ウーズィはあまり裕福な方ではなかったが貴族だった。そのためかよく山に行くことも多く帰ってきたときには泥だらけということもあった。とある日、ウーズィがいつものように山へ行くとそこには見慣れない魔物がいた。だがその魔物は見るからにけがをしておりいまにも目を閉じてしまいそうだった。ウーズィは急いで家まで小さな体で運んだ。幸いにも父が騎手だったため家には獣医がいた。そのため治療して何とか一命をとりとめたという。その後この魔物はティルグリスということが分かった。完治するや否やウーズィになついたようでウーズィの遊び相手はいつもティルグリスだった。だが父が急用の旅に出て環境は一変した。旅に出た後一向に戻ってくる気配がなく、連絡も途絶えてしまった。財産は日に日に減っていき、ついにはティルグリスを売ってしまおうという話になった。ウーズィは猛反対したが生活が苦しくなるにつれて売るしか選択肢がなくなってきた。仕方なく売ることにしたがどうしても離れたくはない。別れるときにウーズィはこう誓ったのだ。ちなみに名前の由来はロシア語で絆という意味
「私が冒険者になったら必ずあなたを取り戻して見せる！だからその時まで待ってて！」
ティルグリスはただうなずいた。そうして二人は別れた。その後ティルグリスを取り戻すべく彼女は冒険者となったのだ。