり武芸の真似事を始めたシレーヌを見て心配し、なんども足を運んでは口々に止めるように言い聞かせた。
しかしシレーヌはそれをやんわりと断った。宝石を持った時に見た、あの光景の話はしなかった。
悪戯に不安をあおるだけだろう。そう思った。それに、やってくる魔はひどく邪悪で恐ろしく、どこに逃げても無駄なことぐらいシレーヌにはわかっていた。



そして、三年の歳月を修練に充てたシレーヌの前に、それは現れた。
黒く、おぞましく、単眼の瞳を血に濡らし、総てを蹂躙せしめんとその存在、『魔神』は現れた。
何処から来たのか、どうして現れたのか。
それら一切が分からない。

ただはっきりしているのは、それが純然たる暴力の化身であるということ。
家を捨て逃げ出す者。ひたすら神に祈るもの。村人の反応は様々だった。

立ち向かったのはたった一人。
宝石をはめ込んだ、共に切磋した槍を携えた少女がひとり。

木こりのシレーヌ・ラミアンだけが、そこに立ちふさがった。


そこから先は激闘だった。
シレーヌの攻撃は魔神にとっては蚊が刺したようなもの。
魔神の攻撃はシレーヌにとっては全てが致命傷になり得る。
魔神が振りかぶる拳を躱し、効果があるかもわからない攻撃を繰り返す。戦いは三日三晩続いた。


やがて魔神はゆっくりと後退を始めた。満身創痍のシレーヌは追う気力も体力も尽き果てていた。
このままだと逃げられてしまう。そうシレーヌが思ったとき、槍に輝く青い宝石が、光を放ち始める。

シレーヌは直感的に理解した。これこそが、自分が放てる最大最後の一撃であると。

シレーヌは槍を天高く掲げ叫んだ。

「蔓延る魔よ退け！これこそが我が神託の一槍なり！」

そして魔神の単眼に向けて、全力の槍の投擲を放つ。
放たれた槍は正確に魔神に吸い込まれていき、そして、その核を穿った。


かくして魔神は倒され、少女は村人たちにこう呼ばれるようになる。
「神の槍」「聖シレーヌ」と。


その後の彼女の足跡については謎が多い。一説では魔導について学んだともされ、それを多くの人々に分け与えることを生涯を通じて一度もためらわなかったという。子を成したとも、一人どこかで静かに息を引き取ったとも言われている。

●人物
清廉潔白にして正義の乙女。正しいことを為すために、ただ一人で戦い続け、そして守るべき無辜の民を守り抜いて見せた大英雄。その槍は常に弱きもののために振るわれ、無意味な暴力を課すことが決してない。もしマスターが悪逆非道の類なら、彼女は間違いなく自らの現界を終わらせてでも討つだろう。

●能力
敏捷と筋力が高めな上に、なぜか魔力も高め。彼女は生前プリーストの修行を積んだともいわれており、ある程度なら霊基を自己回復させることもできる。非常にタフなサーヴァントと言えるが、その真価が発揮されるのは「魔神」と相対したときである。


●ステータス
筋力：Ｂ　耐久：Ｃ　敏捷：Ａ　魔力：Ｃ　幸運：Ａ　宝具：Ｃ～ＥＸ


●スキル
〇対魔力（Ｄ）
：ランサーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Ｄランクなら魔術除けのアミュレット程度の物。精神抵抗+2。

〇運命変転（ＥＸ）
：ラクシアの人間種が共通して持つスキル。一日に一度だけ、自分に不利な判定を覆すことができる。ＥＸランクを保持するランサーはいかなる運命であったとしても変転することができる。

〇神託（Ａ）
：神の声を聞いたとされる者が持つスキル。ランダムに発生する未来予知。自らの望むタイミングで発動することはできないが、1ｄ6で1-2を出せば直前の判定を確定でキャンセルすることができる。

〇魔神特攻（Ａ）
：魔神を討つもの。魔を退ける力を持った大英雄。その槍は魔を穿つ。魔神・デーモンルーラーに対するダメージが5倍になる。

〇道具作成（Ｄ)
:本来はキャスターのクラススキルだが、木こりであったランサーは低ランクでこれを所持する。木材に限定されるが、材料を加工して道具を作製することができる。

〇戦闘続行（Ｂ）
：常軌を逸した忍耐力。神託を信じて数年かけて槍を作り、三年かけて修行をし、三日三晩魔神と戦い続けた逸話が昇華されたスキル。霊基が破壊されようとも、しばらくは現界し、戦闘を続行することが可能。

●宝具

魔を穿て、聖なる槍よ(デル・ラ・モンテ)


「魔を悉く打ち払いましょう」

「守るは安寧。抱くは秩序。破壊すべきは、汝の暴力！　影に還るがいい！『魔を穿て、聖なる槍よ(デル・ラ・モンテ)』！！」


ランク：C～EX（相手によって威力が異なる）

種別　：対人・対魔宝具

レンジ：自分と同マスの戦闘エリア

特記事項：デーモンルーラーと魔神に対して打撃点250の必中ダメージ。それ以外には全力攻撃Ⅲと同値。


：伝承に名高い聖シレーヌの聖槍、『デル・ラ・モンテ』。その全力投擲による貫通攻撃。神性を帯びた一撃は魔を孕んだ者どもを蹂躙する。

セッション履歴

収支履歴