ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

イオ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

双角の死神(タウロス・スローター)イオ

プレイヤー:ド〇エモン

種族
ウィークリング(ミノタウロス)
年齢
18
性別
種族特徴
[蛮族の身体][暗視][剛力]
生まれ
魔神使い
信仰
“慈愛と復讐の女神”ミリッツァ
ランク
センチネル
穢れ
2
7
8
8
6
11
10
11
7
9
成長
5
成長
6
成長
9
成長
5
成長
3
成長
1
器用度
18
敏捷度
24
筋力
30
生命力
24
知力
18
精神力
18
増強
1
増強
1
増強
0
増強
増強
増強
器用度
3
敏捷度
4
筋力
5
生命力
4
知力
3
精神力
3
生命抵抗
13
精神抵抗
12
HP
51+2=53
MP
33+2=35
冒険者レベル
9

経験点

使用
49,500
残り
1,050
総計
50,550

技能

バトルダンサー
9
スカウト
7
デーモンルーラー
5
エンハンサー
5
アルケミスト
5

戦闘特技

  • 《挑発攻撃Ⅱ》
  • 《防具習熟A/非金属鎧》
  • 《薙ぎ払いⅡ》
  • 《マルチアクション》
  • 《回避行動Ⅱ》
  • 《変幻自在Ⅰ》
  • 《舞い流し》
  • 《トレジャーハント》
  • 《ファストアクション》

秘伝

  • 《見えざる敵に苛立て》
  • 《見えざる敵に苛立て・承》
  • 《ディスラプト》

練技

  • 【キャッツアイ】
  • 【ガゼルフット】
  • 【マッスルベアー】
  • 【メディテーション】
  • 【ケンタウロスレッグ】

賦術

  • 【ヴォーパルウェポン】
  • 【ヒールスプレー】
  • 【パラライズミスト】
  • 【クリティカルレイ】
  • 【イニシアティブブースト】

判定パッケージ

スカウト技能レベル7 技巧 10
運動 +1= 12
観察 10
アルケミスト技能レベル5 知識 8
魔物知識
0
先制力
12
制限移動
3 m
移動力
25 m
全力移動
75 m

言語

会話読文
交易共通語
汎用蛮族語
魔神語
魔法文明語

魔法/賦術

魔力行使/賦術
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
デーモンルーラー技能レベル5 召異魔法 8 8 +0
アルケミスト技能レベル5 賦術 8
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
バトルダンサー技能レベル9 30 12 14
デーモンルーラー技能レベル5 30 8
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
定まらないたどたどしいイグニダイト製のシルバー・ミノタウロスアックス+1 2H 30 +2=14 50 10 +5=19 (追加Dは[剛力]込み)召異の発動体[アビス]命中+1、C値-1[カース]手番開始時「1d」振って1なら《ターゲッティング》無効化、魔法行使-1
ブレードスカート 12 10 10 14
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
バトルダンサー技能レベル9 30 13
《防具習熟A/非金属鎧》 1
《回避行動Ⅱ》 2
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
つきまとうアラミドコート 8 1 2 グラップラー装備可[アビス]スカウト運動パッケージ+1[カース]この防具以外での回避判定-4
他1 アイソアーマスク 1
他2 多機能ブラックベルト 1
他3 エルエレナケープ 1 操りの腕輪に装備
合計: すべて 17 5
装飾品 専用 効果
アイソアーマスク
背中 フード付きハーフマント
右手 巧みの指輪
左手 操りの腕輪 ✔MP
多機能ブラックベルト
ブレードスカート ✔HP
俊足の指輪
所持金
35,910 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

冒険者セット
スカウトツール
魔神の小型容器


スマルティエの剛力の指輪
俊足の指輪(予備)*3
巧みの指輪(予備)*2
知性の指輪(探索用)*1

マナチャージクリスタル(5点)

