容姿・経歴・その他メモ

辺境のドワーフの村生まれ。
成人後に移ったのは“奈落の壁”最前線の街。冒険者ギルドの本部を構えるこの場所は数多の人と物が行き交う。商いの街でもあり、宿屋はもちろん道具屋にグルメ、娯楽や癒しまで何でも揃う。＜大破局＞から最も早く復興を進めてきた場所の一つであり、王都の栄華さには劣るものの、人々の活気と喧騒に溢れ大陸一の繁栄を築いてきた。そして多くの出会いと別れが繰り返される地でもある。
バベリゴはこの街で、110年余り槌を振るってきた。復興期から現在に至るまで“壁の守人”と冒険者の面倒を見続けてきたのだ。
現在は自然豊かな郊外にポツンと工房と居を構えている。全盛期ほどではないが鍛冶師としても現役で、時折工房にも火がともっている。


体格はドワーフにしては少々大柄。種族としての本能か本人の気質か、鍛冶にかける熱意と技術は随一。質実だがその職人気質故に偏屈な者も多いドワーフだが、バベリゴはどちらかというと温厚でおおらか。その風貌と人となりも鍛冶師として愛されてきた一端である。

転換期はつい最近のこと。長年この街と世界を守護してきた“壁の守人”の一人がその生涯を終えた。よき友であった。
酒を酌み交わし、夜通し語らい、時には道を違え、武具の調子も身体の様子も一番近くで見てきた存在。
盾神に誓い、彼女の尽くした守人の責務に心血を注ぐことを決めた、……はずだったのだが。
目の前に聳えるのは冒険者ギルド。
「自分の見初めた男がどんな人間かなんてアタシが一番よく知ってるわ」そんな言葉をよく聞いていた。

世界を護るのはもう少し先になりそうですな。

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