ザーヘル・シェヘラザード(エルフの吟遊詩人)
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 中立
- 言語
- 交易共通語、エルフ語、魔法文明語、魔動機文明語、他多数
- 生息地
- さまざま
- 知名度/弱点値
- 8/
- 弱点
- なし
- 先制値
- 12
- 移動速度
- 18
- 生命抵抗力
- 7 (14)
- 精神抵抗力
- 9 (16)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
楽器 | ― | - | 6 (13) | 2 | 28 | 24 |
特殊能力
[常]剣の加護/優しき水
水中での呼吸・発生が可能かつ、毒と病気に対する生命・精神抵抗判定+2。
[主]基本呪歌4レベル/8(15)/全エリア
アンビエント、ノイズ、バラードを修得しています。
[主]【終律:冬の寒風】/必中
全エリアを射程に、対象1体に「k10+8@13」の水・氷属性ダメージを与えます。
[常][宣]呪歌適正
シュアパフォーマーを修得しています。
戦利品
- 自動
- 意匠を凝らした楽器(150G/黒白A)
- 2~3
- なし
- 4~7
- 銀貨袋(50G)*1d
- 8~10
- 銀貨袋(100G)*1d
- 11~
- 宝石(150G/金A)*1d
解説
事件の真相
PCのいる街に住む吟遊詩人"ザーヘル・シェヘラザード"は、それはそれは美しい歌声で神々の英雄譚を語る優れた詩人でしたが、半年ほど前に妻を病気で亡くしてからは、酒場で下品で馬鹿げた作り話を歌い酔客に酒をたかるだけの荒んだ生活を送っていました。
ある日、吟遊詩人は酔った勢いで街の外に散歩に出かけ、そこで未発見の魔動機文明の遺跡を発見します。すでに自暴自棄になっていた吟遊詩人は、興味本位でその遺跡に入ってしまいます。
遺跡の最奥で出会ったのは、金属の台座にポツンと置かれた"目と鼻のない人間の頭部"でした。
その頭部は自らを"シャフリヤール"と名乗り、怯える吟遊詩人に"貴方の話を聞かせて欲しい"と語りかけます。どうやら会話が通じそうだと思った吟遊詩人は、安堵と酔いから自分の身の上話、特に亡くなった妻に関してを話して聞かせます。
すると突然シャフリヤールがその話を復唱し、死んだはずの妻が目の前に現れました。吟遊詩人は大変驚きますが、愛した妻にもう一度会えたことを喜び、シャフリヤールに感謝します。しかしシャフリヤールは吟遊詩人に続けます。
"私には語った物語を現実にする力があります。しかし、私には物語を生み出す力がありません。私を作った創造主は、最後まで私に想像力を与えませんでした。私は聞いた話を復唱し現実にするだけの機械です。それだけが私の存在意義です。あなたはどうやら沢山のお話を知っていそうですね。ぜひ、もっと沢山聞かせてください。奥様を再び失いたくないのなら。"
吟遊詩人はこの時初めて、自分は恐ろしい化け物と相対していることに気が付きます。しかし吟遊詩人にとっては、妻を再び失うことの方が、この頭だけの怪物よりよほど恐ろしい事だったのです。
それから吟遊詩人は、自分が考えた馬鹿馬鹿しい作り話をシャフリヤールに聞かせ続けます。下手に神々のエピソードを聞かせて現実にされるよりは、滑稽な作り話の方が何か起きた時の被害が少ないと考えたからです。(思い出しながら語っているので、後述の"ネタ帳"とは若干の齟齬が出たりしています。)
しかし、吟遊詩人にも"ネタ切れ"が訪れます。そして吟遊詩人はシャフリヤールに"もっと面白い話を持ってくるから少し待っていてくれ"と告げ遺跡から飛び出すと、酒場の女将にツケの質草として預けた"ネタ帳"を取り返すために街へと駆け出します。
既に"吟遊詩人が語った馬鹿話が現実となった"街に向かって。