魔晶石(5点)*4

陽光の魔符Ⅰ*1
月光の魔符Ⅰ*3

穿山甲の舌*4

送還用供物(残)2250G

魔香草*5

マテリアルカード

BASSS
882
1015
19
名誉点
200
ランク
センチネル

名誉アイテム

点数
冒険者ランク500
専用化(操りの腕輪)0
専用化(ブレードスカート)0
ミハウ式流円闘技0
エルエレナ惑乱操布術0
エルエレナケープ0

容姿・経歴・その他メモ

絹の様な美しい白髪から、一対の赤黒い角を覗かせる女戦舞士。
露出の少ない黒色の衣装を身に纏い、身の丈を優に超える大鎌を携えている。
細身の身体と嫋やかな所作から、一見すると非力な女性に思われがちだが、
実際には一般的な人族男性を遥かに凌駕する怪力を有する。
生まれについては黙して語らず、単独での依頼遂行を好み、誰かと徒党を組む事は滅多にない。
請け負う依頼の多くは蛮族の討伐であり、中でもミノタウロスに関わる依頼を受ける割合が高い。
ミノタウロスの女性ウィークリングが人族社会で活動しているのも珍しく、何らかの因縁があると噂されている。
謎に包まれた人物であるが、物静かで嫋やかな振る舞いと数多の蛮族を屠ってきた経歴から、
蛮族でありながら人族から少なくない尊敬を集めており、“双角の死神”の名で呼ばれている。

出身国はマグノア草原国。

HO3'最高のお宝を求めて

ある曇天の日の事。太陽は雲に覆い隠され、散逸した陽光の薄明かりが地上をぼんやりと照らす。
窓の外に視線を送れば、山尾を厚い雲に覆われた山々が連なり、麓に広がる森へと暗い影を落としている。
キングスレイ鉄鋼共和国とマグノア草原国を結ぶ鉄道。通称、草鉄線にのる乗客の中には、この雄大な景色を愛する者も多い。
流れゆくフィノア大草原の景色に視線を送りながら、イオは数刻前に交わした友人との会話を反芻していた。

──イオ。ヘレナさんの容態だけど…正直に言って、相当悪い状況よ。
病気の進行が大分酷くて、村付きの神官では、どうにもならない域にきてるって。
体力の低下も深刻で、このままだと、あと一年もつかどうか…
治すには、もっと高位の神官に頼るしかないらしいけど、治療費の宛はあるの?
ミデア…その島に、貴女の持ってる『箱』を開ける手掛かりがあるかも知れないのね。
……正直、そうまでして貴女がヘレナさんに尽くす必要は、無いと思うのだけれど。
…ごめんなさい。今のは失言だったわ。忘れて頂戴。
でも、これだけは覚えておいて。貴女が死んでしまったら、悲しむ人がいるって事を──

「…本当に、勿体ない。私には、とても。」

彼女は本当にいい人だ。私の生まれを知っていながら、それでも友として寄り添ってくれている。
実際、彼女の言う通りなのかもしれない。世間的に見れば、私は十分過ぎる程、母に尽くしてきたのだろう。
だが…それは、"生を望まれし者(彼女)"の価値観だ。"生を望まれぬ者()"には当て嵌まらない。
あの日、生まれの真実を知ったあの瞬間から、私の生は贖罪のためにある物と定められている。

         ピーンポーンパーンポーン
この度は、草鉄線をご利用くださいまして、誠にありがとうございました。
この列車は間もなく、キングスフォール。キングスフォールに到着します。

車内アナウンスが響き、終点への到着を告げる。幸運にも、今日は蛮族の襲撃は無かったらしい。
臨時収入が入らないのは残念であるが、一般乗客に被害が出なかったのは喜ばしい事だ。
簡単に荷物を纏めると、他の乗客の動きが落ち着くのを待って席を経ち、駅のホームへと降り立つ。
東西と南北の鉄道が交差するキングスフォールのグランドターミナル駅は、今日も大勢の人が往来している。

「パパー!ママー!見て見て~!列車がいっぱいある!」
「こら、走っちゃいけません。」
「ちゃんと前を見て歩きなさい。」

そう遠くない所から、朗らかな家族の会話が聞こえてくる。反射的にフードを深くかぶり、視線を伏せる。
微笑ましい光景である筈なのに、眼を向ける事が出来ない。心の奥から、醜い嫉妬が沸き上がってしまうから。

不意に、腰の辺りに衝撃が加わる。それと共に、「いてっ」と小さな悲鳴が背後から聞こえてくる。
振り返れば、人間の少年が一人、尻もちをついて倒れていた。
恐らく、先程の声の主だろう。痛そうにお尻を摩っていたが、私の視線に気づくとバツが悪そうに頭を掻く。
その様子を見て、思わず口から溜息が漏れる。呆れてしまったのだ。こんな子供に嫉妬していた自分に。
下らぬ雑念を振り払うように少年へと向き直り、屈みこんで手を差し伸べる。

