容姿・経歴・その他メモ

170cmくらい 男 フロウライト

あの事件に巻き込まれさえしなければ、とくに何の変哲もない普通の暮らしを続けるような者だった。

いわゆる「つまらないやつ」だ。都会の刺激を求めることもなく、森で木でも伐っているような穏やかな者だった。

だが、彼がいつも通り森に入ると、その中であるドレイクと目が合った。バルバロスの貴族と呼ばれるドレイクが、護衛も付けずにただ飄飄と森の中を歩いていたのだ。散歩でもしていたのか、あるいは人族の領域を調査しにきたのか、ただ旅をしているだけなのかは分からない。

分からないが、蛮族は危険な略奪者であると教えられていた彼にとっては恐怖の象徴だ。後に冒険者となって分かることだが、そのドレイクは、たとえ武装していなくとも、死を覚悟させられるような偉大な存在であった。

そのドレイクが近付いてくる。どうせ抵抗などしても仕方がない。
だが、ドレイクは己を手にかけなかった。己の顔や体をまじまじと見つめてーーーー

「フロウライトか。珍しい・・・・。」
「貴様どうだ？良ければ私のところに・・・・。」
「いや、時間が無いのだったな。私を見たことは忘れろ。」

そう言い残して、己を置いて去っていった。

恐怖していた。己がフロウライトでよかったと今日ほど感じることは無かった。もし人間だったならば心臓が破裂していただろう。


だが、この刺激が、彼の人生を全く異なるものに変えることになった。

ドレイクは危険な存在なのだ。故郷の村を守るために調査しなければならない。
あのドレイクはいったい何者なのか？どうやって人族社会の村近くの森まで入ってきたのか？何を目的に行動していたのか？

ーーーー何より、どうすればあのドレイクと再会できるのか？

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