(妖精神アステリア+吸生神キュリアドラル)

一人称は私、二人称はあなた。
「～よね」「～だわ」といった尊大な話し方をする。

強い自己愛と他者への理不尽な行いから付けられた二つ名。

ハールーン魔術研究王国で生まれ、裕福な両親の元で恵まれた生活を送っていた。
盛大に甘やかされて育ったため自分に非常に甘く、
自分が一番大切で何より尊重されるべきと本気で思っている。

アステリアには好きなものがある。

それは魔法。

アステリアは魔法が好きなエルフである。

幸運なことに、両親は魔法の研究者であり凄腕の魔法使い。

そんなアステリアの周りには、小さな頃から魔法があった。

魔法の才能と情熱、両親のそれを十分に受け継いだアステリアは、物心ついた頃から知識として魔法を学んでいた。

過保護な両親はアステリアが10歳になるまで、実際に魔法を行使することを禁じていたため、本格的に魔法を学び始めたのは10の頃からであるが、アステリアは成人までの5年間でソーサラー系統を8レベルまで習得するに至った。

成人まであとひと月の夜、アステリアにしては珍しい夜更かしをしていた。
夜更かしの原因となったのは将来についての思案や不安だった。

両親や周りの人間は自分のことを天才だというけれど、このままでは殻を破れない。

夢に見るような、本で見たような多くの魔法を修め極める「至高の魔法使い」にはなれない。

今以上に成長するためにはもっと多くの経験が、より多くの出会いが必要であるとアステリアは考えていた。

成人を迎えたアステリアは両親に自分の思いを打ち明け、両親が絶対の信頼を置く「彼が共にあるのなら」
という条件のもと、強くなるために幼馴染の彼と共に冒険者となり旅に出た。

アステリアには嫌いなものがある。

それはストレス。

アステリアはストレスを感じることが、溜め込むことが何よりも嫌いだった。

ストレスは精神に悪影響を及ぼす。
精神と魔法は密接な関係にあり、魔法使いにとっては切っても切り離せないもの。

アステリアは、そんな精神のあり方を重要視していた。

「優れた魔法使いとは、確固たる自我を持つものである」とは父からの受け売りであるが、気に入っている言葉でもあった。

アステリアは誰もが憧れるような「英雄」になりたいわけではない。
ただ強く、賢く、優れた「魔法使い」になるために冒険者となった。

魔法のためならばどんなに辛いことでも我慢できるアステリアだが、それ以外の全てに於いて我慢することがイヤ。
これは幼少から大切に、盛大に甘やかされて育った弊害であると同時に、
アステリアの魔法使いとしての信念からなるもの。

我慢はストレスが溜まる、遠慮はストレスが溜まる、配慮はストレスが溜まる。

だからこそ、魔法を除く全てに於いて「自分」を優先し、他人にそれを求める。

アステリアを尊重することは、アステリアを肯定することは、アステリアを守護することは当然のことだから。

幼馴染の彼には無事フラれ、ストレスの次に嫌いなものに昇格した

【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】秘伝を使用可能にする。

魔法の発動体、《ロッセリーニの魔法印》を描く。

アビスカースにより、受ける魔法ダメージが増加する。

アビスカースにより、戦闘準備が一切行えない。