「大丈夫、ですか?」
「うん…ありがとうお姉ちゃん。」

差し出された手を握り、引っ張り上げる。日頃使っている得物よりも軽いから、危うく放り投げそうになった。
若干宙に浮きかけた少年を抱き留め、割れ物に触れるかのように慎重に床へと降ろす。

「怪我は、ありませんか?」
「う、ううん。平気だよ。…あれ?」

最初は驚き、次にはにかんだ少年の顔が、段々と怪訝なものに代わっていく。その視線は、私の額に注がれていた。
咄嗟に額に手を当てると、指先に鋭利な触感を覚える。先程引っ張り上げた際に、フードがずれてしまったのだろう。
急いでフードを被り直すと同時に、少年の両親と思しき男女が彼の下へと駆け寄ってくる。

「こら、だから走るなと言っただろ。」
「すみません。うちの子がご迷惑を…」
「いえ、構いません……私は、これで。」

食い気味に謝罪を遮り、踵を返して逃げるようにその場を立ち去る。
いかにセンチネル級の冒険者と言えども、異国の住民、とりわけ一般市民相手となれば無名に等しい。
穢れの象徴たる角を見られてしまえばどうなるか。予想するのはそう難しい事ではない。
長くその場に留まってしまえば、面倒事になるのは目に見えていた。

足早に歩きながら、ホームに立つ時計台を一瞥する。時刻は少し正午を過ぎた頃であった。
このまま首都東西線に乗り換えてグロッソ港駅まで向かい、ミデアへの船便を手配する。
路銀は聊か心許ないが、簡単な依頼を受ければ賄える範囲だろう。
余り猶予は残されていない。一刻も早く『箱』の謎を解き明かし、財を手に入れなければ。

全ては、生まれの罪を贖う為に。

イオの目的について

部屋の扉を叩けば、暫くして扉が開く。イオは薄く笑みを浮かべ、部屋へと招き入れる。
荷物は部屋の隅に纏められ、ベッドのシーツはピシリと張られ、机上は整頓されている。
イオは椅子を引いて座るように促すと、自身はベッドに腰かけて語り始める。

「私が、この島に、やってきたのは…箱を開ける術を、探すため。それは前にも、伝えた通り。」
「でも……それは飽くまで、お金を稼ぐ、手段に過ぎない。本当の目的は、母の病を、治す事。」
「私の母、ヘレナは……重い病に、侵されてるの。余命は長くて、一年くらい。」
「治す薬は、有るらしいけど…手に入れるには、大金が要る。だから、この依頼を、受けたのよ。」
「…本音を言うと、母の事は、好きでは無いの。…幼い頃から、辛く厳しく、当たられていたから。」
「でも、それは…仕方のない、事だと思う。この私が…生まれと共に、背負った罪と、比べたら…」

そう言って、イオは一冊の手記を取り出す。
表紙を革で覆っているが、何度も繰り返し読まれたからか、紙の端は擦り切れている。

「その手記は、母の物。彼女の身に、起きた悲劇と…私の罪を、象徴するもの。」
「読んで気分が、良くなるものでは、無いけれど…あなたには、知ってほしいの。」
「この世界には、望まれない……愛を受けない命が、あるという事を。」

そう言いながら、イオは手記を手渡した。

『ヘレナの手記』

───────────────
五日後に迫った結婚式を前に、私の心は喜びと緊張で満ちている。

幼き頃からの顔なじみで、共に多くの戦場を駆け抜けて、苦楽を共にしてきたイアオス。
最初からいた、当たり前の存在だったのに、何時の間にか、私の心は彼の事でいっぱいになっていた。
村の畑で一緒に駆け回った頃が懐かしい。あの時、村を襲った蛮族から助けてくれた冒険者に憧れて、私達は冒険者を目指したんだっけ。

初めて受けた下水掃除の依頼で、大虻の群れに追い回されたのが、つい昨日の事の様に思い出せる。いまとなっては片手間で倒せる相手にも、あの頃は随分と苦戦したなぁ。
その後、初めて私達以外の人とパーティーを組んで、戦闘がずいぶん楽になった事に驚いたっけ。後衛職の大切さを身に染みて実感したな。

それから、随分と長い事、冒険に明け暮れたよね。遺跡に宝探しに行ったり、雷鳴鳥の卵を持ち帰ったり、悪党共を懲らしめたり。戦いは苦しみの連続だったし、悲しい別れもあった。意見が衝突して喧嘩になったり、ピンチの時は支え合って…本当に、色々あったね。

