育ての親に拾われた。
身体に傷痕がある。
魔物を倒したことがある。
なりゆき

ランスは軍人にして人間の男性に拾われた。
非常に厳格で厳しい家庭で育ち、将来は戦士として蛮族との戦争の最前線に送り出される事が約束されていた。
来る日も来る日も戦いと訓練ばかりで、身体には生傷が耐えなかった。
そんな彼が成人して戦場へと送られると、その戦いのセンスと持ち前の能力の高さで瞬く間にのし上がる。
しかし、ある時彼の出世街道は壁に突き当たる・・・。
戦場から逃げ遅れた市民、それも女とその子供だった。
それを無常に殺す蛮族達、そして自分のやっている行いに気付く。
そう・・・自分も蛮族達の子を、家庭を、殺し奪い、焼いてきたのだ。
相手が抵抗する理由も分からず、ただ立ち向かってくるから・・・殺した。
それが子供であっても、向かってこずに壁際に逃げ泣いていても蛮族だから・・・殺した。
人に害を成しうる敵であるから・・・殺し続けてきた。

ランスは終わりのない地獄にいた。
それは終わりの無い地獄、終わりがくるとすればそれは自身の死、つまり殺される事だった。
ランスはその日を境に見る見る戦績が下がっていき、ある日の出陣中に行方不明となる。
戦場離脱として扱われ、それはくまなく探し回られたがその追手を振り切る。
やがて・・・5年の歳月が流れ、彼は人里へと戻ってくる。
地獄はもうこりごりだ・・・だが、自分に何ができよう。
死ぬのは恐ろしい、だが自分にはこれしか残っていない。
そう、戦う事だ。それこそ自身の才能であり、生きてきた術。
この矛盾は生涯、彼の心に刺さるであろう。
ならば、過去を抱きつつも前へ歩もう。
敵を知るもまた奪う者に課せられた定めではなかろうか・・・と。
彼は自身に言い聞かせながら、ギルドの門を開くのだった。
ＥＮＤ

<BCDice：プレイヤー>System-BCDice2021/12/17 1:27
DiceBot : #1 (1D6+2D6+2D6+2D6+1D6+2D6) → 2[2]+8[6,2]+9[3,6]+10[6,4]+5[5]+9[3,6] → 43
#2 (1D6+2D6+2D6+2D6+1D6+2D6) → 5[5]+10[4,6]+9[3,6]+10[5,5]+6[6]+10[4,6] → 50
#3 (1D6+2D6+2D6+2D6+1D6+2D6) → 5[5]+5[1,4]+6[1,5]+8[4,4]+5[5]+6[2,4] → 35

ブルライト地方のワタシノ村にてアンデッドの賞金首”亡霊騎士トーマス”の討伐を受注する。
神官のヒース、銃士アズ、拳闘士メイディ、賢者ナージャとチームを編成し廃村へと向かった。
道中パープルアントの群れを撃退し、触手♡の罠を避けながら村へと到達した一行は
トーマスを撃退する。リーネという人物らしき者の名を口にしながらトーマスは滅びた。
その後メイディが披露から眠ってしまい仕方なく担いで帰る事となる。
1人で戦い生きてきたランスにとって、それは異性を意識する刺激となった。
彼が今後恋をし、守るべき物が生まれたとすればそれは彼の生き方を変えるかもしれないが、
そんな先の事は分からない・・・。

前回依頼で訪れた廃村のアンデッド達の報告が後を絶たない。事態を重くみたハーヴェスは警戒レベルを引き上げ、この村の探索を俺達へと依頼した。一方で廃村奥の鉱山からは窮地より脱走を試みる一般人達がいたようだ。
２名の村人達が村を訪れた俺達の元まで逃れ、俺達は村にある炭鉱が怪しい事を知る事ができた。
奥で姿を見せたのはネクロマンサー。ゾンビを生成し使役する外道だ。
俺の槍が1つでも多くの犠牲を減らす事ができるのならば・・・今、この槍を振るとしよう。

久々のオフでハーヴェスとグランゼールの観光ガイドを眺めていると、美味い酒の特集が乗っていた。
俺の数少ない嗜好品の1つだ・・・たまには酒に酔うのも悪くはない。
そう思い立ち迷宮の国を訪れる。
そこで出会ったのがナージャ、ティナ、ソラという面々。
ナージャは相変わらず俺の世話を焼きたがって正直迷惑だったし、ティナという神官は事ある毎に傷つきどうしようもねえなって思ったし、ソラという若造は精一杯なのはいいが今一空回りしていやがった。
・・・でもな、俺が刃先を向けられ、剣を持って殺し合いをするのはともかく、
アイツらが俺の目の前で殺したり殺されたり・・・。
俺にはそいつがどうにも我慢ならないようだ、俺は今一度槍を持ち、荒くれ共と剣を交えた。