魔神バラガンプクは、稀に秘伝のレシピを書き残していることがあります。バラガンプクは研究熱心であり、レシピの中には現在では知られていない料理が記録されていることもあるようです。レシピは難解な魔法文明語で書かれており、魔法文明語の読文を習得しているキャ効果ラクターでなければ、レシピを活用することはできません。このレシピを利用した場合「料理判定」（⇒『RL』56、60頁）に+4のボーナス修正を得ます。
　一度でもこのレシピを使用した場合、以降料理判定を行う前に目標16の精神抵抗力判定を試みなければいけません。失敗すると、その調理には必ずこのレシピを利用し、ボーナス修正を適用するように調理しなければいけません（自発的にレシピを使用する場合、この判定は省略します）。
　さらに、このレシピを4回以上使用した（精神抵抗力判定に3回失敗した）場合、脳内に響くバラガンプク（⇒『DD』127頁）の声に従ってこの魔神を召喚し、さらなるレシピを得ようとします……


　というようなバラガンプクのレシピへの警鐘を鳴らす注意書きがおどろおどろしい書体で書かれたページをめくっていくとドーデン地方を代表する名物料理、ヒスタリアのガレットやキングフォールのクレープ、ゴケルブルグ大公国のカリーヴルストと平焼きパン、アルショニアのブランダッドとそのタルティフレット（こちらはグランティンの名物）、おるフィードののマナティーのステーキ、マグノア仰天料理コカトリスの丸焼きと、それをアレンジしたハーヴェスの料理人のトンカツ焼きなど、ドーデンの名物料理の作り方が大きな挿絵とともにシールで飾られ、丸っこい字で書かれた手書きのレシピブックです。

後半はキングスレイ鉄鋼共和国の主要都市、キングスフォール、ヒスダリア、グランティンの主要駅周辺の食べ歩きマップと、本屋、古本屋、図書館の場所が書き込まれた図書マップを織り込んだ、オススメ観光記事がかかれた旅行ガイドといえるものになっています。

折角ドーデンまで行ったんだし、ということで、ただのお土産だけだと味気ないかな～ということでリュールのために綴った手の込んだジョークグッズです。