そんな私達の冒険譚も、漸く終わりを迎える。ホッとしたような、寂しい様な、不思議な気持ちだけれど、これから先の未来を思うと、幸せに心が躍る。ちょっぴり不安もあるけれど、私達二人なら、どんな困難も乗り越えられるはず。

やる事はいっぱいある。神殿に行って、結婚式の段取りを決めないとだし、ドレスの着付けもしてこなくちゃ。冒険者として駆け回っていた時は、おめかしする機会も全然なかったし、ちゃんと綺麗に着こなせるのか、柄じゃなく緊張しちゃうな。でも、折角だから綺麗なドレスを着て、結婚式くらいは華々しく決めたいよね。バッチリ着こなして、イアオスの奴を照れさせてやるんだから。

さ、今日も一日、頑張っていこ~!

───────────────

村の衛兵さんから、嫌な話を聞いた。猟師のおじさんが、村の付近で、蛮族の姿を見たらしい。

折角のお祝い気分が台無しだけど、文句を言ってる場合じゃない。式の最中に攻め込まれでもしたら、それこそ最悪だ。幸せな結婚生活を送る為にも、それだけは防がないと。

村長さんは近場の街に早馬を飛ばしたらしいけど、ギルドから冒険者が派遣されるまで、速くても三日はかかる。その間に攻め込まれたら、村の戦力じゃ相手にならない。少しでも、敵の勢力を削がないと。

イアオスも、私と同じ意見だった。流石は私の幼馴染にして婚約者。考える事は一緒だね。綺麗なドレスもいいけれど、やっぱり私にはこの革鎧が一番馴染む。

全滅させる必要はない。少しでも戦力を削ったら、冒険者が来るまで持ちこたえればいい。この村で、まともに戦えるのは私達二人だけだし、余計な犠牲は出したくないものね。

少し気が早いけど、ケーキ入刀の練習がてら、サクッと片付けちゃお!

───────────────

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる

───────────────

どうして

───────────────

手記を読み終え、視線を上げる。イオに眼を向けると、酷く悲し気な表情を浮かべていた。

「冒険者だった母は、故郷を守る為に戦い…最愛の人を、目の前で失った。」
「蛮族の群れを率いる…ミノタウロスに、嬲られながら……恋人を、貪り喰われたの。」
「救出され、意識を取り戻した時…母の胎は、大きく膨らんでいた。」
「母は最初、堕胎を望んだ…けれど、叶わなかった。だから…怪物の子を産み、縊り殺す事にした…」
「でも…生まれた子は……牛の怪物、ではなくて…人の姿を、していたの。」
「結局、母はその子を、殺せなかった……失意のまま、その子を育て……送り出した。」

イオは手記を受け取り、労わるように表紙を撫でる。

「これが、私の背負った罪。数多の不幸の、上に生まれた…誰からも、望まれぬ命。」
「私は愛を、知らない。愛を受ける、資格も無い。」
「ただ…こんな私を、曲がりなりにも、育ててくれた……母に報いて、あげたいの。」
「望まれない命でも…存在価値を、示せるのなら……生まれた意味を、証明できる。生まれの罪を、償える。」
「だから……私は蛮族を狩る。奴らを一つ、狩る毎に…助かる命が、あると信じて。」
「そして…私みたいな、望まれぬ子が……もう二度と、産まれない様に、するためにも…」

そこまで語ったところで、我に返ったかのようにハッと顔をあげ、きまり悪そうに口元を覆う。

「ごめんなさい……長々と、話し過ぎて、しまったかしら……」
「誰かに頼る、経験が…殆どなかった、ものだから……加減があまり、分からなくって…」
「でも…不思議ね。身の上話を、しただけなのに…ここまで楽に、なるなんて。」
「話を聞きに、来てくれて…本当に、ありがとう。」
「礼になるかは、分からないけど…悩み事が、あるならば、何時でも相談、して頂戴。」

言葉を詰まらせながらも、イオは感謝の言葉を紡ぐ。
その表情には、年相応の娘らしい、晴れやかな笑みが浮かんでいた。

『出生と旅立ち』

ある村に、ヘレナという冒険者を引退した女性がいた。
ヘレナは幼馴染であり冒険者時代の仲間でもあるイアオスとの結婚を間近に控えていた。
そんな中、村の付近で蛮族の目撃情報が上がる。目撃情報によれば、下級妖魔の群れであるらしい。
彼女等にとっては取るに足らない相手だが、多くの村人にとっては無視できない脅威であった。
冒険者の到着までに村が襲撃される事を恐れた二人は、先手を打って蛮族共を迎撃しようとした。
ところが、敵方は単なる妖魔の群れではなく、ミノタウロスキャスター率いる侵攻部隊であった。

