ケルディオン大陸にひっそりと存在する小国、「アマツチ」出身。
　神に仕える「ミコ」であり、神からの啓示を受けてアルフレイム大陸へと渡ってきた。
　本人は「儀礼などは全く違うが、おおよそ神官と同じものである」という認識をしている。

　故郷では窮屈な生活をしていたようで、啓示をこれ幸いと受け止め、
　家出同然、逃げるように故郷を飛び出してきた。
　冒険者の自由な気風を満喫しており、ずっとこのまま旅をしていたいと考えている。

　良く言えば純粋で、悪く言えば迂闊。
　出身地のこともあり、世間知らずでもあるため、騙されやすい類の人間。
　腹芸も苦手で、かなり容易く他人を信用する。

　自分のことは自分でやる、魔動機なども少ない集落での生活が長いため、意外にたくましい。
　反面、ある程度の教育を受けてはいるものの、外との交流が少ない地の知識であり、
　そう深い教養があるわけでも、あまり頭が良いわけでもない。

　太陽神の信者ではあるものの、アンデッドに対する感情は、嫌悪よりも憐憫が強い。
　悪を退治し消し去るのではなく、望まぬ不死から解き放つ事を目的として、積極的に討伐する。

　好物は魚と甘いもの、そして温泉。
　故郷ではポピュラーだった生魚食が、アルフレイム大陸ではあまり見かけられず、
　諦めきれずに輸入市を覗いては、残念そうな顔をしている。
　温泉は故郷のものとは少し違うようだが、それでも足繁く通っている。

　非常にお酒に弱い。
　出身地の名物である、子供でも飲める伝統酒ですら、一杯でダウンする。
　酒の種は天敵。悪戯で入れられた経験があるため、所持者には若干ながら警戒する。

　基礎は故郷にいる間に習った護身術だが、武器を使わないものだったため、
　役に立っているのは、主に身のこなしや立ち回りについて。
　とはいえ、割とどんくさいので、回避を諦めた装備を選んでいる。
　武器を使った戦闘については我流のもので、戦闘の中で鍛えており、
　殴るだけなら要求される技量は低いはず…と選んだメイスでも、四苦八苦している。

　ミコとしての修行は積んでいるが、神の声は幼い頃より聞くことができた。
　故郷において、身内あるいは味方には、やれ血筋だ神に愛された子だともてはやされ、
　逆にそうでない者からは、信じられない事、疎まれたり妬まれたりといった事が茶飯事で、
　立場やしがらみというのは面倒なものだ、と考える一つの要因になっている。

　同行していた冒険者に手ほどきを頼み、初歩の技術を習得した。
　素早く動くのは苦手のため、探索技術や観察眼を養う意味で学んだ面が強い。

　同行していた冒険者の技術を見て、時には聞いて学び、習得した。
　元々故郷では、薬草を使った民間療法を行う事も役目の一つではあったため、
　馴染みがあり、学びやすい技能だったようだ。

　結構ぱんぱん。万全に準備をしたがるタイプ。
　そのとき必要でない物も、結構入っている。

　輸入市で買った、ステアラの名産品。
　故郷の魚に通じるものがあったらしい。食べるのを楽しみにしている。

　料理を覚えたくて買ったのであろう、道具セット。
　ほとんど使われた形跡がない。

　常に持っている割には、そこまで減っていない。

　六花のクリップで留めてある。
　普段のメモが書かれている。割と字は綺麗な方。

　ポーションや薬草、魔晶石などが入っており、
　すぐに取り出したいものをまとめてある。

　きっと、知らないままに生きてきた。
　あるいは、知らされずに生かされた。

　家出ではない、これは神託である。
　家出じゃないので、使命を果たすまでは、帰れないんで！

　『平和の鍵は、アルフレイム大陸にある。旅をし、世界を見て、その手に鍵を掴め。』