劣鉄(アダルテラント)加工とは、ウルシラ地方に伝わる、武具加工の技法で、劣鉄と呼ばれる品質を低下させる鉱石の性質を利用し、通常より1ランクが高い武具を装備できるようにする技術です。
　(例:Aランク武器を〈武器習熟/※※〉の戦闘特技を習得いらずで装備することができ、Sランク武具を〈武器習熟A/※※〉で装備することが可能になります。

劣鉄加工技師とのコネクション

　この流派の入門条件「100点」に名誉点を費やしていると同時に、劣鉄加工技師と「顔見知り」のコネクションを得てるものとします(⇒『Ⅲ』135項)
　基本的な種族は錬金術と魔導機術に精通しているレプラカーンですが、GMやプレイヤーが望むなら、劣鉄加工技師に別の種族や個人の名前、背景を与えてもいいでしょう。

劣鉄武具と劣鉄加工

　劣鉄加工技師によって加工された武具は「劣鉄武具」と呼ばれます。また、劣鉄武具への加工は「劣鉄加工」と呼ばれます。

劣鉄加工された武具の扱い

　劣鉄加工された武具は「武器防具による改善や強化」(⇒『Ⅱ』270項)の一種として扱い、「魔法の武具」として扱います。また、それらの武具の名称は「〈劣鉄の(武具名)〉」と呼ばれます。

他の加工との併用や競合

　劣鉄加工は「アビス強化」(⇒『Ⅱ』275項)を除き、他の強化や加工との併合が可能です。しかし、加工してランクを下げた武具を他の強化や加工する場合は、元のランクでの強化費用や加工費用が必要になります。
　すでに「アビス強化」されている武具には「劣鉄加工」は行えず、劣鉄加工された劣鉄武具には「アビス強化」は行えません。

加工費用には武具の『必要筋力』と『ランク』で決定

　劣鉄加工するための加工費用は、武具の「必要筋力」と「ランク」によって変化します。基本的に必要筋力が高くなるほどに、加工費用は上昇します。
　武器、鎧、盾のいずれの武具でも、加工費用は均一に決められます。

流派装備