二人は野伏と斥候の心得はあるが、学士でも騎手でもなかったので、敵の力量を見抜く事が出来なかった。
結果として、軍勢には大きな損害を与えたものの、大将たるミノタウロスに敗北を喫する。
ヘレナは手足の腱を切断され、身動き取れないまま慰み者にされた。
最愛の人であるイアオスは怒りと悲しみに慟哭しながら、彼女の目の前で生きたまま蛮族に食い尽くされた。

その後、村に到着した冒険者の手でミノタウロスは討たれ、ヘレナは辛くも一命をとりとめた。
死に瀕していたヘレナは、一か月近く生死の境をさまよった挙句、意識を取り戻す。
目覚めた彼女が目にしたのは、丸々と膨らんだ己の腹。その瞬間、悍ましい記憶が蘇る。
半狂乱になりながら慟哭し、神官に堕胎をせがむが、今の体力では薬に耐えられないとの理由で却下される。

計り知れない絶望の中で、彼女は出産を決意する。産み落とされた牛鬼の子を、己が手で殺すと決めた。
しかし、生まれ落ちた子は、角が生えている以外は人と変わらぬ姿をしていた。ウィークリングだったのだ。
憎き牛鬼の姿をしていれば、容易く縊り殺せただろう。しかし、人の姿をした子を前に、彼女の手は緩んだ。

子が生まれてから、ヘレナは変わった。
笑顔の眩しい天真爛漫な少女は、陰鬱で癇癪もちの狂女へと変貌を遂げた。
ヘレナは我が子にイオと名付け、見方によれば虐待ともとられかねない教育を施した。
幼き頃から苛烈な鍛練を課し、戦舞士としての技術を骨の髄まで叩き込んだ。
イオは母からの仕打ちに嘆きながらも、生来の身体能力でそれを乗り越え続けた。

ある時、イオは母からの仕打ちが耐えられなくなり、家を飛び出してしまう。
しかし、家を出ても村に留まっていては、直ぐに母に連れ戻されてしまう。
イオは村を囲う森に入り、彷徨いあるいていると、狼の群れに遭遇し襲われてしまう。
あと一歩で食べられてしまいそうな所を、駆け付けたヘレナに寸での所で救われる。
ヘレナはイオを激しく𠮟咤し、村へと連れ戻す。
この経験から、イオは強くならない限り、ヘレナから離れられない事を理解する。
それからイオは以前より積極的に鍛練に励むようになり、すくすくと成長していった。

それから暫く経ってから、ヘレナが体調を崩すようになった。
薬を貰いに行くため、留守をイオに任せてヘレナは街へ向かう。
ヘレナに対して反感を抱いていたイオは、入る事を禁じられていた納屋に忍び込む。
そこは物置のようで、中には様々な道具が置かれていた。
冒険者時代にヘレナとイアオスが集めた道具であったが、イオはそれを知らない。
そもそも、自分の出生について何一つ聞かされずに育ったからだ。
そんなイオは、ヘレナの記した日記を発見し、読んでしまう。
嘗ての母の性格。幸せな日々。そして、自身の出生の秘密。
イオの中に積み重なっていたヘレナへの反感は、この時を境に罪悪感へと塗り替わった。

帰ってきたヘレナに対し、イオは罪を告白した。慟哭し、己の生まれを懺悔した。
ヘレナは納屋に入ると、幾ばくかの金銭と道具、武具を投げ渡し、出ていく様言い放った。
イオは失意のうちに荷物を纏め、振り返る事無く生まれ育った家を後にした。

履歴

運用方法

 まだHO決まってないので基本戦術を書いておきます。

 やる事は回避タンクです。HPが雀の涙程度しかない点を除けばいい具合に仕上がっているのではないでしょうか。

 基本は前線に出て《挑発攻撃Ⅱ》やその変化型秘伝である《見えざる敵に苛立て・承》或いは《ディスラプト》を宣言しながら、《薙ぎ払いⅡ》を使用してヘイトを稼ぐ形になります。余裕がある時はマルチアクションを使用してブラッドミストを周囲にばらまいて前線エリアのエネミー全体に命中回避-2のデバフを与える事も出来ます。

 《見えざる敵に苛立て・承》は通常の《挑発攻撃Ⅱ》と同様の効果を持ち、更に1ラウンドの間使用者の回避力判定に+1のボーナス修正を与える効果があります。反面、その攻撃で与えるダメージは0点になってしまうので、必ず攻撃を回避しつつ攻撃を誘いたい遅滞戦術用になります。
 《ディスラプト》はかなり個性的な秘伝であり、対象に使用者への近接攻撃を強制させる効果があります。強制させるのは各対象につき1回までで、一度回避力判定を行うと効果が切れてしまいますが、主動作1回を近接攻撃に浪費させられるので非常に強力です。また、この秘伝を宣言した近接攻撃はダメージに「-4」のペナルティ修正が乗ってしまいますが、この効果で強制させた近接攻撃を回避できた場合に、自身の近接攻撃で反撃することが出来ます。ダメージは同じく「-4」のペナルティは乗りますが、相手の主動作を1回潰したうえで反撃ダメージも与えられるためきわめて強力です。

 上記の戦術を行う為、このキャラクターは回避力に振りまくっていますが、その反面素のHPや防護点の低さで耐久性に難があります。おまけに種族柄魔法弱点を抱えているので魔法で削られると非常に弱いです。
 まあ、これは回避型の宿命なので致し方ないのですが、輪をかけてネックになるのが命中力の低さです。頑張って割り振ってはいるものの、やはり回避に振り切った反動で、同レベル帯の攻撃型冒険者と比べて余り高くありません。挑発攻撃は命中さえすればダメージ0でも発動しますが、命中しなければ意味がないのでここが最大の悩みです。

 また、今回の冒険はレベル9~10帯という事で、ボスは必然的にレベル12以上が予想されます。そして、このレベル帯から厄介な魔法が出現してくるのですが、特に真語魔法12レベルの【ショック】は天敵とも言うべき魔法です。必中物理かつMPにもダメージを与える後衛PC殺し筆頭魔法。止めてくれカカシ。その術は俺に効く。下手な後衛よりも耐久性が低いので、これがとても苦しい…
 必中物理への対策も無い事は無い(エルエレナ秘伝)のですが、牽制攻撃を取得しなければならないため、防具習熟Aが取れなくなって防護が更にスカスカとなってしまいます。さらに言えば、そこまでしても出目「9」以上でなければ避けられないため、必中物理対策は無い物として割り切った方が無難でしょう。やはりさっさと接近して《ディスラプト》してやるのが正解かも知れません。(《マルチアクション》持ちソーサラー相手なら大人しく死にます。)

 このように少なくない弱点を抱えていますが、近接攻撃主体の相手であれば状況次第ですが封殺も夢では無い性能となっております。改善点があるとすれば、スカウトを全部レンジャーに変更する事でしょうか。不屈を獲得できるため、耐久性が大幅に向上します。何方かが先制役を引き受けて下さるなら其方に変更したいと思っています。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 50,000 80,000 700 器用×5
敏捷×6
筋力×8
生命×5
知力×3
精神×1
能力値作成履歴#267587-1
ミデアの王1 20,000-2,100
魔香草*1+マテカ金A*10
ミデアの王2 500+50 -6,000+2,000-3,000+5,000+20,000 筋力
魔香草*5+マテカ緑A*10+巧みの指輪(倍額)*2+送還用供物1500G+巧みの指輪(倍額)*1+知性の指輪(倍額)*2
取得総計 50,550 115,900 700 29

収支履歴

冒険者セット::-100
スカウトツール::-100
エルエレナケープ::-1600
マナチャージクリスタル(5点)::-2500
魔神の小型容器::-500
穿山甲の舌*5::-100*5

送還用供物::-1500

俊足の指輪*4::-500*4
魔晶石(5点)::-500*4
陽光の魔符Ⅰ::-500*1
月光の魔符Ⅰ::-500*3

マテリアルカード緑B::-20*8
マテリアルカード緑A::-200*10
マテリアルカード赤B::-20*10
マテリアルカード赤A::-200*10
マテリアルカード赤S::-2000*2
マテリアルカード金A::-200*10

ミノタウロスアックス::-960
召異の徽章加工::-200
銀製武器::-1000
魔法の武器+1(Brank)::-5000
イグニダイト加工(Brank)::-5000
アビス加工(Brank)*2::-2000*2
アラミドコート::-750
アビス加工(Arank)::-4000

アイソアーマスク::-2000
スマルティエの剛力の指輪::-400
操りの腕輪::-24800
多機能ブラックベルト::-4000
ブレードスカート::-4580

フード付きハーフマント::-40
ドレス::-100

チャットパレット